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2023年まとめ

毎年言っているような気がしないでもないけれど、今年は去年までとは生活も活動も一気にガラッと変わった激動の年だった。ただ毎度のことながら幅広く色々やっていたけれど結局なんだったんだっけとなるので、一つずつ振り返り。

デザイン会社兼創作工房

自宅兼地域工房の活動していた際に知り合った方にお声掛けいただき、昨年度から着々と準備をしていたデザイン会社兼創作工房兼ギャラリースペースの活動が本格的に始動した。

創作工房兼ギャラリー兼デザイン会社VONTENオフィス「AKARENGA CREATIVE BASE」
デジタル工作機械のお部屋

自分1人で活動していた地域工房の時とは関わる人も飛躍的に増え、できることも増え、この街に来る前に思い描いていた「創作する人達が集まって自由に創作するfablab / あれこれ語り合える研究室」みたいな環境がこの1年でグッと具体化したのは素直に嬉しい。

CO2 Laserで手軽にプロタイプできる環境は貴重。1地域に1台CO2 Laser。
色々プロトタイピング
外からクリエイターさんお呼びして展示会したりした。

様々な領域で創作活動されている方のお話を聞くのは楽しいし、デザインに関心ある人達が身近にいて話せる環境は大事だなぁと改めて実感した。

ただ今いる住んでいる地域で、デザイナーさん達が集い、語り、創作するための環境を整えるには課題はまだまだ山積みだなぁと実感したし、もっとこんなことを企画し実行していければよかったな、、という後悔も山積みではあった。
そもそもまだこの街にニーズがない状態からニーズを生み出していくわけなので一筋縄で行くわけないのだけど、、。Fablab / 創作スペース運営を行っている諸先輩方の行動力には遠く遠く及ばずだったので、来年は個人としてそこに注力していく所存。

古民家宿

去年までたまに手伝っていた宿に今年から本格的に関わることに、、、。ちょうど今年から棟が増えたりレストランができたり拡大するタイミングだったので、新規店オープンの立ち上げから宿の清掃・チェックインから広報やらデザイン制作やらシステムづくりやら幅広くなんでもかんでもしていた。

じゃあ結局何をしていたんだという話ですが、振り返ると、持続可能な状態の組織にもっていくにはどうしたらよいのかをずっと考え、行動していたように思う(特にバタバタを駆け抜けた秋頃から)。

話は大きく逸れるけれども、昨今の人手不足やらでお店のサービスが縮小したり場合によっては閉店したり、「場所」が存続できなくなってきている事例をよく見聞きする。今の地域に住み始めて3年経つけれど、来たばかりのころはあったのに、、というお店もあったりする。
生活圏内に何がしかの場所があることは、暮らすうえでとても重要で、その「場所」がなくなるというのはやっぱり切ない。特に宿泊施設は地域とその外を繋ぐ役割をもっているわけで、その場所の消滅は人々の移動のきっかけが1つ失われるということ。

場づくりに関わる上でなんとかしてその場を存続させていきたいけれど、ただそこで動く人の熱意や想いだけを手掛かりにしていては、最初はよくても持続していかないよなぁと感じることが、特に今の地域に来てから多々あった。だからこそ仕組みづくり・自動化、付加価値づくり等あらゆる方法を使って収益性を担保し、より持続可能な状態にもっていきたいし、今後も引き続きそこはシビアに見ていきたいところ。

個人的今年の宿のベストフォト


地元

今年初めは色々あって年始から一か月近く地元で過ごしていた。

もともと最終的には地元に戻るという想いを持ちながら京都に来て。京都で地域に関わるような活動をし、良い/悪い部分も経験するなかで、より一層そ
の思いが強まった3年間弱。
3年弱ぶりにゆっくりと過ごした地元は相変わらず景色が美しいのは言うまでもないのだけど、それ以外にも今まで見えてこなかったものが見えてきた。それは地元で起業したり、事業継承したりしながら街やその先の日本や世界を向けて事業を行っている人や会社の存在。
自分はいずれこの街に戻ってくるけれど、様々な人や企業が活動するこの街で、自分はどんな役割を持ってまだ埋まっていないピースを埋めていけるんだろうなぁということを考えさせられた。

特に今年は学生時代からの知人に地元案内をする機会がなぜかちらほらあったので、人に説明するうえで自分も徐々に知っていった部分が大きい。
高校〜大学院〜現在に至るまで色んな街に住んできて、今一度自分の街を客観的に比較して見れるようになってきたのかなと思う。

やっぱり最後はここに戻りたいですね。

朝日に照らされて黄色になった地元の道

移動

今年は創作工房と宿の2つの場に注力したのであまり移動できませんでした、懺悔。
誰もが好き勝手移動できる環境&創造性が生まれる環境をつくることが今現在の個人的ポリシーなのでその動きをあまりできなかったことは素直に反省です、身体が足りない。
そんな中で今年とても印象に残ったのは、Farmtory Misaki-labと東京カテドラル聖マリア大聖堂と大阪アトリエ三月にて開催されていた南村杞憂さんの個展。
来年はもっと移動していて、未知のもの・ことにもっと触れていきましょう。。

神奈川県・三浦半島の先っぽにある小さなfablab・Farmtory Misaki-lab。ハンディCNCで遊んだ。とても良い規模感のfablab

内部空間の広がりがすごかった東京カテドラル
南村杞憂さんの言葉にできない退廃感とても好き

来年

関わらせていただいている創作工房と宿、今年はどちらも立ち上げ期ということでとにかく進んでいくしかなかったのだけど、2024年はより長期的な目線で計画立てて場の運営を行っていきたいというのが個人的目標。
創作工房と宿、全く別物のような気がするけれど個人的には新しい出会い・ものを創造するという点で繋がっていると思っていて2024年はこれら活動をもうちょっとシームレスに繋げていきたい。

そしてもっと移動していくために、働き方をもうちょっとカスタマイズしていきたい、、ちょっとずつ伏線を貼る、、自分の今していることが移動することそのものによって価値が増えていけるように、、、、。

今年は今住んでいる地域で色んなことが始まったばかりではあるのだけど、始まったことによってより地元で何をしようか、そのためにどう動こうかが明確になった。いつ地元に戻るのかも具体的になったので、この地域にいる終着点と地元での始発点も意識しながら、2024年も生きていきましょう。

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