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Object-Oriented Conference 2020 開催後記

Introduction

2020年2月16日に Object-Oriented Conference というたいそうな名前のカンファレンスを開催しました。主催者として運営委員長なんて肩書もついてますが要は単なる言い出しっぺってだけです。

終わってから2日間疲労と後ろ倒しにした仕事(決算準備中なのにほったらかしてた)に追われてて、なんなら今も追われてるのですが、あまり日が経つと絶対書かないだろうと思ったのでここらで開催までの経緯や、無事終了した直後の率直な感想などを記しておきたいと思います。
そもそもこのカンファレンスがどうのような経緯で開催されたのか。
そして開催してみて何を感じたのか。

ちなみに note 初投稿なので勝手が良く分かってないですが投げ銭できるらしいのでもし来たら肉食います

chap0. 最初にまとめ

以下かなり長いので冷静に考えて最後まで読まれる方はほとんどいないと思います。
だから、先に結論だけ書かせて下さい。

とにかく開催できてほっとしてます。
そして、コアスタッフ、当日スタッフ、スピーカー、協賛企業、そして社長の俺が業務以外でも忙しくしてて少なからず影響を与えてしまってたにも関わらず明るく支えてくれたミライトデザインのメンバー。
みんな本当にありがとう。

ここからの長文は、俺がOOCを開催するまでの記録のような長文です。
この10か月間の思いの丈を記憶がよみがえる限り綴ってます。せっかくなのでお時間がある方はぜひ読んで頂けると嬉しいです。

※ ありのまま、思ったまま、をそのまま記したいので表現は丁寧さよりも素直な気持ちを書きなぐる感じで記してますのでご承知くださいませ。

chap1. 山手線を一周歩いてみる、みたいな。

まず前提としてお伝えしておくと、普段から俺は思い付きで行動してすぐエスカレートするタイプ。良く言えば行動力があり、端的に言えば完全な生き急ぎタイプ。やりたい事があれば全部やる。なんかやったらもっと大きくやりたい。性分ってやつですね。

例えばウォーキング。
最初は帰りに一駅歩いて電車に乗ろうから始まって、次第に毎日6駅くらい、週末には15kmくらい、それでも物足りなくなって山手線を一周歩いてみる、みたいな。

今回のカンファレンスもそんな感じの延長線でした。

普段ペチオブというオブジェクト指向などをテーマにした勉強会を隔週木曜日に開催しているのですが、2019年の2月、3月に初学者向けの講習会みたいのを参加者約40名 * 5回程行いました。


その時ふと

「のべ200名来てくれたのかぁ。じゃあ、もうちょっと沢山の人集めてやってみたらもっと楽しいかもなぁ。」

なんて思い始めたのがきっかけです。

ただその位キャパとなると自力だけでは厳しそうなので、協力してくれそうな友人達に声をかける。

「今年ちょっとしたプチカンファレンスみたいの開きたいから一緒やろうぜい」

くらいのノリ。

そこで集まってくれたみんなと「どんな事やろっか」って会議をしたのが始まりでした。

chap2. オブジェクト指向思春期

なんやかや話してる中で、やっぱ自分らが思い入れを持てるテーマでやらないと楽しくないよねって事でほぼノータイムで出てきたのがオブジェクト指向
普段からオブジェクト指向が大好きなメンバーが数多くいて、「オブジェクト指向思春期」なんて言葉を冗談で使ってたくらいだったのでテーマはすぐ決まりました。

世間的にはマサカリやらが多きワードで中々真正面から冠に掲げるのは怖いんじゃ、みたいな風潮があるテーマですが、その辺は全く心配してなかったです。
どんなマサカリが来たとしても別に俺らがオブジェクト指向が好きな事自体に変わりはないし、むしろマサカリとやらをどんどん聞いてみたいくらいだなんてくらいに思ってました。

という訳で、テーマはオブジェクト指向で小さなカンファレンス的なのをやるぞー!
とにかくなんか楽しそう気持ちでこの時期まではまあ、こんなノリでした。
この後規模を測るためにお試しでイベント公開してみるまでは...ね。

chap3. 東京のエンジニアって何人いるのさ...

