【限られた空間で大切なものを温める】魚座上弦の月_20241209
皆さま、こんにちは。
宮古島の占星術師/齊藤寛子です。
12/9の0:27に魚座上弦の月を迎えます。
テーマは「限られた空間で大切なものを温める」です。
1.月のサイクルの振返り
射手座シーズンもあっという間に半分を過ぎ、12/1の射手座新月から始まった月のサイクルも4分の1を経過して上弦の月を迎え、三日月の頃に進めた準備や計画に従って、実際にプロジェクトや行動を起こすときです。
(1)射手座新月:2024/12/1 15:21
射手座9度台で迎えた新月は魚座土星とはスクエア(90度)で、制限や責任を感じる重苦しい空気がありつつも、獅子座火星とはトライン(120度)で、自分の意欲のありかを感じながら、これまでの境界線を越えて新たな道に一歩踏み出すことが出来るタイミングでした。
射手座ルーラーの木星はデトリメントの双子座にあり逆行中で、同じくデトリメントにある逆行中の射手座水星とオポジション(180度)にあることから、思考や妄想がどこまでも広がってまとまりがなくなる恐れがあったものの、際限なく広がる思考から新しい可能性の種を見つけることもできました。
時代を作るトランスサタニアンの一つ、破壊と再生の星「冥王星」は射手座新月を迎える2週間ほど前に三度目の正直で水瓶座入りを果たしました。これまでの延長線上にない未来に向けて一歩踏み出すには射手座の冒険心や好奇心が大きな後押しになってくれることは間違いありません。
2.2024年魚座上弦の月(2024/12/9 0:27)
上弦の月図
そして、射手座新月の1週間後に迎える、今回の魚座上弦の月。
魚座月は魚座土星とコンジャンクション(0度)、射手座太陽&双子座木星とはスクエア(90度)で、柔軟宮のTスクエアが形成されています。
意識(太陽)と無意識(月)の間に葛藤が起こるので何かしらの障害に遭う可能性が高いときですが、太陽と月のスクエアに加え、社会天体の木星と土星のスクエアにより、新しい社会の枠組みを作るための試行錯誤が続く様子が伺えます。
射手座新月後、射手座太陽は第3グループ(射手座11度~15度)を進み、射手座の資質を盛らせてきました。
10度までに作り上げた前向きな視野を持って、どんなことがあってもへこたれずに前を向いて進みながら、「人が幸せに生きるための叡智」を探す旅を続けるために。
しかし、せっかく冒険して手に入れた叡智も小難しい哲学や机上の空論のような現実感が欠けたものでは多くの人に理解してもらうことが難しいことから、射手座太陽は第4グループ(射手座16度~20度)に進んだところで、反対側の双子座の資質を取り込んで、地に足をつけて多くの人が理解できるように分かりやすい形に整えて提示する準備を始めます。
射手座新月で無意識の想いを太陽に伝えた月はその後、逆行中の射手座水星と合(0度)、同じく逆行中の双子座木星とオポジション(180度)となり、2024年5月下旬からの双子座木星期を振り返りながら、新たな可能性の種となりそうな出来事を思い出させ、明るい未来に対する希望の光を照らしてくれたかもしれません。
また、その後、山羊座金星と合&牡牛座天王星とトライン(120度)になることで、射手座新月の目標を叶えるために現実を見つめ、これから10年、20年、30年先ともっと長い目で見たときに大事にしなければならない価値に気付かせてくれたのではないかと思います。
そして、2024/11/20の冥王星水瓶座入り以来、初めて水瓶座冥王星と重なった月は薄々気付いていたけど見ないようにしてきた、本当の自分の気持ちを呼び覚ますような強いメッセージを送ってきたことでしょう。
それを受けて、あなたはいま、どんな未来を思い描いているでしょうか?
射手座も魚座も拡大と発展の星「木星」をルーラーに持つサインですが、射手座は冒険して手に入れた「人が幸せに生きる叡智」をみんなに届け、12サインの最後に位置する魚座は欲や自我といった小さな自分を超えて、人々の幸せや世界の平和を願うサイン。
小さな子供がサンタクロースを信じるように、大人になった私たちも、世の中には目には見えなくても大事なことがあることを心の奥底で分かっています。
理詰めで正解を探す時代は終わりました。
あなたの内なる声やあなたの心が反応するインスピレーションこそがあなたを理想の未来に運んでくれます。
すぐには結果が出なかったとしても、あなたが大事だと思うもののために、前向きに進んでいきましょう。
サビアンシンボル
さて、今回の魚座上弦の月のサビアンシンボルを見てみると・・・
💎射手座太陽は射手座18度「日除け帽を被っている小さな子供たち」
❤有り余る活力を意識してコントロールする
❤衝動的な思いが沸いても後先考えずに行動するのではなく冷静に対処する
❤自分のできる範囲で探求力を発揮する
💎魚座月は魚座18度「巨大なテント」
❤人々に熱気や興奮、刺激を与える場所を作り上げる
❤スピリチュアルな精神性が喜ぶようなものを生み出す
❤濃縮した空間の中で生命力のエネルギーを高める
魚座上弦の月で出来上がっている、木星と土星のスクエアのアスペクトのように、限定された場所の中で力を発揮していくことが示されています。ともに木星をルーラーに持つ2サインなので、どこまでも可能性を広げていきたくなるところですが、それではエネルギーが拡散して、結局何も手に入れられない恐れも出てきます。
ある程度限られた空間や制限のある中でこそ見えてくる真実もあります。
いまは「外へ」「外へ」と向かうよりも守りを固める時期ということなのでしょう。そうやって濃縮されて手にしたた真実がいつか多くの人に届く日を信じて、しっかりと大切なものを温めていきましょう。
それでは、素敵な上弦の月をお迎えください♡