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アステカ式陣痛緩和法はアステカではない
出産のトピックでよく出てくるコレ
ちょうどアステカブーム中なので真偽の方を確かめようと思った
何度でも言う、無痛分娩や帝王切開の際に男性から「お腹を痛めて産まないと愛が注げない」と意味不明なことを言われたら、相手の出産時にアステカ式陣痛緩和法を勧めよう
— おると🦴整形外科医 (@Ortho_FL) June 8, 2022
🇲🇽先住民ウイチョル族に言い伝えられてきた陣痛緩和法
①夫の睾丸に紐をくくりつける
②陣痛に応じて妻は紐を引っ張る
簡単☺️ pic.twitter.com/InuxoGTo0n
まずアステカ式というフレーズがおかしい。
アステカといえばメシカ族が作った国である。
メシカ族がアステカ式を名乗るのであれば看板に偽りなしだが、メキシコ中央部で暮らしたメシカ族とは違いウイチョル族はメキシコ西部に暮らしている。歴史上でもアステカがウイチョル族を支配したという記録はない。
アステカの都であるテノチティトラン(現メキシコシティ)からは十数時間かかる山間部を居住地にしていたのでスペイン人に征服されずに済んだという謂われもある。そのためかウイチョル族は現代においてもその文化が残されており、色鮮やかな刺繍やビーズアートが有名である。
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