67th Maria Canals Competition のFinalで亀井聖矢さんを観てきた
さて遂にコンクールも大詰め、ファイナルに行ってきました。
会場ははセミファイナルまでのPetit Palauではなく、世界遺産に指定されているPalau de la Música Catalana。
ファイナル前日も、Martha Argerich とNelson Goerner の2台ピアノでNelson Freyreの追悼コンサートがあったばかりの素晴らしいホールです。
アルゲリッチが演奏した翌日に同じ場所で亀井くんが演奏するとは…何かとアルゲリッチには縁があるなぁと感じてしまいました✨
開演の10分くらい前にホールに入って、まずは世界遺産のホールを撮影せねば‼︎という事で360度撮ったのがコチラ。
外はまだ完全に暗くなってなかったのでこんな感じ。今度明るい時にホールのツアーに参加してみてみたいと思いました。(明るい方が超キレイなので)
会場の時に、翌日の授賞式に出るために残っているコンテスタントがいないなぁとキョロキョロしていたら、まず見つけたのがSuさん。他にもセミファイナリストと思われる方も発見(名前を覚えてなくてすみません😅)
チケットをホール入口のスタッフに見せて、案内された私の座席はなんと舞台に膝がつくほど近い🙀
実際に座ってステージに触れるんです‼︎
お隣の席の年配のご婦人曰く、いつもはもっとピアノが奥なのに…今回は舞台が近すぎる…って仰ってました。
す、凄い‼︎かぶりつきの席🤩🤩🤩
近すぎて本当に触れるんじゃないかしら…😆
落ち着け‼︎自分‼︎と
コンクールに先駆けて、ウクライナ🇺🇦のピアニストMaryna Naydonさんによる演奏。
鳴り止まぬ拍手に、涙を堪えていたMaryna さん。母国のことを思い弾いたソナタ。ウクライナ🇺🇦の方からの花束💐を貰って堪えきれなくなり涙している姿を見て私もついもらい泣きしちゃいました。感動しました🥺
いよいよ亀井くんの名前が呼ばれ、コンクールが始まります。
亀井くんが下手袖から登場してお辞儀。亀井くんは目の前です。ちらっと目があったような気がするのは気のせいかしら?
勿論皆様の思いを亀井くんが座って演奏が始まるまでの時間に念を送りましたよ💚🔥🙏💚🔥🙏
とても滑らかで繊細な美しい旋律で始まった演奏。
やっぱりコンチェルトは良いなぁ〜と感じながら聴いている。大きなホールなら尚更ピアノ一本だと辛いところ。オーケストラが入った事で格段に音に厚みが出てくる。亀井くんは自分が弾いてない時、オケに合わせて体が揺れてる。
ピアノの蓋に映る亀井くんの表情を観ながら、うっとり聴き入る。私の座席からは脚の動きが良く見える。
左脚を動かし続けて、床を鳴らす音が何度も聴こえる。あれはご自分の中で自分なりのリズムをとっているのかなぁと想像。(どこ見てんの⁈聴かなきゃ‼︎)
例のメンバーシップでやった三連符のところでさらに盛り上がっていき、観客もどんどん引き込まれていっている感じ✨
全身全霊を込めて弾いているのが手に取るようにわかる。1楽章の終盤で亀井くんの息の音が何度も聴こえてくる。ピアノの蓋に映っている亀井くんの顔がもう目が虚で完全に自分の世界に入り込んでいる姿を観て私もその世界に深く沈んでいく…
2楽章に入って、何度も何度もマエストロを見て確認しながら、タイミングを計っている。
なんて壮大で美しいんだろう..涙が溢れてくる😭
軽やかに弾いているところ本当に心地良い。ちょっと線が細すぎない⁈って感じさせる繊細さも持ち合わせて、改めて亀井くんのピアノにはドラマがある事を再認識させられました✨
大詰めの3楽章…最高‼︎
どんどん盛り上がって、テンポも上がり身体中でリズムをとって弾いている。
本当に20歳なのか⁈そんな事がフッと頭をよぎる。
✨キラキラパート✨本当にキレイで、情感もたっぷり。
ピアノってハープみたいな音出せるんだ… あれっ⁈ちょこっとオケがもたついた⁈(そこ盛り上がるとこなんですけど😅)
もう耳の奥にピアノとオケの音がぶつかっては消えてゆく..