開催するにしてもそもそも何人くらい来そうかもわからなければ、会場も決められないし、企画も立てられない。
じゃあ、なんかそれっぽい応募ページ作って、興味持ちそうな人が何人くらいいるのか探ってみるか。

とりあえず300名枠で5月10日に connpassにて公開。

公開1時間後
既に100名の申し込み。これは300名くらいは集まりそうな予感!
3時間後
200名突破。うん、集まりそうですな!楽しみだなー。
翌朝
あれ、もう300越えちゃってるよ。目標達成しちゃった。
枠512人に変更するか。。
4日後

人気イベントランキング_-_connpass

445人いってます。そして恐怖を感じ始めるメンバー。

Slack _ petit-conference _ ぺちオブ 2020-02-18 19.54.1

20日後
思えばこの募集をかけ始めたあたりから勢いだけの我々ではわからない事が多すぎるという事でカンファレンス成功請負人の @ariaki がメンバーに加わってくれる。その時こんな感じ。まだMAX500名くらいの気分だよ。

Slack _ petit-conference _ ぺちオブ 2020-02-18 21.35.2

この後結局ご存じの方も多いかと思いますが1000名余裕で越える大型カンファレンスになる事が確定。東京のエンジニアって何人いるのさ...
そして会場探しに慌てだす。


でも、予想外の規模になる事の影響は会場探しとか物理的な事だけではなかった。

※ 余談
(ちなみに公開翌日のSlackでの会話を掘り起こして気づいたけど、今回俺は概念投影によるオブジェクト指向設計の考え方とその方法というセッションを発表しましたが、この時すでに宣言してました笑)

Slack _ petit-conference _ ぺちオブ 2020-02-18 19.47.1

chap4. さぁ、次のアクションの時間ですよ

規模も当初の想定の数倍のになり、会場探しに明け暮れる。
(ちなみにこの頃はスポンサーを付ける予定もなく来場者からの入場料で資金を賄う予定だったりします。)

と同時にメンバーの動きが凄く悪くなる。


理由は仕事が忙しいとか色々あったけど、一番の理由は単純。
言い出しっぺの俺が忙しさにかまけて Next Action を全然出せてなかった。
俺が言い出した事に協力してくれてるんだからそりゃそうなんだよね。
さらにメンバーの中からはこんな意見も。

「正直言って自分の時間を削ってこのイベントを開催する意義が自分には見いだせない」

まあ、わかりやすく言えばショックでした。
誤解の無いように言っておくと、この方の言ってる事は全然おかしなことじゃなくて、間違いでもなくて。

俺が勢いだけでやりたいって言い始めて協力してくれてるのに、仕事が忙しい事、まだまだ日がある事、そもそも何やれば良いかあんまわかってない事。様々な言い訳を理由に俺の動きが凄く悪かった。
舞台が大きくなればなるほど労力は大きくなってなんなら凄い大変なボランティア。
そんな中でも善意で協力してくれてるスタートだったのに、俺が率先しないとモチベーションなんてわくわけないよね。
そんな状態で提供できる労力に限界があるのはホント当たり前だと思う。

その方はそれでもその後ギリギリまで献身的に手伝ってくれて、最終的にはメンバーを辞退する事になった。
むしろそれなのにそれまで善意だけで凄く協力してくれた事に感謝しかないです。本当にありがとう。

とは言え、メンバーのモチベーションが下落していくのを目の当たりにしてやっぱ気落ちはしたりもした。
正直この時期が一番俺の中でやっぱやるのやめよっかなーって心の中で何回も考えてた。こんな気分になる為にやりたかったんじゃないしなぁって。(もちろん外向けにはそんな事を言う性格じゃないので一切出してないけどね)

俺が無鉄砲にやりたいって言いだした事に対して、友人たちの善意を頼りにして協力して貰うってのがなんかめちゃくちゃ申し訳なくなってきてた。
いつの間にかみんなに何かをお願いするのがどんどん嫌になってきて身動きが凄くとれなくなってきたんだ。

でも、そんな俺らしくない状況に陥りそうなのは救ってくれた人がいた。

Slack _ petit-conference _ ぺちオブ 2020-02-18 21.49.0

さぁ、次のアクションの時間ですよ
かなり気持ちが楽になった。
あぁそうか、少なくとも@nrs は協力者じゃないんだ。俺と同じ主体者として捉えてくれてるんだ!って。
(実際にはもちろん 彼だけじゃなく多くがそう思ってくれてたんだと思う。俺の思考が勝手に迷走してただけなんだよね)

chap5. ObjectOrientedConference運営委員会

そんな状況だった俺の中でこの時考えてた事。

会場だ。会場さえ決まればきっと具体的にみんなイメージしやすくなるはず。

1000名越える規模の会場となるとある程度限られる上に、そういう会場はほぼ1年先くらいまで埋まってる。そして高い。めちゃくちゃ高い。
スポンサーを付けるかどうかすら判断できないくらいのこのチーム状態で高額な会場だけを抑えるのはリスクが高すぎた。

そんな中ミーティングの最中に @juriful がふとこんなのを見つける。
「なんかこの大学一般施設利用できるって書いてあるよ?」

ざわめくスタッフ。ざわめく俺。Jo Joshi Daigaku !!

