テーマ曲

わたしの中で、この曲を聴くと素の自分に戻れるという曲が、その時々に何曲かあって、誰に聞かれるわけでもないけど、勝手にそれを自分のテーマ曲として掲げていた。大好き、というのはもちろんなんだけど、どちらかというと、しっくりくる、というか、自分が素になれる曲たちだ。

南青山のblueに通っていたときは、JazzbrothersのSpontaneityという曲がそれだったし、高校生のときは、Tenorio Jr.のNebulosaというピアノの曲だった。

オースティンパワーズのサントラに入っていて知った、The divinylsのI touch myselfは、あまりに当時の自分の心情にぴったりすぎて、自分の結婚式の二次会で友達のバンドに伴奏してもらって、生で歌ったほどだ。

今でも、ダンスフロアでかかると一気にテンションが上がる曲の一つに、2006年に発売されたE.S.T.のGoldwrapという曲がある。

クラブジャズ好きなら、誰でも一度は狂うほどに踊りまくったであろう大名曲。とにかく最初の疾走感がたまらない、踊らずにはいられない、わたしにとっては一生のダンスチューン。

それと、もう一曲、フォークトロニカの中から、高木正勝氏のgirlという曲も外せない。高木正勝氏は、高木紗恵子さんと結婚してた頃が一番好きだった。高木正勝氏のことは、2002年のcafe in mitoの展示で初めて知って、そこからハマって聞いていたけど、そのあと、高木紗恵子さんと一瞬で結婚して、お互いに才能を開花させながら、ともに有名になっていく様が、あまりに美しくて素敵だった。

girlは、結婚式の音楽を考えてるときに、一番最初に、親への手紙を読む際のBGMにしようと決めた曲だった。彼のピアノには、切なさと強さが同居していて、泣きたくなるけど、同時に元気になれる不思議な力があるのだ。



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