1回目

12月からオーナーが本格的にお店に来なくなった。

クリスマスホリデー期間も業者は休むが、うちの店は閉めないので大量に発注する必要があった。

ひどいところは2週間配送がない。

お店は狭い。でも買わなきゃいけない。

どのくらい買えばいいかも予想が付かなかった

でもオーナーは全然相談に乗ってくれやしなかった。自分一人で考えるしかない。

ただひたすら文句を言った。買っても入れる場所がない!店のキャパを考えてほしい。無理だ。と。

何回も言ってようやく対応策を考えてくれた。冷凍庫を買って、店と家(お店の寮を12月末から借り始めた)に置いた。

店に足りなくなったら家から運ぶ。もう一人のスタッフと一生懸命運んだ。

クリスマスもボクシングデーも年末年始もずっと働いた。めちゃくちゃ忙しかった。

その間オーナーは家族とクリスマスパーティーを行い、家族と楽しく過ごす様子をFBにあげていた。

何も思わないわけがない。こっちが規定の給料ももらってないなか、自分たちで考えてお店をまわしている中で、そのお店のオーナーは店にも来ずに私生活を楽しんでいる。

ここは誰のお店ですか?

この年末で一気にストレスが表面化し、年始早々私は胃痛で動くのも辛かった。それでも働いた。

そんな状況でもオーナーは私に文句を言う。こうしてくれ、あーしてくれ。という。

年始のある日、私は道でオーナーに向かって泣き叫んだ。

今の私の状況は朝LINEしているから、それを見てからものを言え。と。辛い。と言っていたのに、メッセージを見もせずに、私に色々言ってくる。耐えられない。

オーナーに向かって泣き叫んだのはこれが2回目。

そのあと、オーナーから連絡があり、急遽お店を19時に閉店し、ミーティングを行った。

何か今後の対策でもしてくれるのかと思ったが、大したことのないミーティングだった。未だに何がしたかったのかはわからない。

そんなことで店を早く閉めるのか。

その頃から限界だった。

1月初旬に3連休をもらった。そこで私の134連勤は終わりを迎えた。

3日間休みをもらっても、特に心境は変わらなかった。

オーナーは相変わらず店に来ない。何も頼りにならない。私が頑張らないと店は回らなかった。

体も限界を迎えてきた。足が痛くてしょうがない。歩けない。

そんなある日、オーナーに電話をした。

もし辞めるなら、何日前に言ったらいいですか?と。本気で辞める気はなかったけど一応聞いてみた。

その電話で喧嘩した。そもそも給料ちゃんと払ってないくせにマネージャー扱いすんなよ。と。

向こうもいつもより応戦体制で、私がふっかけた喧嘩にのってきた。私は間違えたことは言っていない。でも聞いてくれないならもういい。辞める。

向こうはすんなり受け入れた。


その夜、引き止められた。

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