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GAFAMのプログラムマネージャーという仕事

プログラムマネージャーとは?

Program Manager (略してPM) 。PMと言うとプロジェクトマネージャーを思い浮かべる人もいると思います。プロジェクトマネージャーは主にSIなどの開発プロジェクトの全般的なマネージを行い、様々なステークホルダーとのコミュニケーションをこなす役割を指します。プログラムマネージャーは、製品開発における企画および展開を推進する役割であり、一般にプロダクトマネージャーと呼ばれることあります。私が所属するマイクロソフトでは、製品の販売促進を行う役割をプロダクトマネージャー、製品の展開促進と企画を行う役割をプログラムマネージャーとして区分しています。プロダクトマネージャーはプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)の名称も持っていましたが、全世界的に販売促進の役割を GTM (Go To Market)と定義することになりました。少しややこしくなりましたが、マイクロソフトでプログラムマネージャーは製品の展開促進と企画の役割と言えると思います。

プログラムマネージャーの解釈

プログラムマネージャーで検索すると、様々なページが現れます。それぞれのページを見る限り、それぞれの解釈であるようにも思えます。科学技術振興機構(JST)の見解では「研究開発構想を立案し、優れた研究シーズや研究者を目利きし、分野や組織を超えて複数のプロジェクトを束ねたプログラムを編成」とあります。参考リンク:プログラムマネージャーとは|PM育成・活躍推進プログラム|科学技術イノベーション人材育成プログラム|JST

以下の情報ソースでは、プログラムマネージャーとプログラムマネージャーの違いについて言及しています。参考リンク:プログラムマネージャーの本質的役割3つ|プログラムとプロジェクトの比較 - 経営企画について学ぶならCarearte (i-am.jp)

他にもいろいろ解説するページがあり、それだけ多様な解釈が存在する役割と言えそうです。

GAFAMのプログラムマネージャーは人気職種

GAFAMにもプログラムマネージャーが存在し、上記マイクロソフトの例で示したように、それぞれの会社が開発・販売する製品を企画し展開する役割は共通であり、企業の成長戦略に沿った製品企画が求められ、企業のリーダー層(=経営層)ともダイレクトにつながります。それだけ企業では重要なポストであり、米国ではGAFAMのプログラムマネージャーは、GAFAMの中でも超人気職種となっています。GAFAMそのものが難関であることを考えると、プログラムマネージャーは難関中の難関です。GAFAMでプログラムマネージャーを担当したという経歴はその人に取ってその後の進路に大きな影響を与えることは十分想像できます。

プログラムマネージャーの仕事

まず自己紹介が大事で、自己紹介では本社製品部に所属して、製品(特に新製品)の展開を促進して、もし展開における課題がある場合、例えば日本マーケット独自の問題(様々な規制や言語・風習の違いなど)を調査し、本社にフィードバックして、次の製品企画に反映するという説明を行っています。このような自己紹介は大事で、企業でどのような役割で目的を持っているのかを交換することで、より深く理解をいただくことができますし、実際その説明で不足したことはありませんでした。あくまで製品の企画における活動であり、有償活動とは明確に区分けされています。

IT以外の業種でのプログラムマネージャー

例えば製薬会社の場合、新薬の①企画~②開発~③展開プロセスに例えることができます。①の段階では、市場の調査、ニーズの分析と開発計画。②で新製品の開発、③で市場に展開する流れであり。展開における課題を①にフィードバックし、再度②③のサイクルを繰り返す流れです。これらは会社経営との深いつながりがあり、投資対効果(ROI)などの経営判断が加わります。

GAFAMでは何を目指すか?

GAFAMに入って何をもたらすのか?面接の場ではこのような質問を受けると思います。「現在貴社が抱える~という課題について、私は~のような提言を行い、そして横断的に実行し、貴社のグロースに貢献します」と言ったことを答えることができると、おそらくGAFAMが求める回答と言えるでしょう。プログラムマネージャーはマイクロソフトの中では具体的に説明(注)できる(しやすい)役割と思いますし、ここは正解・不正解ではなく、自分自身の想いですので、もし迷ったらプログラムマネージャーを目指すのはいかがでしょうか?応募者が多い職種ですのでその点はご注意ください。

注:マイクロソフトは Windows や Office 、Microsoft 365 など比較的知名度が高い製品を持ち、おそらくなじみがあるのではという点です。 

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