Slack _ petit-conference _ ぺちオブ 2020-02-19 00.56.5

ここから俺とお茶の水女子大学の一月ちょいにわたるやりとりが始まる。
(国立大学なので施設利用する為に必要な手続きがたくさんあった)

でも、とにかく会場を決めたかった。
みんなが善意で頑張って協力してくれてるのを具体化する為にも俺が会場を確定させなくちゃ、って凄く思ってた。きっとここを乗り越えればまたモチベーションが上がる気がした。
そして最初に応募を開始してから3ヶ月半経った8月の終わりごろ。
会場を借りれることが(確定ではないけど)ほぼ決まった。
そして同時にこのやりとりの中で初めて我々のチームの名前も決まった。

ObjectOrientedConference運営委員会

Slack _ petit-conference _ ぺちオブ 2020-02-19 01.03.2

まだまだ順調になったわけでも何でもないけど、俺の中ではなんか少しそれっぽくなってきた気がした。

chap6. 全力でみんなに頼っていこう

まだ運営スタッフが順調起動になるのはもう少し先なんだけど、会場が決まった事によってより具体的にイベントが進んでいる雰囲気がまずは外向きに伝わって来た。

なぜそう思ったかと言うと、Twitter などでも話題としてあがるようになり、設計界隈の方々の中でも話題に出るのを観測できるようになってきたのが感じられ始めたから。

画像8

9月に行われたDDD-Community-Jpのイベントに参加した際も様々な方から「楽しみにしてます」「凄く価値があるイベントだと思う」「スポンサー企業を募るのであれば自社にかけあいますよ」など励ましを頂けるようになった。
期待が高まる事に緊張などは一切なくただただ嬉しかった。
オブジェクト指向が好きなだけで企画した事にこれだけの方が期待や賛同をしてくれている。これって凄く幸せな事だし絶対に実現したいなって。

そしてここから一気に決めることが沸いて出てくる
・下見
・CfP
・費用計算
・イベントの内容
・当日スタッフ等必要人数計算
・人員配置
・懇親会等
・ロゴやLPの作成
ミーティングのアジェンダが今までと違い具体的になってきた。

そしてこの頃から俺の気の持ち方も少しづつ変化してきた。

遠慮ばかりしてては何も進まないし逆に中途半端になるだけだ。やると決めたからにはいつもの俺らしく全力でみんなに頼っていこう。

意見がわれているタスクがあればすべて俺の裁量で決める事にした。
ロゴやLPは作る。スポンサーも付ける。
決めてしまえばそれは俺の責任になる。それは常々俺が仕事で大切にしている事なんだからここでもそうしよう。
そしてきっとみんなもそのつもりで協力してくれてるに違いないって。

そこからは上がって来たタスクに担当を明確につけてお願いする事にした。
裁量を移譲する事が人にお願いするという事。という俺の考えがあるので決定権は基本担当に移譲する。そんな中担当が判断つかない事や意見が割れる事は全て俺が決める。
そんなスタンスでやっていく事にした。

OOC_準備 - HackMD - Google Chrome 2020-02-19 01.53.0


↑↑↑↑一気に膨れ上がったミーティングアジェンダ
当初はペチオブのSlackの1チャンネルだけで運営してたけどこの頃からOOC専用のSlack Work Space も作成しました。それだけタスクが具体化してきたんだね。

chap7. Slackが一気に加速しだした

そんな中行われた初下見。
女子大なんて入った事は当然なく実際どんな部屋や設備があるかは全く想像がついてなかった。
校内に入り担当の方に利用予定の講義室へ案内してもらう。

画像9

え、めっちゃカッコよくないですか?

なんかテレビとかで見るちょっと傾斜があるあれじゃん!

単純な俺は一気にテンションMAXに。
こんな立派なとこで登壇したら気持ち良いだろうなぁ。
ここまで色々と悩んできた事など完全に頭から抜け落ちてお花畑が広がりまくってます。下見をして一気にテンションが上がったのは多分俺だけではなかったはず。

※ そしてここら辺からSlackのログが10000を越えていて正確に振り返れなくなったので多少実際の時期が前後してしまうかもしれません。

ちなみにSlackが一気に加速しだしたのはテンションが上がったからというだけではありません。この頃 ariakiさんと並んでカンファレスを熟知しているめちゃくちゃ頼れるスタッフが紹介されて加わったからです。

その名も @hamaco 。
一年中どこかしらのカンファレスで運営を協力している本当に心強い存在です。
ただ、彼はもう一つの顔も持ってます。

クソリプ王

何はともあれSlackが一気に加速しだした

chap8. ところでCfPてなんだっけ?

