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彩度の違いを決めるもの~色彩研究5 in LIVE A FOCUS@ひ録:わらの手


彩度とは色相の鮮やかさの事です。

無彩色の縦軸から離れるほど、
色相は鮮明になります。

逆に近づくほど色相は、
鈍重または浮薄になります。

彩度の違いを生んでいるのは何でしょう?

長波長の透過率が高く、高低差が大きいと
赤の彩度は高くなっています。

長波長の透過率が低くなり、高低差が少なくなると
赤の彩度が鈍くなってきます。

各波長の高低差がなくなると、
ほとんど彩度はなくなってきます。

イラストではよく分からないかも知れませんが、
各イラストの面積は同じと思って下さい。
つまり、明度は同じなのです。

波長の透過率が高く、高低差が大きいと
その色相は彩度が高くなります。

また透過波長の頂上が同じでも、
余分な波長を含むと彩度は低くなります。

New arriateの分光透過率曲線を見てみます。
※ 転居時の混乱で最新のarriate tr3s(アリアーテ トレス)が
 見つかりません。見つかり次第、差し替えます。

アースブラウンとシャドーブラウンの透過率曲線を
比較しても、高低差の少ないシャドーブラウンの方が、
彩度が低い事が読み取れます。

お店に残っていれば、アースブラウンとシャドーブラウンのカラーサンプルを見比べれると、より実感できると思います。

このように、分光透過率曲線からどのような色味か判断できます。

そして、お客様のお顔の肌色(分光反射率曲線)が判断できれば、
カラーレンズと肌色の混色効果も予想できるようになります。

以上「彩度の違いを決めるもの」


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