ChatGPTの業務活用について話し合ってみた
前書き
先日、同僚たちと一緒に、OpenAIが開発したAI技術であるChatGPTを使った業務活用についての勉強会を開催しました。今回はその内容をより詳しくみなさんにシェアしたいと思います。
内容
ChatGPTの概要
ChatGPTはOpenAIが開発した大規模言語モデルで、人間らしい自然な表現を持ち、広い知識範囲で回答ができることが特徴です。Microsoftが出資しており、BingやOffice製品への組み込みが進んでいます。また、GitHub Copilotというプログラミングに特化したツールも提供されています。
注意事項とリスク
ChatGPTを使う際には、情報漏洩リスクやNDAに関する注意が必要です。OpenAI社のサーバーに保存されるため、機密情報の取り扱いには注意が必要です。また、Public版とAPI版では利用規約が異なり、API版は業務利用においてリスクが低いとされています。
業務活用例
ChatGPTはさまざまな業務で活用できます。以下にいくつかの例を挙げます。
a. 会話の要約: 文字起こしした内容を入力し、要約させることができますが、誤字に影響されることや、文字数制限があるため工夫が必要です。
b. プログラムコードの生成: 特定の要件を満たすプログラムコードを出力させることができます。多少のバグはあるものの、効率向上に繋がります。
c. デバッグ・ソースコードレビュー: プログラムのデバッグやソースコードのレビューも可能ですが、機密情報の漏洩につながるため使い方に注意が必要です。
面白い活用例
質問文を工夫することで、TRPGの実施や商談のロールプレイなども可能です。GPT-4では、長時間労働の保健師面談を再現し、研修に利用することもできます。
制約と注意点
ChatGPTは有益なツールではありますが、制約と注意点があります。例えば、最新の情報に対応できない点や、不正確な事実が混ざることがあります。これは、ChatGPTが2021年までの知識しか持っていないためです。そのため、最新情報や正確な数値やファクトについての質問は苦手です。また、正解が決まっていない質問やアイデアの壁打ち相手としては、非常に効果的です。
後書き
この勉強会を通じて、ChatGPTの業務活用について多くの知見が得られました。使い方次第で非常に有益なツールとなることがわかりましたが、情報漏洩のリスクや最新情報に対応できない点には注意が必要です。また、活用例や制約についても理解し、適切な使い方を模索することが重要です。
今後も引き続き、ChatGPTを効果的に活用する方法を模索し、業務の効率化やイノベーションにつなげていきたいと思います。同時に、新しい技術がもたらすリスクについても十分に理解し、適切な対策を講じることが求められます。
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