タスクやSlackが加速を始める一方、これまで本当に忙しい中を縫って協力してくれていたコアスタッフが数名いよいよ多忙が混迷を極めて正式に離脱する事に。
この規模のカンファレスで10名以下のコアスタッフはどう考えても無理がある。一瞬よぎる中止の二文字。
とは言えもう後戻りするつもりなど毛頭ないのでやる事はただ一つだけどね。
てな訳で主催するペチオブのSlackにてコアスタッフの追加募集をかけた所、ものすごい速さで4名の方が名乗り出てくれました。

責任がかかったりして大変ですし、見たいセッションが見れる保証なくなっちゃいますけどそれでも良いですか?
などなど事前にネガティブ要素になりそうな事は全て展開した上でもぜひ参加したいと言ってくれた方々。
本当にありがたかった。

そしてその募集している情報を見て元々コアスタッフとして当初からお誘いしていたけど忙しくて参加できてなかった方も今からなら動けるのでどんどんタスクふってくださいとの申し出もあったりして。

主催者なんてホント一人では何もできないのでこういう協力してくれる人一人一人が本当に嬉しかった。

会場も決まり、大まかな方針も決まり、不安視していたアクティブなコアスタッフが少ない問題もこうして解決に向かい、いよいよカンファレンス準備のメイン作業の2つが本格的に始動する事になります。

CfPとスポンサー募集。

我々が作るカンファレンス自体は単なる舞台。
そこに登場する演者さんとそれを支えるスポンサーさん。
このメインの登場人物が揃って初めて中身ができるのでここからが本当の意味で勝負です。
ところでCfPてなんだっけ?

chap9. 選べてる事自体がありがたいんだよね

カンファレンスでは一般的に登壇者を募る際、CfPというプロポーザルを募集してその中から登壇者を採択させて頂くことが多いと思います。
OOCもまた同様でした。
そして、時系列は少し違うのですが、エンジニアの登壇を応援する会の「プロポーザルの書き方を学ぼう」というイベントにOOCの告知がてら登壇させて頂いた際にも話したのですが、プロポーザルを出して頂けるというのは運営サイドからするとものすごく勇気づけられるものでした。

カンファレンスはセッションあって初めて成立する。

当たり前だけどホントそうなんだよね。
だから、プロポーザルを出して貰えるってのは、言い換えればそのカンファレンスの中身を一緒に作りたい!って声を上げて貰ってるような感覚なんですよ。

そして、これは声を大にして言いたいんだけど、応募するのは本当に自由なので誰にも何にも遠慮せず登壇してみたいと思ったら気軽に応募して欲しいと思う。

「自分なんかじゃまだ早いんじゃ」とか、「レベルが低いと思われたらどうしよう」とか一切考える必要はないです。

なぜなら、質を担保するのは応募者の責務ではなく採択を行う運営の責務だから。
自分たちが自分たちの基準で今回登壇して欲しいと決めた以上、その質の責任は採択をした運営にあると思うんだよね。
だからこそ、せっかく応募してもらっても選考の結果落とすこともできるわけで。それはカンファレンスの質を担保するために運営が定めるという免罪符があるから。

そんな感じでOOCのCfPもありがたいことに採択枠が30弱の所90近いプロポーザルを提出して頂いた。
スタッフ総出で採択会議を敢行!
ありがたい事にどれもこれも魅力的なプロポーザルばかりだったのでホント難しかったです。

(人気準備?)ツイートにも書いてあるけどちはやふる感出てる

特にオブジェクト指向という幅広いテーマなので多角的に選びたかったので、一般のお気に入り数といった人気順だけではなく、ジャンルや対象領域、ニッチ層、色んな角度から付箋でタグ付けをしながら3段階くらいの基準で少しづつ決めていきました。

こうやって選べてる事自体がありがたいんだよね

丸一日がかりで選んだあとはそれだけでちょっと達成感もあってお酒も飲んだけどね。

chap10. え、年内一円も入ってこないじゃん。

会場選定に続いて大きな山場のCfPを乗り越えたOOC運営委員会。
この辺から序盤の停滞は嘘のように一気にタスクを消化してった気がする。(開催が近づいてきて完全にお尻に火がついてただけだけど)

