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【人生100年観 #002】人に騙され続けた4年間

こんにちは、ひろげとんです。
本日は、認知バイアスについて経験から学んだことについて5点にまとめて語ろうと思います。まずは経験談からお話しします。
では、本題に入ります。

皆さん先ほどのツイートは見られましたでしょうか?

コーシャスシフトに関しては下記のツイートをご覧いただければ見られますので、そちらをご覧になられてからぜひこちらの記事を見ていただければと思います。

ボクは大学生の4年間、ほぼ「詐欺」というワードに沿った人生を歩んでいました。それもほぼ引っ掛かっている方です。
今回は7つの詐欺の中から最も印象深かった詐欺3選に限定してお話ししたいと思います。

ほぼと言ったのは、1度だけ「加害者側」ギリギリのところまでいってしまった経験もあるからです。
(※こちらに関してものちに述べます)

1. 人生最初の詐欺 : 旅するカフカ

上記の写真を見たことはありますか?
旅好きな人は1度は見た方もいらっしゃるかもしれません。

そう、あの海外法人である「World Ventures」が執り行っている事業の1つである旅行系のMLMです。

ボクはそのMLMの意味から何からすべて分からない状態で、でも「World Ventures」の事業でキラキラしている人たちの姿を示した動画や、紹介者に実際会ったときのオーラなどを信じて飛び込みました。

この時点で、「お前はバカなのか?」ってなる方も多い思います。
なぜならボクが飛び込んだ理由が全く持って理由になっていないからです。
まとめると・・・

①MLMの意味や仕組み、メリットやデメリットなど何も理解していない
②キラキラしている人の姿やオーラに惚れて

正直、こんな足場グラグラで前提知識もない状態で飛び込んだことがそもそもの失敗なのですがこの時はまだ気づいていませんでした。
そして結局、会員になるために6万ほどかかるとのことだったので入金を済ませたわけですが。

それがすぐに親バレしたことで一命を取り留めたというか、勉強代くらいで済んだということです。ボクが入会したグループもろくに活動しておらず、脱会者が多かったということは後で知ることになります。

2. 人生で最大の危機に瀕した詐欺

次の詐欺は大学1年生の10月です。それもあと一歩で加害者側になるところだったという、これまた怖い話です。

あるとき、他大学の友人から「電話をしてお金を集める事業をしている、ターゲットは70代以降の方なんだけど」という誘いを受けました。
前回の失敗もあり、もちろん最初は一瞬警戒しました。

でも「話を聞いてからしっかりと考えればいい」という思考に変化し、話を聞きに行くことにしました。

文章だけ見てももう「オレオレ詐欺」だと一瞬で分かるはずです。でもまたボクは気付くことができませんでした。

次の日。
誘った友人ととある事務所に向かい、そこで友人のアッパー(上司的な立ち位置?)の方にどういった事業なのかの説明を受けました。
ここでやっと気づきました。これはオレオレ詐欺だと。

一応簡単に話すといわゆる「クレジットカードのすり替え型の詐欺」です。それの受け子側をやって欲しいという案件でした。

ボク「1日考えてもいいですか?」
アッパー「ノー」「今答えが欲しい」
明らかに異様な雰囲気を感じました。

ボク「今日中には決められません」
アッパー「じゃあ少し待ってて」
と、友人を連れて部屋を出ていきました。

明らかにおかしいことを察知し、ボクはその場で携帯を取り出して録音ボタンを押した上でさらに警察も呼びました。来るのに15分かかるとのことでした。そのまま携帯を太ももの裏に隠します。

部屋から戻ってきたアッパーの方と数人の護衛?みたいな方が戻ってきました。友人はいません。

アッパー「どうしても決められないのならとりあえずコーヒーでも飲んで落ち着こう。」

とコーヒーを渡してきました。ある程度どうなるかは予想していたので飲みたくはなかったですが、抵抗すると死が待っていると思いましたので飲みました。苦かった覚えがあるのでおそらくブラックだったと思います。

飲んでから2分位したあと、急に眠気が瞼を襲いそのまま寝てしまいます。
寝たら死ぬことは頭の中で分かっていたのですが、抗うことはできませんでした。

5分後目が覚めました。すぐに違和感に気づきます。
ボクの腕が後ろで椅子ごと縛られている。というか身体まで縛られている。
まずい、逃げられない状態になってしまった、と…。

ボク(心の中)「とりあえず携帯は取られていない…腕とか全身縛られたけど警察呼んでるから平常心でいるつもりだか、変にそうしていると感づかれる可能性もあるな…」

なんて思考を繰り返していました。

アッパー「起きたか。調子は悪くないか?」
頭の中に響きます。
彼は部屋にはおらず、上の階のガラス張りの部屋にいながらマイクで呼びかけてきました。

ボク「特に…少しだけ頭痛いくらいです。ボクに何があったんですか?」
知らないふりをしました。

アッパー「君は逃げそうな雰囲気を感じたので、とりあえず縛り上げさせてもらった。薬で眠ってもらっている間にね。」
と言ったあとに、

アッパー「今日中に応えてもらわないとまあそういうことになるから。」
と付け加えられました。

お互い3回ほどやり取りをしたあと、しばらく放置されましたがその後、パトカーの警報音が聞こえてきて無事に生還することはできました。
そこの事務所にいた計5人の社員は即現行犯逮捕されました。友人は途中で逃げれたのか、いまだに行方知らずです。

