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お金って何なのでしょう?

前回はNISAが新しくなるといこともあって、新NISAについて記事を書いてみましたが、今回は投資の元となるお金について考えてみたいと思います。


お金って何なのでしょうか?

この質問に答えられる人は、相当少ないのではないかと思います。
子供の頃に、「昔の人は貝をお金替わりに使って買い物をしていた」というような話を教わったような記憶はあります。
数年前まで私自身も子供に「お金って何?」と聞かれたら、答えられませんでした。
一万円札を思い浮かべてください。
1万円札自体は、ただの紙切れです。
1万円札を作る原価は約22円と言われています。
22円で作った、「1万円」と書かれている紙切れに、なぜ一万円の価値があるのでしょうか?
考えてみると不思議な話ですね。

お金の起源

昔、お金が存在しなかったころ、欲しいものを手に入れる手段は物々交換でした。
例えば、あなた自身が畑で野菜を作っていたとします。
いつも野菜ばかり食べていると飽きてしまうので、「たまには肉でも食べたいな」となります。
そうすると、野菜と肉を交換するわけです。
ところが、肉を持っていて、野菜を欲しがっている人をピンポイントに見つけるのって、結構難しく・労力がいる作業です。

市場の誕生

そこで出来たのが「市場」だと言われています。
市場に物々交換したい人が集まれば、効率が良いということです。

しかし、市場に集まっても物々交換は中々難しいもので、
野菜を欲しがる人はいるが、肉を持っている人がいない。
そうなると、誰でも欲しがるものに交換をしておけば、その誰もが欲しがるものと肉を交換できる確率がかなり高まるわけです。

お金の代わりになっていた物

その誰もが欲しがるものが、昔は稲(米)や布だったと言われています。
稲はお米が食べられますし、布は服が作れます。

昔の人は稲のことを「ネ」と呼んでいました。
物の価値のことを「ネ」と呼ぶようになり、これが値段の「値」の語源といわれています。

さらに大昔の中国では貝をお金替わりに物々交換の品物として使っていたそうです。
ですので、お金に関わる漢字には、
買・貯・貧 等々
貝の字が使われているものが結構あります。

今のお金に代わる預かり証のようなものは、
稲 → 金・銀・銅貨
と移り変わっていきます。

買うとは交換すること

やがて金・銀・銅貨を自分の欲しいものと交換することを「買う」と言うようになりました。
買う = 交換
とうことです。
要するに、お金は「交換券」とも言えます。

しかし、金・銀・銅は、重いしかさばるということで、持ち運ぶには非常に不便でした。
そこで、お金持ちの家で金の預かり証(書付)を書いてもらいました。
この書付は紙なので持ち運びに大変便利ということで、この書付を持って欲しいものと交換していたそうです。
これが紙幣のもとになっていたものです。

物々交換から始まり、お金の代わりとして使われる物が進化し、最終的には紙幣となって便利な取引手段になった、ということです。

お金とは借用証書

「お金って何?」と聞かれたなら、私は「貸し借りを記録したもの」(借用証書)と答えます。
Aさん(野菜農家)がBさん(お肉屋さん)の持っているお肉が欲しい場合、
AさんはBさんに借用証書(野菜が取れたら、野菜を差し上げますという借用証書)を渡します。
Bさんは魚が欲しいと思い、Aさんからもらった借用証書をCさん(漁師)にあげることで、Cさんから魚を貰います。
この借用証書がお金の役割を果たしているのです。

信用がないとただの紙くず

私たちの住んでいる社会では、1万円と書かれている紙切れを1枚出せば、映画を見たり、スーパーで買い物をしたりできます。

なぜそんな不思議なことが起こるんでしょう? 
それは、人々が「この紙には1万円分の価値がある」と信じているからです。
そして不特定多数の中を流通するお金は、国家の信用が必要です。
逆を言うと、国家の信用がなければお金は流通しません。

まとめ

このように、お金とは何?という疑問に対しては様々な説明をしないと答えにたどり着くことができません。
ただ、やはりそもそもお金とは何?ということを知っておかないと経済や投資・運用のこともなかなか理解が難しいと思います。
是非、少しづつでもいいと思いますので、インプットをし、インプットした事を少しでもアウトプットしていってもらえると嬉しいです。


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