小学校現場、スプレッドシートのこんな使い方。就学時検診での班別検診済み状況をリアルタイムで共有する。
ニッチすぎる内容ですが、効果はバツグン
実にニッチすぎる実践の提案になりますが、お付き合いください。タイトルの通りですが、小学校現場でのスプレッドシートの活用例を提案します。
就学時検診って?
小学校においては、秋口に新一年生の健康診断を小学校の会場を使って実施します。私の自治体では「就学時健康診断」といいます。
上の写真のように、新一年生数名に対して6年生が各検査会場に誘導するスタイルで運営しています。教員は基本各検査会場で検査を担当します。
何が問題なの?
各検査会場では検査時間が異なるため、教室の前に長蛇の列ができていたり、スカスカの検査会場もできたりします。校医さんが忙しい中診察に来てくれますが、せっかくきてもらったのに検査する未就学児たちがなかなか来ないこともしばしば。
そこで 本年度スプレッドシートを使って検査状況をリアルタイムで共有し、スムーズに検査が行われるようにならないかと試してみました。
効果はバツグン
結論からお伝えすると「めっちゃイイ」ってことがわかりました。どの班がどの検査が終わっていないとか、この検査会場は今混んでいないって状況がその場にいなくてもわかることなんですよね。
運用方法
1️⃣各検査会場の受付担当の先生のタブレット上でこのシートを開いて待機する。
2️⃣未就学児グループが検査会場に入ったら☑をする
3️⃣テキストで伝えたい事柄は各担当が空いているセル内にメモを書き込む
ギガスクール構想で1人1台端末が実現している現場では、教師も1人1台端末が割り当てられています。この教師の端末から スプレッドシートに検査状況を記録して共有すると言う形です。
シートの下ごしらえ
少しだけ使いやすいように2つの工夫をしています
①チェックボックス機能でチェックを簡単に
チェックボックスを入れたいセルを範囲選択して「挿入」→「チェックボックス」を選びます
②条件付き書式で視覚的にわかりやすく
せっかくなので、全員がぱっと見てわかるようにチェック されたセルに 色がつくように設定したいと思います。
メニュータブの「表示形式」から「条件付き書式」を開きます。次に、「書式のルール」を「次と等しい」に設定します。その次のウインドウに「TRUE」を入力します。ちなみにチェックが入った状態が「TRUE」、入っていない状態が「FALSE」となります。 最後に初期設定のスタイルでお好きなカラーを選択します。
この条件付き書式の使い方がわかるようになると、様々なシートで視覚的にわかりやすくなります。まだ使った事がない方は、この機会に挑戦してみて下さい。
最後にこのシートの共有権限を「編集可」にしてリンクURLを共有することで各検査会場にいる先生方が同時に編集できるチェックリストの完成です。(ちなみに私の勤務校では職員専用のクラスルームがあるので、そこに投稿して共有しました)
今までなんでこのやり方やったこなかったんだと公開するほど簡単で効果があります。
応用編
この方法を応用してこんな使い方もできそうだなと思います。学校現場で使える場面ありそうですよね。
全校一斉で行う春先の健康診断「◯◯検診」で今どのクラスまで終わっているのか教室で確認できるようにする。
校外学習などでのウォークラリーで各グループの進み具合を教員が持ち場で確認できる
おわりに
スプレッドシートでなくてもドキュメントを使うことでも同様の運用ができそうです。違う事例も先日行ったのでまた紹介してみたいと思います。
よかったら「スキ」していただけると励みになります。またSNS等で紹介してもらえると働き方の実践が広がっていくと思います。よろしくお願いします。
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