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スウェーデンの極端な人たち

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一見のんびりしているスウェーデンですが、動き始めたら驚くべきスピードで変化していく社会や人々の行動変化の兆候について書いています(以前に個人ブログで書いた記事も転載しています)。
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#お店の未来

スーパーマーケットが脱プラしてみたら!

「脱プラ、ノープラ、プラなし」。プラスティックごみ問題の深刻化に伴い、プラスティックをなるべく減らした暮らしを実践する人も少しずつ増えてきた今日この頃。スウェーデンではスーパーがプラスティックを使った製品を棚からすべて取り除くという事態が発生! さて、どうなった? 一晩でスーパーの棚が空っぽに10月29日火曜日の朝、ストックホルム郊外のとあるスーパーマーケットにきた人たちは驚いた。いつもは食品や雑貨でいっぱいの棚が空っぽになっていたからだ。 このスーパーでは、前日夜10時

H&M、ショップ袋有料化のインパクト

(2017年12月28日のブログ記事を編集、転載したものです) 前年比51%減今年の夏ソックスを買おうと久しぶりにH&Mに行った。レジでお金を払おうとすると「袋を買いますか?」と聞かれて、意味がよくわからないまま「結構です」と言っていた。自分のカバンの中に生身の(?)靴下を入れながら「そうか、こういう企業がこういうことをしてくるのか!」と、少しニコニコしながら新鮮な気持ちで店を後にした。 スウェーデンを代表する衣料小売店であるH&M、は2017年6月から有料化によるショ

街中のおしゃれセカンドハンド・ショップとお店の未来

スウェーデンの「衣料品ビジネスと消費行動の変化について」書きました。 ポイントは ①おしゃれなセカンドハンド”ショップ” ②ブランドは”新品、中古と修理”をセット ③ファストファッションはレンタルで”罪悪感”をなくす 飛行機旅行、肉食に続き衣料の消費が減少のスウェーデングレタ・トゥーンベリはすごい。彼女はたった一人で気候危機を訴えて多くのスウェーデン人の消費行動を変えてしまった。スウェーデンに住む私たちは今、飛行機に乗ることを恥ずかしいと思い、肉の消費は減り続けており、さら