見出し画像

ずっと恋する気分を持っていたいから

夫が出張から帰ってきてからも、沼から抜け出せない私。

先日こんなことがありました。

夫がめっちゃ近くに顔を寄せて私を見ます。
「何?ちか!」
そう言うと、しめしめ、という顔をして私を見ます。
「何?」と聞くとニヤけながら、
「ムカつくやん」
と答えます。
「え?私がやってるのって、あんたをムカつかせてるってわけ?」
「ちょっと」
親指と人差し指で2センチぐらいのギャップを作ってみせます。

えーーーー!愛情表現やと思いながらやってたのに!!

声に出さずに心の中で叫んでいると、夫はギュッとハグしてくれました。

近すぎる距離感も、私なりの一種の愛情表現だってことは理解してくれてるようです。

こんな風に、韓国ラブドラマの沼で得たキュンキュンの持って行き方を間違えて、夫に苦笑いされるというトホホな毎日が続いております。

一番抜け出せないのが、「ユミの細胞たち」。

原作は累計34億ビューを記録した大人気ウェブ漫画で、主人公のユミやその周りにいる人たちの中にいる細胞を3Dアニメーションで表現し、実写が組み合わさるというドラマです。
今や160カ国以上で配信されている人気ぶり。
なので、沼にハマっているのは私だけではなく、世界中にいるということでしょうが、私がハマりまくっているのが、ユミにこれでもかっていうぐらいド直球な告白をしまくり、シーズン2で付き合うことになった、ユ・バビ。

ずっと韓国ドラマだけでなく、音楽も聴いてこなかった私は、もちろんこのユ・バビ役のGOT7/パク・ジニョンを知らなかったので、「何?この人??」とびっくりこいてしまったわけです。(また古い表現ですみません)

歳は28。
大学卒業してすぐに産んでいれば、自分の息子だったとしてもおかしくない年頃の男子に恋をしてしまうこの痛いオバはん。

自分でもわかっているんですよ。
でもね、この止められない恋心。
それがこの韓国ラブドラママジックってことで。

子犬のような目で見つめられ、超がつくほど直球の球を投げてくる男に、揺れない女はいないのです。

もう何回も観てしまったので、よーくよーく考えてみれば、「ユミ、この男で大丈夫か?!」と思う節が出てこなくもないのですが、あの顔で完璧なリアクションをされるとやっぱりダメで。

沼にハマり過ぎ、原作を調べてみると、ユ・ボビは会社を辞めてトッポギのお店を出し、そこにアルバイトに来た女子大学生に心が揺れて結婚してしまうのだとか。

そんな男、絶対最低やん。
30過ぎのおっさんが、アルバイトに来た女子大生に手を出したらあかんやん。

ってことで、すっかりユ・バビ熱は覚めてしまったという現実的な女の私。
まぁ、最初から架空の人物なので、原作がちょっと痛い男だったというだけで冷めるという私も頭がおかしいおばさんなのかもしれないのですが、それが女のサガと言えるのかと。

おばさんの恋バナ聞くのは辛いかもしれませんが、ちょっと我慢して聞いてください。

20代前半の頃、すごく好きになった人がいました。
元々結婚願望はなく、幼少期にいじめられたことで子供は絶対にいらないと思っていました。
その私が、彼と結婚して子供を産む生活もいいかも。
と思ってしまったのです。なぜか。
彼はちょっとユ・バビに似てました。
優しくて、言って欲しい言葉をちゃんとわかっているかのように言ってくれて、遠くに住んでいたのですが、夜中に車を走らせて会いに来てくれたり・・・。
でもある日、何があったわけでもなく、突然彼を好きでいる自分を客観的に見ている自分がいました。

本当にこれが、私が夢見てたことなのか?と。

田舎で育った私が東京に出てきた理由。
東京で田舎では出来なかった何かをしたいと思っている自分。
将来どんな生活をしたい、という夢。

ゆっくりゆっくり考えれば考えるほど、彼と一緒にいる意味がないように思えてきて。
好きだけど、そこには情熱もなく。
結局それが理由で別れてしまいました。

そんなところがユミと似ていたために、余計に感情移入してしまったのかもしれません。

私、いつも思っていることがあるのですよ。
なぜ人間の手は2本しかないのか、と。
手がいっぱいあったら、あれもこれもできるのに、2本しかないんです。
たどり着いた答えが、2本の手で持てるもの以外は持ってはいけないから2本しかないのだ、と。
2本の腕でたくさんのものを抱えることはできるんですよ。
でもね、落とすでしょ。
落としたものが本当は一番欲しかったものだったりして、結局、「え、これ別に有ったらええなと思う程度で、必須じゃなかった」ってものしか残らなかったりして。
だから、2本の手で持てるものを持つ、ということに集中したほうがいいと思うのです。
自分が本当に欲しいものが手に入ったほうが、幸せ度がアップしますから。

現在私の手には、
ずっと好きで一緒にいてくれる人と暮らす。
色んな所に一緒に旅をする。
という2つがあります。

コロナでなかなか旅行には行きづらくはなっていますが、いつも一緒にいてくれる夫が隣にいます。
20年近く一緒にいるので、キュンキュンはしなくなってしまいましたが、おばさんになったから余計に、新鮮な気持ちで夫にキュンキュンしながら接したいなと思っております。
それがずっと好きでいられる原動力になるのかな、と。
それに、妻に好きだと態度に出されて嫌な夫はいないですよね?
(いたりします?!)
だから韓国ラブドラマを観て気分を上げているのですが、なんか違ってて(苦笑)。
それでも時々夫が嬉しそうに微笑むのを見て、ずっと一緒にいるんだから、マンネリな感じになるよりいいよね、と、勝手に自己肯定している今日この頃です。
(韓国ラブドラマを観たいがために、無理矢理理由づけしているようにも見えますが・・・)

パートナーに常に恋する気分を持つのって、大切ですよね?!
いなくても、エアーでも、恋する気分を持つのは大切です。
素敵な異性が目の前にいつ現れてもいいように準備しておかないと、愛細胞が瀕死の状態なら恋愛できないですから!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?