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【共通テスト】英語の対策&高得点(8割以上)へのルート【やるべきこと13選】

この記事は次のような悩みに答えていきます。

・共通テスト英語(リーディング・リスニング両方)で高得点取っている人は何をしているのか知りたい
・英語ができる人のマネをして、自分も英語を得点源にしたい

ということで、この記事は以下の内容に関してまとめてあります。

筆者情報

中高で英語を教えています。私自身、英検1級・TOEIC900点オーバーを達成しています。純ジャパが英語力を伸ばすメソッドを熟知しています。

私自身が現在取り組んでいる学習方法、普段から生徒に伝えているメソッドです。読者の皆さんの参考になるものが1つでもあれば幸いです。
また、スコアアップするための習慣に加えて、オススメ教材も紹介しています。私が実際に使ってみて自信を持って英語力が伸びると確信しているテキストです。教材も参考にしてみてください。

では、早速始めていきます。

1. 英検準2級までの語彙を完璧にする

まず基本となる語彙力ですが、英検準2級までを完璧にしてください。「え?高校卒業レベルの英検2級まででなくて大丈夫ですか?」と疑問に感じるかもしれません。しかし、英検準2級までのレベルで問題ありません。
ただ1つ注意してほしいのが、準2級レベルを「完璧」にすることです。例えば、最初の語彙問題で9割以上取れるようにしてください。このレベルが、共通テストでも80%以上を狙える語彙力です。
ちなみに、英検準2級語彙問題で90%を超える正答率であれば、英検2級もラクラク合格することができます。準2級を合格点スレスレで突破して、すぐに2級の単語に手を出すのはあまりオススメできません。やはり、定着して初めて使える英語になるからです。準2級の知識を使いこなせるようになれば、共通テストの英文もスラスラ対処できます。

2. 語源学習でボキャビルする

もう1つだけ語彙学習でアドバイスがあります。それは、「語源」で学ぶことです。語源学習をすることで、楽に飛躍的にボキャビルができます。例えば、ex「外へ」という意味があります。express「表現する(外に出す)」、example「例(サンプルを外に出す)」、export「輸出する(外に運ぶ)」などをひとまとめで暗記できます。語源学習により、本文中に知らない単語が出てきたとしても、意味を想像することができます。この推測力は共通テスト〜国公立2次試験、私立大学入試でも活躍します。
私は共通テストを解いているときに、知らない単語に出くわすことがあります。「これなんだったかな?」と一瞬止まってしまうことがあります。しかし、語源知識を活用しながら、意味を推測し、単語の意味を思い出すという作業を脳内で行っています。
闇雲に丸暗記するのでは、テスト中に忘れてしまった場合に対処することができません。丸暗記でなく、語源知識を持つことで、必要な場面で単語を引っ張り出すことが可能になります。


3. 読解のための英文法を学ぶ

共通テストの英文理解のために、「読解のための」英文法を学んでください。「読解のためって何が違うの?」と疑問に思うかもしれません。実は、英文読解のための英文法が存在します。言い換えると、長文で狙われやすい文法項目です。
私立入試であるような4択問題を解く英文法力と、読解のための英文法力は全く異なるものです。共通テストに必要な英文法の能力は後者です。
こちらに英語リーディングのための英文法を一覧にしておきますね。これだけでも完璧にしておけば、かなり読めるようになります。

第5文型(SVOC)
時制(完了形)
助動詞
不定詞
分詞(後置修飾)
分詞構文
仮定法
比較全般
関係代名詞
間接疑問文

4. 論理展開の型を認知する

長文読解の勉強はどのようにされていますか?ひたすら量をこなすだけになっていませんか?長文を読めるようになるために必要な「技」があります。それが、「論理展開の型」と呼ばれるものです。内訳は、①対比、②因果関係、③抽象⇄具体、の3パターンが主流です。
具体的にどんな表現がそれぞれのパターンで狙われやすいのかを学ぶ必要があります。詳しくは、「論理を学べば速読できる」にまとめました。この論理パターンを認知した後に、演習量を増やしていきましょう。パターンを知ったあとに文章を読むと、見えてくる世界がガラッと変わります。英語が決して単語丸暗記の科目でないことに気づけるはずです。

5. 問題先読みを必ずする

テストの点数が高い人は、必ず問題先読みをしています。そのメリットは、「必要な情報をピンポイントで拾える」ということです。理想的な読み方は、「本文ちょい読み(リード文+α)」→「問題文」→「本文」→「選択肢」です。
共通テストにおいては、リーディングとリスニング共に問題先読みが重要になります。これまで問題先読みを実践してこなかった人は、慣れるまでに訓練が必要なので、十分な演習量を確保しましょう。慣れてくればサクサク問題を解けるようになります。

6. 本文と選択肢の「言い換え」を見抜く

これまで「対比」「因果関係」「抽象⇄具体」などの技を紹介しました。それらの技に加えて、最終的にスコアに直結する技は、「本文と選択肢の言い換え」です。問題集によっては、「パラフレーズ」と呼ばれているかもしれません。
本文と選択肢の表現が同じであれば難易度は易しくなってしまいます。そうならないように、問題作成者は、敢えてパラフレーズすることで難易度を調節しています。受験生は言い換えを見破らなければスコアアップすることは不可能です。
言い換えを見抜くためには、「構文」「単語」の知識が求められます。最終的には、やはり知識量がモノを言う世界です。