ただ、あと一つ最重要な山場となるのがスポンサー募集。

規模も大きくなり、登壇の数やランチセッション、ノベルティの配布など様々な事がタスク消化スピードが上がると共に決まっていった。

でも、現実問題それらを実現するには予算が必要なわけで。

スポンサーの枠組みはこの頃完成していて想定予算も決まってたけど、あくまでそれはまだ机上の空論。
予算通りスポンサーさんが集まってくれる保証なんてどこにもない。

多少下振れするくらいならなんとかなるだろうけど、もし、想定より大幅に下回ったら企画していた内容自体の見直しも必要になるという緊張大の山場です。

しかも、当初の動き出しが悪かったり見通しが甘かったりとそもそもスポンサー募集を告知するタイミングがめちゃくちゃ遅かった。
スポンサードを検討してくれる企業さんだってお金が動く以上稟議の時間もあるし、請求を立てても支払いまでは最低1月はあけなくてはいけないでしょう。
俺も末席とは言え会社を経営している立場なくせにそんな事も考慮からはずれていて、募集を開始したのが(確か)10月も半ば過ぎ。
普通に考えて11月くらいから申し込んでもらってそこから請求書を発行しても入金は12月末。

え、年内一円も入ってこないじゃん。

2月半ばに開催するならノベルティやトートバック、ステッカー等々各種年内から発注とかしなくちゃまずいんじゃない?いやぁ、無知って怖いですね。

いや、そんな事はそもそも申し込みがあってから考えるべきか。
先にも書いたけど申し込み企業さんが集まる保証すら何もないんだから。。。

そんなドタバタな感じでスポンサー募集の開始です。

chap11. 一つ一つを大切にしていきたいね

様々な不安を抱えながら開始したスポンサー募集。
結果としてはいい意味で期待を裏切ってくれてあっという間にゴールドスポンサーが、続いてブロンズスポンサーもちらほら。
クロージングでも少しお話ししたけどシルバースポンサーだけけっこう難航したけど最終的には埋まってくれて、当初想定していた予算が満額集まる結果となりました。
協賛して頂いた企業様本当にありがとうございました。

個別のお礼は開催時にさせて頂いたので個人的な感想を書かせて頂くと、けっこうツイッターとかでもそういう声があがったけど、OOCのスポンサー企業はけっこう特殊だったと思う。

いわゆるカンファレンスのスポンサー常連企業様だけでなくオブジェクト指向をテーマとしたカンファレンスらしくUMLツールの企業さんやオブジェクト指向の草分け的な企業さんなど、カンファレンスの特色とスポンサー企業さんの特色がわかりやすくリンクしているという珍しい感じになったんじゃないかな。

あとは本当に個人的な話しなんだけど、俺がPCすら持ってない状態でたまたま通う事にした職業訓練校。そこでプログラミングのプの字も知らないとこからプログラミングを学習させてもらって今こうしてエンジニアという職業についている訳なんだけど、今回その訓練校を経営している企業さんからもスポンサード頂けた。
多分、カンファレンスのスポンサーなんて初めてやったはず。
最初申し込みメールに名前を見た時はホントびっくりした。
FaceBookで個別にお礼の連絡をしたら「林君が開催するならもちろん応援させてもらいますよ」って。

縁ってやつは仮に毎日意識する事はなかったとしても、ふとしたタイミングで繋がってくる事を教えてくれる。ものすごく幸せな気分と共に。
今目の前にあるささいな縁の一つ一つが、いつまたどこで顔を出してくれるかなんてホントわからない。だからこそ一つ一つを大切にしていきたいね

かくして、資金的な心配もなくなったOOC運営委員会は後は本番に向けて準備を完遂するだけになった。
と同時に、ようやくだけど、もうこの加速は止まらないという確信もあった

chap12. DevOps

年も明けていよいよ2020年。
SMAPが解散したのはもう3年以上前の事らしい。
年明け2日目からインフルエンザにかかり帰省先からの帰京が4日も遅れる俺。
どうやら時は確実に動いているようだ。

