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「ロケットメイカーズ」の社長になりました。(後編)〜ローカル/ニッチ/中小企業向けに新規事業立ち上げをマーケティングと資金調達で支援します〜

1月から株式会社ロケットメイカーズの社長になりました。地方、中小・ベンチャーにフォーカスした新規事業立ち上げ支援をミッションとしたクラウドファンディングのサービスを展開しています。

今後は購入型に加え、金融型、寄付型のクラウドファンディング 、その他新規事業の立ち上げに必要なマーケティング×ファイナンスのサービスを提供していくつもりです。後編では具体的に何をしていくのか?を説明していきます。

やりたいことは新規事業の支援

ふと自分のやってきたことを棚卸してみるとこの10年以上ひたすら新規事業を立ち上げてきたことに気がつきました。それをどんどん先鋭化させていった先に今があります。

2006年 オプトで名古屋営業所の立ち上げ
2008年 電通と資本提携でデジタル部門立ち上げ
2010年 オプトに帰任してオムニチャネル、動画、アドテク事業の立ち上げ
2014年 オプト×ソフトバンクと資本提携でデータ・アドテク事業立ち上げ
2015年 スキルアップ・ビデオテクノロジーズ買収
2018年 GGMG社でGOLF Net TV立ち上げ

ここに記載しているのは私自身がプロジェクトオーナー、もしくはその一員のものです。この事業運営を通じてクライアントの数多くの新規事業立ち上げにも立ち会ってきました。その経験を通じて得たものは新規事業には大きく分けて3段階あるということです。

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①立ち上げ
必ずアイディア・人材・情熱が必要です。この3つがないとそもそもスタートできないので失敗もできません。ほとんどのローカル・ニッチ・中小企業にはこの3つが不足しています。伝統的な大企業もひょっとすると同じかもしれませんが相対的にみると中小企業の方が足りていません。
②新規事業の継続運営
立ち上がった事業が継続するためにはすごそうなKPI・隠れた資産・資金調達×マーケティングが必要です。この3つがないとすぐに撤退になってしまいます。この分野については後ほど詳しく述べます。
③成功もしくは長期の事業継続
最後に成功するためには、と言いたいところですが、こればかりは成功の定義によります。単にPLが黒字になったから◎というわけではないからです。社内の合意も取り付け、撤退にならず長期のプロジェクトになったらいったん新規事業として順調な滑り出しとしてもいいかもしれません。

①の立ち上げに関して人材がいない場合社長がプロジェクトのオーナーをやるしかありません。情熱のない社長の場合どうにもなりませんが、アイディアならサポートできます。ほとんどの情熱のある社長には頭の中に必ずアイディアはあるものです。形になっていないことが多いだけ。そういった社長をサポートしていきたいと思います。

新規事業に必要な「すごそうなKPI・隠れた資産・資金調達×マーケティング」

②の「すごそうなKPI・隠れた資産・資金ですが、丁寧に説明していきます。

すごそうなKPI
これは事業の内容によって大きく変わりますが、一般的には売上、顧客数、ユーザー数、いろいろあると思います。重要なのは、どうなったらすごい数字か?をイメージしておくことです。

動画メディアであれば視聴数や再生数なども重要でした。SNSのフォロワーやいいね数でもいいですし、事前予約数、来場数など、ポイントは売上ではなく、売上を上げるために必要な先行指標のKPIがいいと思います。「こんなにたくさん○○が来ているんだ!」と利害関係者に説明した時に「おお。これは期待できるかも」というKPIがいいと思います。

隠れた資産
一番大事なのはこれかもしれません。特に私が新規事業で重視しているものですが、隠れた資産の定義は「バランスシートに乗っていない資産」です。

電通とのデジタルビジネス拡大プロジェクトにおける(もう10年以上前なので当時の)隠れた資産はメディアからの期待・顧客リレーション・xxxでした。
GOLF Net TVではゴルフ雑誌40年以上の実績から隠れた資産はプロゴルファーとの信頼関係・ゴルフ業界の商習慣理解・顧客リレーションでした。

