GOOD OLD DAYS

子どもの頃からテレビとかアニメとかゲームとかばーっか浸ってて、大人が「テレビとか全然見ないな」とか言うのを聞き、「ボクはゼッタイそんなことない!」って自負があったけども、いざ自分が大人になると「テレビとか全然見ないな」とあの日軽蔑した大人になっていた。それは、純粋に自分の時間に占める「自分が生きるための時間」が増え、「自分が楽しむための時間」の割合が下がってしまったということなんだけども。

ま、当たり前の話だよね。

気付いたら三年。あの災害があってからというカウントもあるが、ボクにとってはそれよりも“自分の責任を自分で取らなきゃいけなくなってから”のカウントの方が大きい。だから、この三年間は「楽しむための時間」が少なかった。

自分の生きざまを見つめなおして、いま、貪るように「楽しむための時間」を消費している。その中でも、作業のお供としてラジオを重宝している。

まー三年間って変わっちゃうには十分過ぎる時間だよね。

だって、あの頃聴いていたラジオと作りが違うなーって思うんだ。もちろん聞いているラジオの種類にもよるし、番組にもよるのだけど、俺が聴いていたところのを聴いてみたら、「なんか変わっちゃったなー。置いて行かれてしまったなー」って感じちゃった。「俺が聴いてた頃だと、こんなことしなかったのに」とか「あーそんなことするんだ。へー」みたいな感想ばかりだ。

って、これは所謂“古参”ってのが言う「あの頃は良かったなぁ」と一緒じゃん。懐古厨だ懐古厨。いろんなことをして、経験とかを重ねて得たものは、変化についていけない固い頭だ。

頭が固いっていうのは、言い換えれば“硬派/一途”ってことにもなると思うけど、殊に物事へ対してはそれも良いのかもと思ったりする。「今はみんなこういうのが好きだけど、自分は変わらずあの頃のものが好きなんだよね」って。もちろん、その時々で趣味趣向なんか変わってしまうけど、根底にある好きなモノって変わらないと思うんだ。

なので、ボクは“節度ある懐古厨”でありたいなー、なんて。

そんな、遠く古き良き時代を眺めながら。

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