なぜ僕たちが『本気で子どもたちの課題を解決したい』と考えるようになったのか
なぜ僕たちが法人を設立してまで『本気で子供たちの課題を解決したい』と考えるようになったのか。
短めにまとめたので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
活動のきっかけ
かれこれ10年ほど前に、母校を始め小学校や中学校を訪問するようになりました。その後、縁あって児童養護施設にも定期的に足を運ぶようになりました。
ドイツから帰国してからは、小児病棟の訪問や入院中の子供たちとの交流を行っていたチームメイトの小川大貴と、個人として一緒に活動するようになりました。
この時はまだ、何か特別な想いがあった訳ではありません。ちょっとした恩返し感覚でした。
心境の変化
小児病棟、児童養護施設、子ども食堂などを訪れるうちに、子どもたちを取り巻く課題の多さに驚きました。
学校に行けない、親と暮らせない、十分な食事が摂れない、習い事ができない、学校や家庭で居場所がない。
多くの課題を知るにつれ、自分が当たり前だと思っていた"大好きなサッカーに全力で打ち込むことができた環境"が、実はとても有り難いものだったと知りました。
その事実を知り『サッカー選手という立場は与えられたもの』という感覚がより強いものになりました。そして、ちょっとした恩返し感覚が、徐々に使命感のような明確なものに変わっていきました。
忘れられない一言
「僕はここにいるから、プロサッカー選手になる夢は諦めた」
一昨年の冬にクリスマスプレゼントを持って児童養護施設を訪れた際、小学生の男の子が口にした言葉です。
一緒にサッカーをして盛り上がった後、決して誰かや何かへの当てつけではない様子で男の子が発したその言葉に、胸を締め付けられました。
『子どもたちに一時的な笑顔や喜びは与えられても、現状は何ひとつ変えられていない、未来には何も貢献できていない』
『自分たちがやっていることはただの自己満足じゃないか』
そんな無力感に押しつぶされそうになりました。
僕たちの想い
あの日以降、子どもたちを取り巻く課題と本気で向き合うようになりました。
何となく良さそうな事をするのではなく『たった1人でもいいから、その子の未来に確実に貢献したい』そう考えるようになりました。
広く浅くではなく、狭く深く。それが僕たち2人でRe:Frameとして活動する時の合言葉になっています。
僕たちは、この与えられたサッカー選手という立場だからこそできることがあると信じています。
もちろん、僕たち2人だけで何か特別なことができるとは思っていません。既に素晴らしい活動をされている団体さんや、今少しずつ増えている仲間たちと協力して、子どもたちの課題に向き合っていきたいです。
Re:Frameのロゴにデザインされている子どもの笑顔には、僕たちの想いが詰まっています。子どもたちの笑顔を、子どもたちの未来を、みんなで力を合わせて守っていきましょう。
この文章を読んでくれた皆さんにも、何かしらの形でRe:Frameの活動の仲間になってくれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。