OOC運営委員会のコアスタッフ達は8~10に細分化されたタスク達のそれぞれ責任者となり必要な発注物や制作物、レンタル機材などのリストアップから手配をしてた。

来場者に配るトートバックやパンフレットに始まり、スポンサーブースでのスタンプラリーの準備、誘導や受付に必要な備品やポスター、ランチセッションやスタッフ達のお弁当の手配などそれぞれがまったくジャンルの異なるタスクをになっていた。

ariakiさんとhamaco以外にカンファレンスの知見を持ち合わせないコアスタッフばかりなのにそれを無事乗り越えられたのは、多分完全に独立して一人一人が動けていたからだと思う。
全体の管理は俺が行っていたけど(見てただけだけど)、逆を言えばそれぞれは自分のタスク以外の事を把握する必要はなかった。振られたタスクに関する事だけを遂行すれば全体的にうまくいっているかどうかは気にしない。
それが理想的だったと思う。
そしてそれができるのは、全員がチームの他のメンバーを信じれているから。自分のタスクをしっかりやれば他はきっと他のメンバーが進めていてくれる。そういう相互理解がないとついついタスク外の事が気になってしまうものだと思う。

俺が理想とするものの一つにDevOpsがある。
DevOpsとは何もツールや自動化といったミクロな話しではない。
俺はDevOpsとは文化や組織の話しだと捉えている。

そしてOOC運営委員会はDevOpsの組織文化が自然と育まれていた。

DevOpsとは何か? そのツールと組織文化、アジャイルとの違い - Build Insider -

※ 引用元 : https://www.buildinsider.net/enterprise/devops/01

お互いを信頼し尊重し、問題が起きても決して非難はせずに建設的に解決を図る
それができるチームだったと思う。

スポンサーが揃い予算確保が確定した12月末からわずか一ヶ月ほど経った
1月の終わりには、全てのデザイン、全ての制作物、全ての備品、全ての手配、全ての企画準備がメドがついていた。
開催まではおおよそ半月。
後は2月に入って支払いと受け取りラッシュを済ませれば準備は整うはず。

時はさらに加速度をつけていた。

chap13. 早口でいけば意外になんとかなるんじゃね?

ミライトデザインに大量の荷物が連日のように届き始めた。
OOCの制作物倉庫になってからだ。

OOCの開催まで残り2週間を切り、支払いは全て完了。
俺が完全に忘れててイベント保険に入り忘れて開催2日前にギリギリ加入手続きが完了するなど細かいトラブルはいくつもあったけど、それでもまあ順調に進んでいたと思う。

でも俺個人的にはまだ大きなタスクが残っていた。

登壇資料が何もできてねぇ

そう、今回俺はOOCを開催するというロールと共に登壇するというスピーカーとしてのロールがあるんだよね。
なんなら最初の方で触れたけど登壇するのが目的で企画したカンファレンス。ここで手を抜いたら本末転倒過ぎて笑えなさ過ぎて笑えてしまう。

ってな訳で2月に入って慌てて登壇資料の作成に取り掛かる俺。
ここまで読んで頂いた奇特な方はそろそろ気づいているとは思うけど、俺は行動力はある方なんだけど計画性が全くないんだよね。。。

でも、頭の中で構想は既にできている。
資料なしでも2時間くらいは喋れる気はしてるし、あとはそれをスライドに落とし込むだけだから余裕余裕、なんて考えてたけど全然そんな事なかった。俺スライド作るの絶望的に下手くそなの忘れてたわ。

しかも、どうせ伝えるなら完全なものを伝えたいという気持ちが先走りすぎて、ボリュームが明らかに多い。
予行練習をしなくても直感でわかる。絶対持ち時間内に終わらない。
でも削りたくないって気持ちからそのまま行く事に。

ちょっと早口でいけば意外になんとかなるんじゃね?

認めたくないものを認められないのも俺の悪い特徴。
結局ホント直前に睡眠時間を最大限削ってなんとか完成させました。

chap14. 時は今 天が下知る 五月哉

荷物の最終確認とか登壇資料作成にかまけていた結果、凄く心配させてしまった方たちがいる。それは当日スタッフの方々。

応募フォームから申し込んで頂いて2月頭にSlackに招待だけしたものの、当日スタッフの方々から見えるpublic チャンネルでは日々ほとんど動きが無い状態。
(privateになってるコアスタッフのチャンネルではめまぐるしく制作物の最終確認や発送、支払い確認が連日行われていたのだけども)

当日スタッフの人たちには本当に不安な気分にさせてしまったと思うので凄く反省してます。

しかも登壇資料作成に追われてるだけの主催者。当然当日スタッフ向けの案内の準備や資料など何もできてません。

そんな中カンファレンス請負人の ariakiさんが当日スタッフのしおりなるめちゃくちゃ完成度の高い資料を作成してくれていた(そのボリューム実に1万数千文字の大作!)

