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人にしかできないこと。ーAI時代の中でー

みなさんこんにちは、鵜野寛子です。

1月も終盤に差し掛かってきて、大学の講義がすべて終わったという方もいるのではないでしょうか?

ちなみに私は先週の金曜日にゼミの授業で、ゼミ論兼卒論を出して終了しました。あとは卒業式だけですね。

大学生活を送りながら、社会人になったらどんな働き方をしていったらいいんだろう?と考えていたところに、今月のテーマ、「AI時代に私たち人間が活躍するためには」が来ました。

AI時代で人間が活躍するためには何が必要かといえば、まずは「AIの特性をよく知る」なのではないかと思ってます。

AIの特性を知れば、うまくそれを使って私たちの生活をより便利にしてくれますし、効率化できた部分の時間を使って自己研鑽に励むもよし、普段の疲れをとる時間に使うもよし、時間が増えるって素敵ですね。

そんなわけで、今回は「AIについて知る」を目的として、更にそれを使ってどう活躍するかを考えていけたらな、と思います。

#そもそもAIってなんなの

近年どのメディアを見ても絶対に目にする、耳にする「AI」。

これを使うとなんだかとっても便利になることは知ってるけど、じゃあ実際どういうものか説明できる?と聞かれたときにウッ…てなる方、多いんじゃないでしょうか。私がそうです。笑 
そうです、いいだしっぺの私です。

AIとは、Artificial Intelligenceの略語、つまり人工知能のことで、記憶力と計算力が一番の強みのシステムです。

1956年にダートマスで開かれた著名人が集まるワークショップから出発した人工知能は、今まで2回のブームを乗り越えて、2000年~現在第三次AIブームに突入しています!

これまでは「複数の問題が絡み合った複雑な計算処理はできない」「常識的な判断ができない」といった理由でブームが去ってしまったわけですが、今回は「ディープラーニング(深層学習)」と「ビッグデータの普及」によってそのブームが到来しています。

ビッグデータは蓄積された膨大なデータの収集によって可能になりますし、ディープラーニングは冒頭で触れた機械学習によって可能になってます。

実際に機械学習の一例として、人間の神経回路(ニューロン)をモデルにして組まれているシステム「ニューラルネットワーク」なるものが存在します。
これには、

①データを入力する入力層
②入力されたデータを処理する隠れ層(または中間層)
③処理されたデータを出力する出力層

の3つの階層が存在します。(下図参照)

ニューロン


そして、このニューラルネットワークの隠れ層を増やすことで、より複雑なデータの学習が可能になります。

ディープラーニング

こうしてAIによる学習が進んでいき、以前はできなかった複雑なデータの学習も可能になっていくわけなんですね。

AIが最も得意とするものは計算・記憶能力、最近注力されているのは学習能力とざっくり覚えてもらえると嬉しいです。

#AIの苦手なもの 、人間が得意なもの

最近のAIは登場した時のように単純に計算が得意、というだけではなく、学習までできるようになってきていて技術の進歩が目覚ましいところではありますが、それでもまだまだAIと人間でできることには差があるんです。

例えば、以下の図は「マイナビ2020 AI時代の働き方&仕事選び」で紹介されている例です。

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AIの特徴として、膨大な量の情報から学習し、そこから出た結論から推論する能力は人間の比ではないため、データの分析やパターン化された作業・特別な知識やスキルを必要としない分野においてはAIが人間の代わりに仕事するようになる可能性があります。

ただし、「人間が得意なこと」を見てもらえれば分かるように、
AIの弱点は

・感情がない
・常識的な判断ができない
・自分で課題設定ができない
・自分から他人へ訴えかける力がない

といったことが挙げられます。

対して人間はこれら全部を持ってます。

これってすごいことじゃないですか?

AIもどれだけ進歩しようともその本質は「プログラム」。

人間がやるべきことやその方法をプログラミングしてあげなければ、勝手に作業してくれる魔法にはなりません。

先ほど触れた機械学習も、「与えられたデータ(問題)を基にプログラム自身が学習する仕組み」であり、つまりは与えられたデータでしか学習ができないんです。これが自分で課題設定ができない、ということですね。

「常識」というのも非常に曖昧で、その時、その場面によって文脈はいくらでも変化しますから、その臨機応変さに対応することができるのも人間の強みでしょう。

#人間にこれから求められること

人間は、AIと違って感情や常識があり、他人の感情を理解し、説得し、プレゼンテーションを行うことができます。
観察をする中で新しいものへと結びつけることができます。
自分で新しい課題を見つけることができます。

私たち人間は、新しい発想をや価値を生む仕事、独創性や協調性が必要な仕事、人間の精神性や心に深くかかわる分野や、人との対話が求められる分野において力を発揮し、抽象的な概念までも整理することができます。

これらの分野において、人間がAIにとってかわられるのはまだまだ先のことでしょうし、これが私たちの強みだと言えます。

それと同時に、私たちは「AIをうまく使っていく能力」も求められます。

自分のまわりのタスクを、AI仕様に落とし込むことで、業務の効率化といいかえることもできます。

私たちがこれからの時代で仕事をするためには、AIをうまく使って時間を作り出し、その時間で対人スキルを磨いたり、より抽象度が高く創造性も高い業務へ取り組む能力を磨いたりすることが必要だと考えます。

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