ウェブ解析・A4用紙1枚レポートを作成する。(3) - 実践編 -
第2回の投稿からずいぶん時間が経ってしまいました。
今回は第3回、最終回です。
なお前々回(第1回)、前回(第2回)はこちら。
ではA4用紙・1枚アクセスレポートの実践編です。
まずA4用紙1枚にどのくらいの情報が詰め込めるかをイメージしないといけません。
たとえばWordで作成する場合を考えます。
Wordの場合、1行は全角50文字、そして1ページで40行、つまり2000文字分となります。
400字詰め原稿用紙5枚分なのですが、データを掲載することを考えると、データと記載内容はだいたい半々かもしくはデータ6:記載4くらいになります。
見せるアクセスデータについても2つまでに絞らないといけませんね。
では、新製品の発売が発表され、その製品ページへのアクセス状況を報告する場合を考えます。
新製品の発表から約1ヶ月くらいで最初のレポートを出すのが理想的ですね。
【最初の文言】
報告先、報告者名、報告年月日、タイトルは当たり前に書くのですが、タイトルはどうするのか?
私はあまり奇をてらわずに、
「新製品〇〇ページのアクセス分析レポート」
というようにしています。
序文はこんな感じで書いています。
XXXX年XX月XX日にウェブページほかでリリースされた新製品・〇〇に関して商品ページへのアクセス状況および流入経路を調査したので報告します。またさらなる拡販に向けた施策提案もさせて頂きましたので参考になれば幸いです。
あれこれ書かずにシンプルに書くことを心がけています。
そして自分が重視しているのは「施策提案もさせて頂きました」の一言。
何のためにアクセス分析をするのか?
それはより多くの人にみてもらうためにウェブサイトを改善するためだと思っているからです。
だからどんなに短くても施策提案は結果報告とセットであるべきだと考えています。
【次は結果】
さて次ですが、次は結果を書きます。
今回の場合ならば、まずは「新製品ページへのアクセス状況」
代表的な数値はページビュー(PV)、ユニークユーザ数(UU)ということでいいと思います。
次に「流入経路」の調査結果です。
新製品のページを作成する際には、単独で作成することはまずありません。
プレスリリースをうったり、会社のSNS(Twitter、Facebook、Instagram等)で拡散したりすることがほとんどでしょうし、メルマガをうったりもしますよね。
またGoogleなどの検索エンジンを経由してくることももちろんあるでしょう。
流入経路については上位10位くらいを調べたらいいと思います。
【最後に考察と施策提案を】 ← これ大事
ここまでの情報を詰め込むと、おそらく、残りはあと10行をきるくらいになっていると思います。
でもここで終わってはいけないと思います。
最初にも書いた通り、考察と施策提案が必要です。
何のためのレポートなのか? それは
「現状を知り、改善するため」
だと思うのです。
ではどこに改善ポイントがあるのか?
私は流入経路に大きな改善提案のヒントがあると思っています。
とくにみるべきは直帰率。
たとえば広告をうったとして、その広告からの流入の直帰率が高い場合は、広告⇒製品ページへの遷移で、なんらかの違和感を感じさせた場合が多いといえます。
上記は一例ですが、とにかく他にも考察できることはいくつもあると思います。
【最後に】
以上が自分が心がけていた「A4用紙・1枚アクセスレポート」の実践編ですが、一にも二にもいいたいことは
〇見てもらうために情報を極限まで絞り込むこと
につきます。
皆さんもぜひ試していただければと思います。
【編集後記】
やっと書き終わりました。
第1回の投稿から4ヶ月。ずいぶん時間が経ってしまいました。(^^;)
改めて自分のやったことを書くというのは難しいと感じます。
でも書いてよかったと思います。
この投稿をみて少しでも参考にしていただけるとこれに優る幸いはありません。
ご意見なども頂けると嬉しいです。
では。
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