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短歌みたいな

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時折つきたい定型のため息
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2019年5月の記事一覧

さんさく

黒猫に「のあ」と呼ばれて「にえ」と応えた気まずさに耐えかね走る 風上が欠けた綿毛のたんぽぽに数式はある左辺と右辺 カタバミの花半開き薄曇り多少の屈託もてあそぶ くたくたになるまで歩き日が暮れてやっと眠れる君を忘れて

こくはく

「愛してるよ」「うるせえ」口許のほころびを見逃さないざまあみろ 当方些かの予知能力ありとりわけカラスの脱糞に 会ったことも無い恋敵に似た人を街中で見かける話 友だちと呼ぶほかないかもしれないがわたしは君を愛してるよ