という話でしたが、詐欺に加担する側になっていたとしても怖かったと思いますので結果的に助かって良かったなと今は思っています。

3. 人生一番印象に残っている詐欺

これ以上の印象深い詐欺はあるのか?って話ですが、身体的な負担においては2.に書いた出来事以上の話はありません。
次の詐欺は精神的にかなり参ってしまった詐欺です。

ボクが大学3年生のころに見事に引っ掛かってしまった詐欺です。
ある日、中学時代の同級生から連絡が来てまた誘われます。

同級生「今、投資関係の仕事をしていて日経225とか先物取引とかトレーダーになるための事業の構築をしていて…」
みたいな誘いだったと思います。

ここで面白いのがまた同じ失敗をするのです。
ボク「一度話を聞いてみたい」

1週間後。
その事業を行っている社長さんにお会いし、話を1通り聞いた上で一度持ち帰っていいか聞きました。
社長「あ、いいよ。」の2つ返事。

それから2日間くらい考えました。ネットで調べたりもしましたが、調べ方が分からなかったので会社名で調べたりなどしました。

そして2日後。
また同じく始めてしまったのです。

システム費用50万円。消費者金融に借りてまで購入し、3カ月運用してみましたが結局資金は底を尽き、あとで分かりましたがシステムが全く働いていなかったのです。

そうして消費者金融2社から累計200万ほど借りて返せないという地獄が始まりました。携帯代も払えなくなり止められたりなど、どんどん悪循環になっていきました。
(※現状も1銭も払えていない状況です。)

4. 7つの詐欺のケースに共通すること

以上で印象に残っている3つの詐欺について経験談を紹介しましたが、ここからは人生で引っ掛かった詐欺に共通することって何なのか?について話そうと思います。

先ほど文頭で「認知バイアス」と言うワードを用いたと思いますが、まさにその話に繋がってきます。
まず認知バイアスとは何かについて下記に説明します。

【認知バイアス】
自分の思い込みや周囲の環境などにより無意識下で非合理的な判断をしてしまう心理現象のこと。
確証バイアスと正常性バイアスの2つがあるので、今からそれぞれ説明する。

[確証バイアス]
自分が既視感や仮説を肯定するため、自分に都合のよい情報ばかりを収集する傾向性のこと。

[正常性バイアス]
地震や火災など人間が予期しない事態に対峙した際、「ありえない」という先入観や偏見が働き、物事を正常の範囲であると自動的に認識する心の働き。

[同調性バイアス]
自分以外に大勢の人がいると、とりあえず周りに合わせようとする心理状態のこと。
自らの周りの大多数の人に協調的な行動をすることで、集団の一員であるという安心感を得ようとするために発生する心理現象であり認知の歪み。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/kakusyo_bias/

https://gimon-sukkiri.jp/majority-2/

今回紹介した詐欺含めて7つの詐欺全てに共通することはずばり、「確証バイアス」に当たります。

結局何回も失敗する理由の原因はいくつかあって。
①失敗した学びから次は失敗しないと思い込む
②失敗に対する学習のベクトルが間違えている
③第三者に意見を求めない
④自信を信じ切っている
⑤冷静ではない
いくらでも挙げられます。

特に、②と③、④は一番当てはまっている思っていて、詐欺に引っ掛かったら本来なら「次は詐欺に引っ掛からないようにするには」っていう思考になるのが基本だと思います。

しかし、ボクは「次は詐欺に引っ掛からないはず」と聞こえはいいですが、自身を信じることを諦めず失敗し続けるという訳の分からないことをしていました。

確証バイアス非常に危険です。というかバイアスに身を委ねること自体が非常にリスキーなのです。

人間は1人でいればいるほど、自身の経験知や価値観、思考、哲学などに縛られがちです。そして所詮1人で成せることなぞたかが知れています。
それくらいなら多人数を常に意識することが大切です。

それは例えば、企業やコミュニティに属することや、情報を追いかけ続けることなど人と触れている感覚を忘れないようにし続けなければならないのです。「多人数を意識して行動する」というのはそういうことなのです。

ボクは非常に固定観念の強いです。
だからこそ先入観に束縛されないように多数の方の意見を傾聴して、為になるかどうかを判断して取捨選択する、この行為を怠らなければ「詐欺」というものに引っ掛かることもないと思います。

確証バイアスは防衛できます。
詐欺かどうか見極めるためにも、今自分の心理状態はどうなのか?
常に心を見続けられるような、向き合い続けられるような人になっていけるといいなと考えています。

ちなみにこれに環境などが関わってくるともっと複雑になりますので、今回は語るのを控えます。

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