私は他人です

オーナーが人より物が覚えられなかったり、人の気持ちを考えたりすることが苦手だとか、仕事の効率が悪い、話が長い、などなど、とにかく一般的な成人と比べると少し物事を進める上で大変なところがあるのは、ずっと前からわかっていた。

それでもお店のオーナーだから、やることはやってもらわないと困るので私はいつもオーナーのケツを叩いて動く様に言っていた。

一緒に働いている時は、目の前で辛そうだったりする時はできるだけ配慮して自分を犠牲にしてきた。

でも店に来なくなってからは、なんで辛いのかもわからないし、今は大丈夫なのか、辛いのかも何もわからなかった。

わからないと配慮もできなかった。

次第に私のストレスも溜まってきて配慮することなく怒りだけをぶつけるようにもなった。

でもそれをしているうちに、「負」の連鎖な気がして、私なりに彼のそう言うタイプへの接し方などを調べたりしてなるべく支えてあげられるように、相談窓口で相談したりもしてた。

そうしないと店がまわらないから。

全ては店のため。

オーナーのメンタルケアも全部店のためだった。


でもある時思ってしまった

なんでちゃんとお給料ももらってない赤の他人のために私がここまで気使って接しないといけないの(笑)


急に全てがバカらしくなって、支えることをやめた。


それは私の仕事ではない。

理解して欲しいって言うならまずそれを含めたお金を支払え。私はお前の母親でも嫁でもない。赤の他人だぞ?

なぜ自分を犠牲にして他人を助けなくてはいけない?


今まで参考に読んできた記事なども奥さんが旦那さんを支えるような内容だった。

私はお前の家族でも、親友でもなんでもない。

ロックダウン中に仕事をくれてた恩はすでに返した。


私は自分のために、オーナーを見放すことにした。

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