口語 養生訓 よみ解き塾

貝原益軒 原著 松宮光伸 訳註 
口語 養生訓 日本評論社.2000.より引用

第二章 飲食 より
103.おなかがすいてから食べること

 腹の中の食物がまだ消化しないうちにまた食べれば、体に良いものも毒になる、腹の中が空になってから食べなさい。

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1日3食 といい、特にお昼は、仕事の昼休憩時間に食事を食べることになる。しかし、お腹が空いていない時もある。動物は、お腹が空いていない時は食べない。
私たち現代人の中で、特に時計に沿って日常生活、社会生活を送っている人たちにとっては、お腹が空になってから食べる、という行為を実行するためには、工夫が必要になってくる。しかし、よく考えてみたら、空腹にならなければ昼抜きにすれば良い、のかもしれない。確かに、体に良いものも、消化しないうちに食べれば、体は一生懸命ハードワークをしなくてはならなくなり、せっかくの栄養の高いものや体に良いものと言われている食物も『毒』になってしまうのだろう。
体の働きを考えたとき、体を優しく扱ってあげたい。過重労働なんて、みんな嫌ですもの、ね。

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