本当にありがとう。そしていつも追われてるだけの主催者で本当に申し訳ない...(主催者とは)

そして準備日前日の2/14の金曜日。
世間はバレンタインデーの中急遽動き出した当日スタッフ向けの説明会。
そんなドタバタな運営にも関わらず多くの方に説明会に参加してもらえました。

各チームに担当コアスタッフが一人責任者となり、その下に当日スタッフが数名つくという布陣です。
責任者になってるコアスタッフから当日スタッフの方に当日の流れや作業内容を説明してくれてるのですが、そのコアスタッフ自身も前日に突然あなたはここの担当です、って振られたばっかなんだよね。
それなのに翌日には責任者として説明してるなんて優秀すぎるやろ。
マジであなた方は神ですか?
各担当スタッフ達に指示がいきわたります。
一通り確認を終えてこの日は終了。
いよいよ泣いても笑っても明日からの2日間が待つばかり。
もうここまで来たらあとはやるだけなので心配も何も一切なくなりました。

時は今 天が下知る 五月哉

日が明ければいよいよOOC開始です。
まずは準備日!

chap15. 縁が円になる

登壇資料が実はまだ出来ておらず朝までかかってようやく完成した俺。
準備日は2時間しか寝れずに始まりました。

とは言っても俺は朝一から会場入りではなく自社へ。
そう、ここに大量の荷物があるのでこれを集合時間に向けて運ばなくてはいけないのです。

レンタカーを手配してくれたコアスタッフと共に積み込み作業。
さらに当日届く荷物もあったのでそれを受け取ってからようやく会場であるお茶の水女子大学へ向かいました。

到着すると、既に各担当チームにわかれてめちゃくちゃ手際よく準備が進んでます。

開ける、詰める、箱に入れる。
開ける、詰める、箱に入れる。
開ける、詰める、箱に入れる。

トートバックがどんどん完成していってる。

そして一番緊張していた配信の準備も。
配信に関しては現地下見時にたいした確認もできてなく、レンタルした機材だけで本当に配信できるのかも不確定なかなりドキドキのタスク。

この配信で嬉しかったのは、仕事が多忙過ぎてコアスタッフとしては抜けていた初期のコアスタッフが当日スタッフとして協力してくれていた事。

配信だけじゃなくて、受付としてもまた別の元コアスタッフが手伝ってくれたり、諸々の事情でコアスタッフとして継続できなくなった友人達もこの一番緊張するタイミングで時間を作って手伝いに来てくれたんだよね。

縁が円になる。

円は進んでいくといつか同じ場所に戻る。
きっと縁も同じなんだね。

スポンサーブースの手配、受付の手配、案内の手配、立て看板の手配、配信の手配、セッション進行の手配、それぞれの準備を無事終えて最後に一同に会した時にふと思った。

あ、なんか本当にカンファレンスが始まるんだなって。

最大の懸念だった配信もいくつか追加で購入する必要がでただけで無事確認できた時にちょうどTwitterで質問がきていたので明日はLive配信もしますよーと自信満々にアナウンスして準備日は終了。

始まるよ。
10か月前に思い付きでスタートしたこのカンファレンスがとうとう始まるよ。

翌日。
開催されたカンファレンスには2つの誤算が待っていた。

chap16. ホントに実現するんだね

外はあいにくの雨模様。
9時に集合したスタッフ達は10時からの開場に向けて一気に準備を整えている。
前日守衛さんに菓子折りを渡したのが良かったのか、少し懸念していた入場時の手続きもかなり融通を効かせてもらえているのか、スムーズにいってるよう。

この辺で最初の誤算に気づいた。

世間は今新型肺炎コロナウイルスの話題で持ちきりだ。
治療薬もまだ確立していない中感染力が高いとあって日本中が警戒ムードになっている。
特に人が密集する東京では他人事じゃないだろう。

そんな時節と雨が重なった影響だろう。
昨日Live配信をすると宣言してから開催までにキャンセルがなんと300人以上出ていたんだ。

まあ、気持ちは凄く理解できる。
こんな敏感になってる時期にあえて人が沢山押し寄せるカンファレンスに行かなくてもLive配信で視聴できるなら多くの人がそうするだろう。
だからその事自体は凄く理解している。

でも、誤算は誤算。
仕方ないとは言え残念ではあったね。

とは言え、この誤算は大した事ではなかった。
それでも来場してくれる人も沢山いたし、Live配信の視聴数が想定よりもかなり多かった。常時3桁以上の人が視聴してくれていた。
総数で考えると想定通りの人がセッションを聞いてくれていた気がする。

