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日本酒のアメリカ輸出 必要な手続き

日本酒をアメリカに輸出して販売するためには、いくつかの重要な手続きと要件をクリアする必要があります。以下にその主要なステップをまとめます。
1. インポーターとの契約

  • インポーターの選定: 日本酒をアメリカに輸出するためには、まず適切なインポーターを選定する必要があります。インポーターは、アメリカでの販売許可を持ち、輸入された酒類を合法的に販売できる企業です。

  • 契約書の作成: 輸出者とインポーターの間で、輸入契約を締結します。この契約には、製品の価格、数量、出荷条件、支払い条件、品質基準などが含まれます。

2. TTB (Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau) への登録と分析

  • 輸入許可の取得: インポーターは、TTBから輸入許可(Basic Permit)を取得している必要があります。この許可により、インポーターは合法的に酒類をアメリカに輸入できます。

  • 成分分析: TTBは輸入される酒類の成分分析を要求することがあります。特に、日本酒の場合は、製造工程表とサンプルの提出が求められ、アルコール度数や添加物などが分析されます。

  • COLA (Certificate of Label Approval): TTBからラベルの事前承認(COLA)を取得する必要があります。ラベルには、酒類の名称、アルコール度数、輸入業者の情報、警告文などが明記されている必要があります。

3. ラベル登録とラベル表示

  • ラベル要件: 日本酒のラベルは、TTBの規定に従って作成されなければなりません。ラベルには、以下の情報が含まれる必要があります。

    • 製品名

    • 種類 (Sake)

    • アルコール度数

    • 容量

    • インポーター名と所在地

    • アメリカ政府が定めた警告文

  • 英語表記の必要性: ラベルには英語での表記が必要です。日本語での表記がある場合でも、英語の情報が優先される必要があります。

4. 通関手続きと税金

  • 通関手続き: 日本酒がアメリカに到着すると、通関手続きを経て国内市場に流通します。インポーターは、通関手続きに関わる書類や費用を準備する必要があります。

  • 関税と税金: アメリカへの輸入には、関税や連邦消費税が適用されます。これらの費用は、通常インポーターが負担します。

5. 州ごとの規制

  • 州ごとの販売許可: アメリカでは州ごとに酒類の販売に関する規制が異なります。インポーターは、販売を予定している各州での販売許可を取得する必要があります。

これらのステップを順守することで、日本酒をアメリカで合法的に輸出・販売することが可能です。手続きの詳細については TTB サイト、または ToyodaSake@gmail.com まで。

Photo courtesy of TTB


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