あぁぁ〜もう凄い😭
最高の盛り上がりの終盤泣かせる。
もう終わりそうだ…待って終わらないでと思いながら終わってしまった…😭
素晴らしいフィニッシュ‼️
Bravo! Bravo!Bravo !!!👏👏👏👏👏
本当に凄かった‼︎観客から沢山のBravoと歓声拍手が湧き起こる🔥🔥🔥
オケのメンバーも足を鳴らして、亀井くんの演奏を讃えている😭
(感動に打ち震えて、スタオベしたのは私です😅)
亀井くん…凄い😭😭😭凄すぎる👏👏👏👏👏
さぁ、亀井くんの挑戦を全て見届けたぞ…
「終わった」そう思うと安堵と一抹の寂しさが伴って涙が溢れて仕方ありませんでした😢
亀井くんの大熱演をチェックしたい方
↓
https://youtu.be/DsM91eH_XmQ
結果は…….第3位🥉
でも、
私の中での優勝🏆は亀井くんです✨
確かに…確かに3人とも上手かった…
この結果を導き出したのは、亀井くんの演奏順が1番だったという事。これだけは最初の抽選でそうなってしまったので仕方ない事だとは思うのですが、ウォームアップされていないオケや観客が亀井ワールドに入り込むのに時間がかかってしまうので、やはり不利だったと思います。
それにこの国の観客が、繊細な音よりも強さを求めていたということもあるのかなぁと思います。スペインというかラテン民族は奥ゆかしさや恥の文化で育った我々とは全く違って感情がストレートで激しく力強いものを好む傾向があるように感じます。そう言うことも関係しているのかもしれません。
亀井くんと同じラフ3を弾いたJaedenを聴けば一目瞭然です。私はこの人の演奏を配信でだけしか聴いていませんでしたが、上手いけど強くてドライと言うか、無機質な感じを受けていました。ところが、コンチェルトはオーケストラが入るので、無機質で強い音がオケの柔らかさに見事に中和されて観客は調和を感じていたのでしょう。
コンチェルトはオーケストラと一緒に演奏する事で、ピアノとオケがお互いに高め合って、相乗効果で素晴らしいものを作り出す…そういう曲です。逆にピアノのとても繊細で大切な音がオケによって邪魔されてしまうということも、ひょっとしたらあるのかなとも感じました。(オケの音にかき消される感じです)あくまでも個人的な感想ですけど。
コンチェルトは本当に難しいですね….✨
ともあれ、初めての国際コンクールで3位受賞なんて、簡単な事じゃないですよっ🙀
それに3位はMaria Canals賞🥉
世界遺産の舞台に立てたんですよ🔥
たった1人で英語圏以外の国に来て、生活習慣や食べ物も違うだけではなく、孤独と緊張の中でよく11日間のコンクールを見事に戦い抜いて頑張ったと思います👏👏👏
素晴らしい演奏をしてくれた亀井くんに心から
「よくやった‼︎」と叫びたい〜‼︎褒めてあげたい💚
このコンクールによって、Masaya Kameiの名前が少なくともスペインでは知られたはず✨
次のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの本選でアメリカに彼の名前が知られるようになり、どんどんと世界中に知れ渡る事でしょう🙌
まだまだ20歳。このコンクールで得た友人や培った事を糧に、もっともっと成長して偉大なピアニストになって欲しい🔥いや絶対になれると信じています✨💚
さてさて、前日の余韻を引きずりながらの翌日4月7日。
コンクールの授賞式がバルセロナの市役所で執り行われるという事で、朝市役所まで行ってきました。(行っただけ😂)
18:00からという事で、市役所で張っているわけにもいかず🤣家に戻って配信で観る事にしました。
市役所で弾いてくれたのは、FugaCityとイスラメイの2曲。コンクールで弾いた時よりも、落ち着いて弾いていたのかなぁと思いました。
審査委員長のCarlosさんがスペイン語(南米訛り)だったのは良いのですが、”Masaya Kamei”を”マサジャ・カメイ”っていう事ないじゃんって思いましたよ😅
(南米ではYa Yu Yoがジャジュジョになるんですよね💦)
という事で、このMaria Canals Competition のnoteもこれを持って本編は終了です。
最後に
亀井くん本当におめでとう🎉🎉🎉🎉🎉
本当にお疲れ様でした👏👏👏👏👏
任務完了🫡
読んでいただいて本当にありがとうございました🙏
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(おまけ)
書こうと思ったんですけど😅
結構長い文章になっちゃったので、「角野さん登場編」は
to be continued …
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