漢字は声に出して学ぶ。ロイロノートで使える「ひとり学び漢字フラッシュカード」をCanvaの一括作成で作った話。
「ひとりで漢字フラッシュカード」(仮称)というものを作り、半年くらい実践してみました。
その結果、子どもたちの漢字テストにおいても好成績を残すことができました。また、熟語などの転用についても定着度が高まったのでみなさんに紹介したいと思います。
いつもはnoteで書いた記事をXで周知する手順ですが、今回は逆にXで以下のようなポストを行いました。簡単なGIFもついていますのでご覧になってください。
先人の実践や動画などを参考に作ったものでオリジナル部分は少ないですが、効果が期待できる教材としてオススメです。
テンプレートデータやサンプルデータも配布していますので試しに活用してみて
漢字指導を変えてみた
土居先生(@masadoi413)の漢字指導法を今年度から追試しています。
自由進度学習であったり、学期中に何度も繰り返して練習することを大事にしてしている指導法であることが特徴です。
その中でもポイントになるのは教師が一人ひとりの知識が定着したかを問答する過程になります。
先生テストで一人ひとりを丁寧に確認
私も追試を行っていますが、「先生テスト」というネーミングで児童に覚えたかの確認を一人ひとり行う時間を設定しています。確認方法は以下のとおりです。
①新出漢字が書けること。
②その漢字の他の読み方が言えること(口頭で確認)
③その漢字を使った熟語が言えること(口頭で確認)
④その熟語の意味を簡単に言えること(口頭で確認)
学期中に繰り返すことがポイント
学期中に習うべき漢字全てについて、この「先生テスト」をクリアすると「1周目クリア」とし、次の「2周目」にチャレンジすることとなります。ひとまず以下の手引きに示した通り、「4周目」まで設定し、チャレンジするように指導しています。
その1周目に使用する教材がスプレッドシートで作成した「新出漢字まとめシート」になります。(下図)
ドリルに登場した順に新出漢字を入力したものになります。これを印刷したものを児童に配布し、合格できた漢字に赤で丸印をつけてチェックする使い方をしています。
子どもたちは、このシートを常に携帯し、空き時間などを活用して漢字の習得しています。
待ち時間がかかるデメリット
この一連の漢字指導を行う中で一番ネックにいなるのが「先生テスト」にチャレンジしたい子ども達が行列をつくることなのです。
どの子どもも早く合格したくて、列に並ぶのですが先生は一人だけであり、挑戦している時間よりも順番待ちをしている時間のほうが長いという事態になってしまいます。
「ひとりで漢字フラッシュカード」
そこで待ち時間にも「先生テスト」の練習ができる教材があったらいいなと思い、考案したのがロイロノート対応「ひとりで漢字フラッシュカード」(仮称)になります。
一つの新出漢字につき、よみがな、その漢字の熟語の3枚のカードが1セットになっており、それが学期に習う漢字まとめて練結してあります。子どもはタブレット上でスワイプしながら、発声して習得できたか、理解しているかどうかの確かめができる仕様になっています。
勤務校の自治体ではロイロノートのアプリがあるため、この一連のデータをPDFで取り組み、子どもたちに配布し、フラッシュカード的な使用で学んでいます。
導入してみての成果、アレンジ活用
当初は「先生クイズ」の待ち時間を利用して 1人で学べるように作ったのですが、子供たちはこれを家庭学習で活用したり、すきま時間の練習に使ったりしていました。
またロイロノートは書き込みができるため、自分の苦手な漢字に印をつけて繰り返し練習する。覚えた熟語をさらに書き足すなどの発展的な使い方をしている子供たちもいました。
先生から配られたもの、自分の机のアイディアで工夫して使っている様子が見られました。
このフラッシュカードの作り方
今回使ったのはCanvaと言うアプリです。 以前の記事でも紹介しましたが、このキャンバを使うことで、雰囲気のよいカードが一括印刷という機能を使って作ることができます。
テンプレートの配布
以下のCANVAテンプレートをサンプルとして共有します。試しに使ってみてください。
共有テンプレートリンク
サンプル用データ(CSVに書き出して使用してください)
レシピ Canvaでの「一括作成」の仕方
左のメニュー内にある「アプリ」から「一括作成」を検索するとアイコンが表示されますのでクリック。
「データを追加する」→「CSVでアップロード」→ご自身が作成した漢字データが入っているCSVを選択します。
ちなみに漢字データは以下のようにエクセルやスプシで作成したファイルをCSV形式で書き出しておきます。私は先ほど紹介した「新出漢字まとめシート」をそのまま転用しています。
A列→ドリル番号
B列→通し番号
C列→よみがな
D列→漢字
E列→熟語
最後にそのファイルをロイロノートで読み込み、子どもへ配布するだけです。
参考サイト
一括作成は参考になる動画リンクも紹介します。ぜひご覧になってください。毎度お世話になっている前多先生(@johnnymaeta)の動画です。超絶わかりやすいです。私にとっては神様みたいな方です。
おわりに
小学校現場での漢字指導はたくさんのアプローチがあるのかなと思います。毎年のように いろいろな実践を紹介されています。 もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。 コメントやリアクションなど、もしよければお知らせ下さい。
2024.1.21追記 縦書き版公開
カフート&ロイロマニアさん @pawapo_loilo
よりバージョンアップ版が公開されました。
縦書き対応です。
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