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2022年アニメ鑑賞ベスト

今年は昨年ほどアニメに時間を費やせなかったのですが、振り返ってみると何気に今年のアニメは豊作揃いだったなぁと満足しています。
もちろん昨年以前の旧作アニメも指で数える程度ではありますが鑑賞してはおりました。しかし、ベストを組んでみたらほとんど2022年制作の新作アニメで埋まってしまったのです。
日本アニメの未来は明るい!

1位 サイバーパンク エッジランナーズ

TRIGGER(2022年制作)全10話

これは文句なしブッチギリで2022年のベスト・オブ・ベストです。原作ゲームについては一切知りませんし興味もないですが、ゲームの設定を拝借しただけでほぼ完全オリジナルなので問題ないです。
今石洋之監督が久しぶりに手掛けた連続モノで、今石ファンとしては痺れるほどの衝撃と感動を受けました。凡そNetflix配信オリジナル作品だったこともあって、これ程までに尖った内容に昇華出来たのだろうと思います。規律が厳しくなった現在の日本アニメは造り手が萎縮して過激な描写を避けて通りますが、そこに鞭を打つ今石洋之監督の暴走っぷり…溜まりません。

2位 かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

A-1 Pictures(2022年制作)全12話

人気漫画が原作のアニメ化作品、その3期です。この作品はアニメと実写映画でしか追えてませんが、原作漫画も時間があれば読みたいと思っています。
このシリーズは各話毎の安定感が抜群ですね。ツマラナイ回が存在しません。特に5話目でラップバトルをする神回があるのですが、一旦ここで大満足してしまって以降の回を週間で追う気力が消滅してしまうほどでした。
最終回が放送されるタイミングで一気に追いつきましたが、後半の展開も驚くほど良くて感動しました。ラブコメ史に残る名作です。

3位 ダンス・ダンス・ダンスール

MAPPA(2022年制作)全11話

快進撃を続ける制作会社MAPPAが2022年に放った超傑作ダンスアニメです。こちらも例によって原作漫画は未読なのですが…。
特に5話目…5話目で鳥肌が立つほど良かったんですが、6話以降も失速することなく駆け抜けてくれました。原作漫画が連載中にアニメ化した作品は中途半端に終わるケースが多々ありますが、この作品は終わり方も抜群に良かったです。2期があれば絶対に観たいです。

4位 TIGER&BUNNY2 パート2

BNピクチャーズ(2022年制作)全12話

TIGER&BUNNY10周年の節目に発表された、まさかの続編。制作会社もサンライズからBNピクチャーズに移り、監督も変更したりと不安を感じつつも期待していた作品です。
一期と劇場版を復習してNetflixでの配信開始直後に完走しました。二分割配信だったので、パート1は13話までの配信でしたが前半少々もたついたものの全体として満足のいく出来でした。
その半年後に配信が始まったパート2はシリーズの完結を意識した構成になっており、10年越しに真の意味で完結した感慨深さは相当なものでした。

5位 さくら荘のペットな彼女

J.C.STAFF(2012年制作)全24話

上位4位までは今年の新作アニメでしたが、ここにきて旧作アニメのランクインです。当時途中まで観ていたのですがリアルタイムの視聴を逃してしまったことで、結局最後まで観れないままの作品でした。それを今年Blu-ray BOXを購入してようやく完走できました。
まだ才能が枯れてなかった頃の岡田麿里が脚本を手がけているだけあり、天才と凡人の壁を軸にしたクリエイター賛歌として、かなりの高水準で楽しめました。
放送当時は過激派オタクによって勃発した“サムゲタン事件”という異常な作品叩きが起こっており(詳しく知りたい人は調べてください)あまり良い印象を持ってなかったのですが杞憂に終わりました。

6位 その着せ替え人形は恋をする

CloverWorks(2022年制作)全12話

まぁ…原作漫画は読んでないんですが。
コスプレものだと聞いて、あまり興味を惹かれなかったのですが1話を何気なく観てみたら面白くてあっという間にハマりました。2話でヒロインのギャルが主人公の自宅にやってきてビキニ姿になってコスプレ用の採寸を頼むドキドキ展開があるのですが、ここでの乳揺れ作画に圧倒的情熱を感じましたね。
優しいギャルという、オタクが抱く幻影を作品に落とし込んでいるのが個人的に特に良かったです。主人公が勃起したりオナニーしたりと、性描写のリアリティも抜群でした。2期が決定したとのことで非常に楽しみです。

7位 サマータイムレンダ

OLM(2022年制作)全25話

原作漫画読んでません。
ドッペルゲンガーに侵食されつつある孤島を舞台にしたタイムリープもので、島の住人に成り代わったドッペルゲンガーに襲われるホラー展開が絶妙だったのと、殺されるたびに時間が巻き戻る主人公ですが、頭の回転が早くてテンポ良く話が転がるのでストレスなく観れました。微小ですがエログロ描写もあります。
途中からホラー味が薄れてバトルアクションものにシフトするのが評価の分かれ目かとおもいますが、作画含めてかなり高品質のアニメでした。

8位 ロマンティック・キラー

domerica(2022年制作)全12話

原作漫画ぜんぜん読んでません。
これは全く期待せず観たら思いのほか面白くてハマったというパターンです。Netflixオリジナルの日本アニメは当たり外れありますが、これはかなりの当たりです。邪道を突っ走るようなアンチ系ラブコメアニメのはずが、いつの間にか真っ当なラブコメになっている不思議な感覚があります。基本はコミカルに進みますが後半のシリアス展開に上手くシフト出来ているので、非常にバランスのとれたアニメだと思います。

9位 Vivy -Fluorite Eye's Song-

WIT STUDIO(2021年制作)全13話

こちらは昨年放送されたアニメオリジナル作品です。絶望に囚われた未来を変えるために100年前の過去から世界のやり直しを図るSFアクションですが、世界観と設定作りに気合いを感じます。硬派な作りも好感を持てますし、何よりアニメオリジナルというのが嬉しいです。
ご都合主義な展開もなく、むしろシビアに振り切っており鬱寄りの重い作風で先の読めない構成にハラハラさせられました。
クライマックスで若干力尽きた感じがしたのが勿体ないなと。でもトータルではかなり良かったです。

10位 赤ずきんチャチャ

ぎゃろっぷ(1994年制作)全74話

ベスト10の締めですが、これだけ唯一古いアニメでしかも話数が桁違いです。尊敬するアニメ監督の大地丙太郎が若手時代に演出を手掛けた作品ということで前々から気になっていたのですが、期待通りとんでもなく面白いです。
まず、キャラクターがみんな個性があって可愛らしくて良いですね。元SMAPの香取慎吾がメインキャラクターの声を当てていて、初期は棒読みなのに後半にかけて演技が上手くなっていくのも見どころです。
原作は少女漫画(読んでません)ですが、原作とアニメでは内容が全く異なるようです。原作はほのぼのとした日常系のギャグ漫画なのに対して、アニメでは主人公のチャチャが魔法少女に変身して魔王を退治する冒険譚となっています。確か50話くらいで魔王を退治して世界が平和になるのですが、人気があったために完結を繰り越して2クールほど延長させたそうです。なので終盤のノリは原作漫画の雰囲気に近い日常系の形式となっています。
U-NEXTで観たのですが、面白すぎてDVD BOXを買おうとしたら10万円近くしたので諦めました。再販希望です。

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