マガジンのカバー画像

HIROBA公式マガジン

水野良樹(いきものがかり)の実験的プロジェクトHIROBAの公式マガジンです。毎週金曜日にラジオ的長文コラム『そのことは金曜日に考えるから』が更新されます。その他の記事も随時更新…
ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式マガジンです。HIROBAは『つくる、考える、つ…
¥800 / 月
運営しているクリエイター

#宇野常寛

読む『対談Q』 水野良樹×宇野常寛 第4回:問いを立てることはビジョンを持つこと。

「こんなラーメンが食べたい」でもいい。 水野:問いを立てる上で、いちばん最初にするべきはなんですか? 何を心がければいいですか? 宇野:問いを立てるということは、今そこに物事があるとき、目指すべきビジョンを持つことなんですよ。 水野:ビジョン。 宇野:たとえば、僕はあるワイドショーに何年か出ていたんですけれど。シングルマザーがネグレクトして子どもを死なせてしまったというニュースがあって。そのとき、やっぱり一斉に、そのお母さんの個人的なプライバシーを暴いて、そのひとがい

読む『対談Q』 水野良樹×宇野常寛 第3回:お客さん(=読み手、書き手、仲間)は育っていく。

プラットホームからの自立。 水野:場づくりで言うと、YouTubeでいわゆる「~してみた」みたいなネイティブなYouTuberだけじゃなく、芸能の世界からYouTubeに転身して成功を収めている方がたくさんいらっしゃるじゃないですか。既存の大手芸能事務所の枠組みにはまらず、個人の力で利益を得たり、成功をしたり。これ、一面ではすごくいいことなんだけど、新しいことをしたわけじゃなくて、あくまでYouTubeのゲーム上で勝ったってことだと思っていて。 宇野:うん。 水野:個人

読む『対談Q』 水野良樹×宇野常寛 第2回:ゲームに乗っからない生き残り方。

言わせておけと思えるひとをどれだけ増やせるか。 水野:これ一応『対談Q』というコーナーなんですけど、これもビジョンがあっての名前なんですよ。なんで『対談Q』にしたかっていうと、対談の企画を作りたいねってなったときに、どうしてもYouTubeって「答えが見えるもの」が好まれるんですよね。 宇野:そうですよね。 水野:知識人がコツを教えてくれるとか。わかりやすい答えをスピーディーに言っていくっていうのが、多分YouTubeの出来上がったセオリーとしてはそうなんだろうと。でも

読む『対談Q』 水野良樹×宇野常寛 第1回:論破ゲームが好きなひとから距離を置く。

ひとを選ぶとき大事な基準。 水野:さぁ、対談Qです。今日のゲストは評論家の宇野常寛さんです。よろしくお願いします。 宇野:よろしくお願いします。 水野:今日は先ほどまで別の収録をしていました。宇野さんがやられている『遅いインターネットラジオ』に出演させて頂いて。その収録場所であるPARK by CAMPFIREからお送りしています。もうだいぶお話させていただいて。 宇野:ありがとうございます。長話させてすみません。 水野:いえいえ、フランクな話もしたし、社会情勢に関

「TOKYO NIGHT PARK」宇野常寛さん対談 ~人間を「見ている」ものをどう世界に増やしていくのか~

水野:宇野さんは評論家としていろんな活動をされていまして『PLANETS』っていう批評誌を出されていますし、著書もたくさん出されています。水野と初めて会ったのはもう7年前ぐらいですか? 宇野:そんなになるんですね……。 水野:共通の知り合いを通じて一度お話をさせていただいて。そのあと宇野さんが音楽を題材にしたイベントをやられたので、音楽評論家の柴さんとかと一緒に登壇させていただき。そこらへんからお茶をしたり、親交を結ばせていただいているんですけど。実は、宇野さんを番組に呼

¥400