おいおい当たり前だろ、と思われるかもしれませんが、意外に中にいると当たり前すぎて気がつかないものです。経営とは資産の収益化である、と思っていますが、特に新規事業では一見飛び地に見えても隠れた資産をどのように活かすかが継続の鍵です。

隠れた資産の図

資金調達×マーケティング
最後に重要なのは資金。しっかりとしたマーケティングに裏打ちされた資金調達計画。これがないとどんなにうまくいっても途中で辞めざるを得ません。独立企業ならキャッシュフローや手元現金の範囲内でしか赤字を作ることはできませんよね。

今をときめくイケイケベンチャーで上場を目指しているなら人脈や構想段階で株で○○億円調達、トップダウンでガンガン、なんてこともあり得ますが中小企業では無理です。そうなると事業計画の確からしさや既存顧客からの受注予約などをどれだけしっかりやるかが重要になります。そこをしっかりやってこそ、銀行や株主、他の幹部など関係者の理解を得ながら新規事業を継続することができます。

ビジネスモデル。なぜクラウドファンディングか?

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新規事業の立ち上げのためにはアイディア・人材・情熱が必要。
新規事業の継続運営のためにはすごそうなKPI・隠れた資産・資金調達×マーケティングが必要。

が必要だということは述べましたが、もし自分が社長がだったら支援してほしいことはこの6つ。どこを重点的にサポートして欲しいかは個別になるのでしょうけど、情熱はどうにもならないと思いました。でも伴走者の存在があれば自分だけの情熱がさらに燃え上がるきっかけを与えてくれるかもしれない。

機能的にいえばクラウドファンディングという仕組みが提供できるのは純粋に絞り込めば資金調達です。ですが、この資金を得るためにマーケティング活動の全てをその他の5つと有機的に組み合わせないといけない。そうしないとプラットフォームは勝手に支援を集めてはくれませんので、その複合的な価値を私たちロケットメイカーズが提供すればもっとローカル・ニッチ・中小企業の新規事業が湧き起こるのではないか、と思ったのです。

2010年に当時世界最大の寄付プラットフォームだった英ジャストギビングの日本進出で出会ったクラウドファンディングという仕組み(当時はファンドレイジングという言い方の方が一般的でした。)ですが、インターネットの素晴らしさをもっとも表しているサービスの一つだと感じています。

(勝手に)私たちが組みたい人たちリストと私たちが提供できるサービス

最後に勝手に私が組みたいなーと思っている人たちの集団を上げていきます。その理由を読んでいただき、面白そうだと思ったらご連絡ください。私からも思いついた人たちにお願いをして回ります。

to 金融サービスを提供している皆さま
地方銀行、信用金庫、プライベートファンド、ベンチャーキャピタル、といった金融機関とマーケティングの相性はとてもいいんだと感じてきました。私たちとしては金融機関が提供しないであろうマーケティング機能を提供します。ぜひ大事な取引先さまをご紹介いただきたいと思います。
私たちがテストマーケティング、商品開発、集客支援を提供し、うまく行った事業にガツンとファイナンスでレバレッジをかける、ブーストさせましょう!

to メディアの皆さま
ご自身のメディア(ネットメディアはもちろん、テレビ、新聞、雑誌、なんでもできます!)で新しい新規事業プロジェクトを立ち上げてもいいですし、制作や編集の方でしたら取材対象でこんな面白い会社あるよ!というご紹介もお願いします。メディアとして濃いファンやコミュニティがあると必ずうまく行きます。
直近関わっていたゴルフ雑誌の動画プロジェクトはまさに新規事業でしたので、今後新しい形で関わっていきたいと思っています。

to マーケティング集団の皆さま
広告会社、クリエイティブブティック、マーケティングプランナー、などクライアントにローカル・ニッチ・中小企業がいるよ!という皆さま。
クライアントがクラウドファンディング を実施している、検討しているというケースはずいぶん多くなってきたのではないでしょうか。私たちはマーケティング×資金調達を支援しますので、購入型・金融型・寄付型のクラウドファンディング に関わらず、ぜひご相談ください。

またしても長文をお読みいただいて本当にありがとうございます。さて、頑張って営業してきます!


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