7. 英文解釈の基礎を完璧にする

英文解釈は、「一文」と「長文」の中間にあたる「中文」理解のための訓練です。英文解釈は速読には不可欠なので、必ず取り組みましょう。
ではどのような英文で練習すればいいのかという話に移ります。実は、共通テストに出てくる構文は基礎的なものばかりです。教科書レベル内での多様な構文が使われているのは紛れの無い事実です。しかし、あくまで教科書レベルの範疇です。ゆえに、学習するレベルは基礎内容で十分です。具体的な英文解釈で学ぶべき項目はこちらの一覧で確認してください。

句・節とSVの発見
不定詞の識別
分詞の識別
thatの識別
itの識別
強制倒置・任意倒置
呼応
SVOCの語法
比較の構文
関係代名詞

8. リスニング高得点の鍵は「選択肢の速読」

「英語は聞こえるけど点数が伸びない」という悩みを聞きます。この解決策は「選択肢の速読」です。先に説明した問題先読みとほぼ同じですが、リスニングでは、この問題先読みがより重要になってきます。
英検1級を例にすると、私の場合、リーディングで余った残りの10分間をリスニングの選択肢先読みに充てます。その結果、2021年度第3回受験ではリスニングが23/27という正答率でした。一方、先読みせずに解いた場合は、正答率50%くらいになります。能力的には変わっていないはずなのに、試験中のちょっとした時間の使い方で大きくスコアが変化します。
共通テストの場合、問題の説明中などを有効に使って、先読み時間を確保できます。

9. リスニングはYoutubeで学ぶ

共通テストリスニングは、1問の長さが2分前後の問題があります。それゆえに、長さに対して免疫を持たなければなりません。その対策として、YouTubeを使った英語学習チャンネルを視聴することです。おすすめは、NHK World Japan, BBC Learning Englishです。それぞれ3分〜7分程度のちょうどいい長さになっています。また、「本物の英語」を学べるので、機械的な試験音声がゆっくりに感じられるメリットもあります。
これまでにリスニングが得意な生徒に、リスニングの勉強方法について質問したことがあります。その答えのほぼ全てが、YouTubeや英語学習ポッドキャストを活用しているという答えでした。特に、難関大学や外国語学部を志望する学生ほど、リアルな英語を使って勉強しています。このような勉強法は時代の流れかもしれません。

10. 音読30分を毎日する

ボキャビルをするための基礎トレーニングとして、毎日音読30分は欠かせません。特に、高校生のような英語学習ビギナーは、毎日英語を浴びなければ、すぐに言葉を忘れてしまいます。
また、長文やリスニングを前から理解するためにも有効です。地道な努力が強いられますが、受験日当日まで継続してください。

11. 試験時間ぶっ続けで勉強する

「リーディング80分体力持ちません」「リスニング30分キツイです」という声をよく聞きます。解決策として、試験時間中の集中力を高めるためには、試験時間分ぶっ通しで勉強をするのが有効です。
例えば、私が英検1級を受験する際には、筆記100分、リスニング30分なので、同じ時間をぶっ続けで勉強します。筆記の場合には、英字新聞を100分間ずっと読み続けます。リスニングは、YouTubeのTED EdやBBCを30分間視聴します。こんな感じで試験時間と同じ時間のスパンで勉強してみてください。最初は大変に感じるかもしれませんが、慣れてくるとテスト中がとても楽に感じられます。

12. プロから学ぶ

「独学だとキツイです」「独学に限界を感じている」と悩んでいる場合には、潔くプロ講師に頼りましょう。プロ講師でおすすめなのは、スタディサプリ大学受験講座です。私自身、1年間利用しましたが、英語は関正生先生・肘井学先生の授業が分かりやすいです。学力別の授業選び方は、「【スタディサプリ】自分に最適な授業の選び方」の記事をご覧ください。
スタディサプリの特徴として、カリキュラムが志望校別になっていたり、レベル別になっていたりします。ゆえに、しっかり勉強することで確実に英語力を伸ばせます。他教科も同じようにレベル別の授業になっています。
正直なところ、大学受験は情報量勝負です。情報量とは、教科の知識だけでなく、受験テクニック・メンタル的なアドバイスなども含まれます。独学では獲得できない知識、気付くことができない視点があるんですね。しかし、プロ講師の授業により、いわばショートカットをしながら英語力を高めることができます。

13. リスニングはスクリプトを熟読する

「リスニングの勉強法が分かりません」という悩みを聞くことがあります。確実に力のつくリスニング勉強法は、「スクリプトの英文を完璧にする」ことです。
なぜなら、リスニングができない最大の理由は、「単語が分からない」ということだからです。スクリプトを読解してみると、意外と多くの単語を知らないことがあります。また、単語だけでなく、構文の知識が欠けているために解けない問題もあります。このように、知識が無いとしたら、リスニングで英文を理解できるはずがありません。
さらに、リスニングの勉強をスクリプトを使って取り組んでいる人は少ないんです。問題を解きっぱなし、ディクテーションを少しだけやって終わり、と言う受験生が多いです。しかし、リーディングの復習と同じように、英文を完璧に読み込むことが、リスニング力向上の近道です。


では、今回は以上です。また気づいたことがあれば、追記発信していきます。

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