それよりも最大に大きかったのがもう一つの誤算。

ただし、これはマイナスの誤算ではなくプラスの誤算。

一番多くても一昨日の説明会と昨日の準備日、なんならどちらも来れずに当日だけ参加の人も半分くらいいた当日スタッフの方々。

この方々が半端なかった。

前日にできたばかりの担当ごとのSlackチャンネル。
ここで、コアスタッフが何も言う前に自発的に当日スタッフの方達が、

「ここはこういうフローでいくと良さそう」「アナウンスのひな形を作ったので確認してください」「こっちが人が足りないからこっちにまわりましょう」「ランチセッションの間はこういうオペレーションが良いかも」等々

とにかくびっくりするくらいに自発的に動いてくれてる。
俺なんてほとんどhamacoが撮ってくるカメラを避けるくらしかしてないのに、その間にカンファレンスはなんの混乱もなくまるで粛々と進行されて行ってる。

最後の最後にこんな嬉しい誤算が待ってるなんて夢にも思わなかったよ。

最後にカンファレンス自体はというと、スピーカーの方の質の高いセッションやただスポンサードしているだけでなくカンファレンス自体を主体的に盛り上げてくれているスポンサー企業さんたちの協力もあって、現地やツイッターの反応を見ている限り、ほぼネガティブな意見は見当たらずひたすらポジティブな反応を頂けた。

Openning と Closing のスライドを直前で俺が作ってた事をのぞけば怖いくらいに順調にそして好意的な反応と共にカンファレンスを遂行する事ができたと思う。

やりたいな、で止まらずに一歩だけその先に進んでみたらホントに実現するんだね

かくして俺が主催するOOC2020は無事幕を閉じました。
あえて宣言すると大成功に終わったと思ってます。

chap17. Conclusion

こんな駄文かつ長文をもしここまで読んで頂いた方がいたとしたら本当にありがとうございます。
正直、カンファレンスを主催者として開催するなど1年前は全く想像もしていませんでした。
そして、冒頭にも書いた通り主催者というのは単なる言い出しっぺなだけだったりします。
特に凄いわけでもなんでもないです。

でも、それでも、自分が自身に向かって本当によくやったなぁと思う事もあったりします。

1つはやりたいと言ったこと。そしてやり始めた事。
どんな簡単な事でも始めない限りは絶対実現しません。
それが簡単でない事であればなおさらです。
大規模なカンファレンスを開催するというのは決して簡単な事ではないと思います。
でも今回自分はそれを始めることができた。その結果様々な人たちのひたすら支えられた上で実現する事ができました。
その始められた自分を褒めてあげたいと思います。

もう1つはやりきった事
文中でも書きましたがこんなスーパーポジティブで有名な自分でも、ここに至るまではやめようかな、、と思ったことは何回かありました。

でもやめなかった。

それが自分を褒めてあげたいもう1つです。
あの時やめかった過去の自分にお礼を言ってあげたいです。

本当にありがとう

chap18. 謝辞

最後になりますが、コアスタッフとしてずっと支えてくれた
成瀬さん、じゅり、ありあきさん、ハマコ、ちゃんさん、くまモンさん、ジマ君、ぬぬるくさん、なつさん、脱脂綿さん、いっくん、ちょくやさん、しょうりさん、のぶさん、本当にありがとうございました。

必要不可欠な存在としてカンファレンスを成立させて頂いた当日スタッフの皆様
本当にありがとうございました。

質の高い登壇でカンファレンスの価値を高めて頂いたスピーカーの皆様
本当にありがとうございました。

想定を下回る来場者となったにも関わらず最後までカンファレンスの価値を絶賛してくれたスポンサー企業様
本当にありがとうございました。

個人の活動であるカンファレス開催でずっと忙しくしてたにも関わらず笑顔で応援してくれていた弊社株式会社ミライトデザインのメンバー全員
本当にありがとうございました。

Object-Oriented Conference 2020 は大成功にて終了いたしました。
Closingにてお話しした通り、次回開催は未定です。
ただ、単発で終わらせるつもりはありません。
まだいつになるのか、その時主催は自分なのか、それすらお約束できませんが、必ず次回はあるとだけお約束させて頂いて開催後記の筆をおかせて頂きたいと思います。
また次回開催される際はよろしくお願いいたします。

2020.02.19 
Object-Oriented Conference 運営委員会
委員長 林宏勝

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徒然なるままに、ただ思いの丈を綴ろうと思う。