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商品を売りたいのであれば商品を売るな

ブランディングが無いと、どんなに良いサービスでも、どんなに素晴らしい商品でも何も売れない。

Week 8では、ブランディングスキルを学びます。

1. ブランディングとは?

例えば、千円カットのQBハウスと5万円を取る美容師。

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美容師が髪を切る市場価値(相場)は1000円。
1,000円と50,000円の差(違い)は、髪を切る以外の付加価値の部分。
「この付加価値の部分をどういう風に作り出すか?」がカギとなる。

つまり、商品(髪を切ること)を売りたいのであれば商品(髪を切ること)を売るな。付加価値を売りにする。ブランディングで。

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では、どうやって?

付加価値を伝えたり、体験させることにより、相手から好きと言ってもらえるように施策する。これがブランディング。

2. ブランディングが無いとどうなるか?

負のスパイラルにはまり事業が続かない。
ブランディングが無い = 魅力がない製品、他社と同じ製品
他社と同じ製品では値下げ競争となり、負のスパイラルにはまる。

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同じ製品なので値下げ競争が起こり、いずれ値下げの限界値に達する。

次はサービス競争に移行する(おまけをつけるとか、宅配無料とか)

そうなれば、当然、自社コストが増える。

利益が低下する。

利益が低下すると、更にコスト削減し利益を得ようとする。

次に何を削るかというと、PRの削減が始まる。

そうすると知らない人が増えてシェアが下がる。

結局、売れなくなるから更に価格を下げようと負のスパイラルにはまる。

3. ブランディングの種類

ブランディングには4つの種類があります。

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3.1 コーポレートブランディング

競合を把握するが、競合を作ってはいけない。
○○だが○○でないと明確に断言する。
 例:Googleは実は広告会社だがテックカンパニーと明言している。

これはスモールスタートには特に良いブランディング
   例:○○専門店、○○特化型など

3.2 プロダクトブランディング

適正価格を把握する 

商品の値付けの為のアンケート調査で、全員がこの価格であれば購入するという結果が出ました。この結果を鵜のみにして値付けして良いのか?

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否、これは 適正価格でない。
この価格で値付けしてしまうと事業は100%潰れてしまう。

価格設定(値付け)は、利益が一番高い価格で設定する。
ビジネスでは「いくら売り上げたか」よりも「いくら残したか」が重要。

例題:高級ホテルのカフェラテ販売。値付けの適正価格は?
・カフェラテ1杯のコスト(人件費、仕入原価を含む)は、300円。
・100人対象のデプス調査の結果では、500円ではカフェラテを全員頼む。
・1500円では全員高すぎて、誰も頼まないとの結果

上記を内容をグラフにして可視化すると以下となる。

価格設定の基本図

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デプス調査で全員が買うと答えた1杯500円よりも、売上が一番高い1杯750円よりも、1杯1000円の方が利益が高い。これが適正価格となる。

つまり、「1杯500円、750円の層」は切り捨てる。無視する。
「1杯1000円を50人に売ること」を実践する。
そして、1杯500円のカフェラテをどのようにして1杯1000円、1500円で売るかに挑戦する。ここがビジネスの楽しさでやりがい。

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3.3 マーケティングブランディング

マーケティングブランディングも価格付けに重要。

例題:
1杯500円のスターバックスコーヒー
1杯100円のマクドナルドコーヒー
では、なぜスターバックスコーヒーを人々は買うのか?

答え
ブランドやステータスも正解ではあるが、突き詰めて言うとフランチャイズかフランチャイズじゃないか

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ブランディングやステータスは表面での価格であって、ブランディングやステータスを作る為には、実はこのような構造(フランチャイズかフランチャイズでないか)が土台にある。
このような仕組みが出来ているから、ブランディングやステータスが作れている。

3.4 セールスブランディング

商品やサービス以外のもの(付加価値)をPRすること。
商品を売りたければ商品をPRしてはいけない。

YAMAHAピアノ教室戦略
いきなり高額なピアノは売れない。

まずはピアノ教室を開き、ピアノを習わせる。

そうすると相手からピアノが欲しいとなる。

ABCクッキングスタジオ戦略
クッキング商材を売る為に、料理教室を作る。

そうすると実際に教室で使っているクッキング商材が欲しくなる。

美容院イベント集客戦略
髪を切ることを価値にせずに別の事に価値を置き、そのついでに髪を切るぐらいのスタンスが必要。

例えば、コーディネートを売りにする、恋愛相談、SNS勉強会イベント



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