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先だしジャンケン

『与える事は最高の喜びだ』とウオルトディズニーは言いました。他人に喜びを運ぶ人はそれによって自分の喜びと満足を得ます。『一隅を照らす』に通じます。

何かをしてもらったから恩返しする。お返しを与えるというのは普通です。やはり最高の喜びを得るには自分から与える事が大切です。『幸せ人生は先出しジャンケン』です。何かが欲しいにしても先ずは『自分は何を与えられるんだろう』と思って先に与えられるものを与えていきます。そして与える事に幸せを感じます。

そういう時、何かを犠牲にしてまで何かを与える必要はありません。犠牲は不要です。それは『元気な挨拶』でもいいし、『荷物を持ってあげる』とかごく小さなものでもいいのです。もちろん喜びがあるのなら大きなものを与えても構いません。

喜んで与えて相手も喜んでくれる。相手が何かプレゼントしてくれたら深く喜ぶ、またキッパリ断ってもいい。そういう流れで『先出しジャンケン』をしていると、いい事がガンガン起こります。与える事そのものを喜んでいるのですから、その時すでに楽しい。

それを相手が受け取って喜んでくれたらもっと嬉しい。仕事の時もそうです。『失敗しない様に』とか『怒られない様に』という気持ちで仕事を始めるより『この仕事で貢献したい』と言う気持ちで仕事を始めたら、パワーが出るどころかガンガン運を引き寄せ、自然と結果が引き上げられます。

何をするにしても先出しジャンケン。与える事を楽しむ。そうすると、見返りを求めなくなるどころか更に与えたくなります。すると人生や世間はどんどんいい方向に行きます。

見返り

人は小さな事でも見返りを求める生き物です。例えばこちらから挨拶したのに挨拶を返してくれない。席を譲ってあげたのにお礼が無い。『~○○してあげたのに』小さな見返りを求め、見返りがないと小さなカチンがきます。

ではどうすればいいのでしょう。それは見返りを求めないのが一番です。しかし見返りを求めないというのはかなり難しいスキルです。それで見返りを求めないのが無理ならば『見返りを求めるのは後にしよう』とします。見返りを直ぐに求めるからカチンとくるのです。

例えば席を誰かに譲ったとして『もしかしたら誰かから1週間後に席を譲ってもらえるかもしれない』と考えます。プレゼントしたら『1週間後に誰かからプレゼントをもらえるかもしれない』と思うのです。もしかしたら返ってくるのは1ヶ月後かも1年後しれません。

先ず小さなプレゼントだったら、見返りの事など1週間もしたら忘れてしまいます。つまり直ぐにその相手からお返しがあると思わないで、いつか巡り巡って別の形で何かいい事が返ってくると思えばいいのです。

これくらい緩く見返りを求めれば心も楽になります。相手に何かを施す時には、先ず楽しんでする事、能動的である事、相手の気持ちを察する事を大切にするだけで見返りを求める気持ちは減ります。

感恩

日本語には『おかげさま』『お世話さま』『お互いさま』という麗しい言葉があります。恩を感じ合うからそういう言葉が湧いてくるのであり、何かをしてもらった時に『ありがとう』という言葉が自然に出てきます。

無神経で感謝の心が無い人は恩を感じ取れないから受けた恩もそこで消えてしまいます。しかし、情に気付く人達はそれぞれに恩を感じ合い、全ての恩が響き合って、どんどん膨らんでいきます。

一隅を照らす事ができれば幸せてす

そういう世の中にしていく事で私達一人ひとりが幸せになっていきます。もちろん感動や感激を得られたとしても人間の苦しみが無くなるわけではありません。しかし損得勘定だけで人と付き合ってみたり、あるいは、他人の事には一切関心が無いような世の中では人は幸せになれません。

私達は皆、一人で生まれ、一人で死んでいかなくてはなりません。だからこそ他人との関わりは貴重です。しかもこの世は誰もかれもが四苦八苦の苦難に耐え忍ばなくてはなりません。せめて情を掛け合って、心で共に生きていく事で幸せな気持ちに近づきましょう。す


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