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HIROBA公式マガジン

水野良樹(いきものがかり)の実験的プロジェクトHIROBAの公式マガジンです。毎週金曜日にラジオ的長文コラム『そのことは金曜日に考えるから』が更新されます。その他の記事も随時更新…
ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式マガジンです。HIROBAは『つくる、考える、つ…
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#otogibanashi

読む『対談Q』世武裕子(映画音楽家)後編③(未公開トーク)

HIROBAの公式YouTubeチャンネルで公開されている『対談Q』。こちらを未公開トークも含めて、テキスト化した”読む”対談Qです。 今回のゲストは映画音楽家の世武裕子さん。 10月28日発売の『OTOGIBANASHI』にて「哀歌」という楽曲をサウンドプロデュースしてくださっています。水野良樹とは、なんと同い年。はからずも同級生対談となった2人のトークは、笑顔が絶えない明るいトーンのまま、さりげなく深いところまでたどり着きます。 前回のつづきから↓ 私は死にたくない

読む『対談Q』 世武裕子さん(映画音楽家)後編②(未公開トーク)

HIROBAの公式YouTubeチャンネルで公開されている『対談Q』。こちらを未公開トークも含めて、テキスト化した”読む”対談Qです。 今回のゲストは映画音楽家の世武裕子さん。 10月28日発売の『OTOGIBANASHI』にて「哀歌」という楽曲をサウンドプロデュースしてくださっています。水野良樹とは、なんと同い年。はからずも同級生対談となった2人のトークは、笑顔が絶えない明るいトーンのまま、さりげなく深いところまでたどり着きます。 前回のつづきから↓ 読む『対談Q』世

読む『対談Q』 世武裕子さん(映画音楽家)後編①(未公開トーク)

HIROBAの公式YouTubeチャンネルで公開されている『対談Q』。こちらを未公開トークも含めて、テキスト化した”読む”対談Qです。 今回のゲストは映画音楽家の世武裕子さん。 10月28日発売の『OTOGIBANASHI』にて「哀歌」という楽曲をサウンドプロデュースしてくださっています。水野良樹とは、なんと同い年。はからずも同級生対談となった2人のトークは、笑顔が絶えない明るいトーンのまま、さりげなく深いところまでたどり着きます。 前回のつづきから↓ (前回のつづき)

読む『対談Q』世武裕子さん(映画音楽家)前編③

HIROBAの公式YouTubeチャンネルで公開されている『対談Q』。こちらを未公開トークも含めて、テキスト化した”読む”対談Q。 今回のゲストは映画音楽家の世武裕子さん。 10月28日発売の『OTOGIBANASHI』にて「哀歌」という楽曲をサウンドプロデュースしてくださっています。水野良樹とは、なんと同い年。はからずも同級生対談となった2人のトークは、笑顔が絶えない明るいトーンのまま、さりげなく深いところまでたどり着きます。 前回のつづきから↓ 「火を見るより明らか

読む『対談Q』 世武裕子さん(映画音楽家) 前編②

sHIROBAの公式YouTubeチャンネルで公開されている『対談Q』。こちらを未公開トークも含めて、テキスト化した”読む”対談Q。 今回のゲストは映画音楽家の世武裕子さん。 10月28日発売の『OTOGIBANASHI』にて「哀歌」という楽曲をサウンドプロデュースしてくださっています。水野良樹とは、なんと同い年。はからずも同級生対談となった2人のトークは、笑顔が絶えない明るいトーンのまま、さりげなく深いところまでたどり着きます。 前回のつづきから↓ ”勘”とか、”セン

読む『対談Q』 世武裕子さん(映画音楽家) 前編①

読む『対談Q』 水野良樹×世武裕子 HIROBAの公式YouTubeチャンネルで公開されている『対談Q』。こちらを未公開トークも含めて、テキスト化した”読む”対談Q。 今回のゲストは映画音楽家の世武裕子さん。 10月28日発売の『OTOGIBANASHI』にて「哀歌」という楽曲をサウンドプロデュースしてくださっています。水野良樹とは、なんと同い年。はからずも同級生対談となった2人のトークは、笑顔が絶えない明るいトーンのまま、さりげなく深いところまでたどり着きます。 「音

『哀歌』ができあがるまで

HIROBA『OTOGIBANASHI』が10月28日、講談社より刊行されました。水野良樹(いきものがかり)が2019年から始めた実験的プロジェクトHIROBA。 そのHIROBAに5人の作家が集い、5つの歌と、5つの小説が生み出されました。5つの歌がどのようにつくられていったのか。その創作ストーリーを、作曲を担当した水野良樹が1曲ずつ語っていきます。 『哀歌』 『哀歌』 作詞:皆川博子 唄:吉澤嘉代子 編曲:世武裕子 作曲:水野良樹 作詞:皆川博子さん(小説『Luna

『ステラ2021』ができあがるまで

HIROBA『OTOGIBANASHI』が10月28日講談社より、刊行されました。水野良樹(いきものがかり)が2019年から始めた実験的プロジェクトHIROBA。 そのHIROBAに5人の作家が集い、5つの歌と、5つの小説が生み出されました。5つの歌がどのようにつくられていったのか。その創作ストーリーを、作曲を担当した水野良樹が1曲ずつ語っていきます。 『ステラ2021』『ステラ2021』 作詞:重松清 唄:柄本佑 編曲:トオミヨウ 作曲:水野良樹 作詞:重松清さん(小

『透明稼業』ができあがるまで

HIROBA『OTOGIBANASHI』が10月28日講談社より、刊行されました。水野良樹(いきものがかり)が2019年から始めた実験的プロジェクトHIROBA。 そのHIROBAに5人の作家が集い、5つの歌と、5つの小説が生み出されました。5つの歌がどのようにつくられていったのか。その創作ストーリーを、作曲を担当した水野良樹が1曲ずつ語っていきます。 『透明稼業』 「透明稼業」 作詞:最果タヒ 唄:崎山蒼志 編曲:長谷川白紙 作曲:水野良樹 作詞:最果タヒさん(小説『

『南極に咲く花へ』ができあがるまで

HIROBA『OTOGIBANASHI』が10月28日講談社より、刊行されました。水野良樹(いきものがかり)が2019年から始めた実験的プロジェクトHIROBA。 そのHIROBAに5人の作家が集い、5つの歌と、5つの小説が生み出されました。5つの歌がどのようにつくられていったのか。その創作ストーリーを、作曲を担当した水野良樹が1曲ずつ語っていきます。 『南極に咲く花へ』 『南極に咲く花へ』 作詞:宮内悠介 唄:坂本真綾 編曲:江口亮 作曲:水野良樹 作詞:宮内悠介さん

『光る野原』ができあがるまで

HIROBA『OTOGIBANASHI』が10月28日講談社より、刊行されました。水野良樹(いきものがかり)が2019年から始めた実験的プロジェクトHIROBA。 そのHIROBAに5人の作家が集い、5つの歌と、5つの小説が生み出されました。5つの歌がどのようにつくられていったのか。その創作ストーリーを、作曲を担当した水野良樹が1曲ずつ語っていきます。 『光る野原』『光る野原』 作詞:彩瀬まる 唄:伊藤沙莉 編曲:横山裕章 作曲:水野良樹 作詞:彩瀬まるさん(小説『みち

『OTOGIBANASHI』 START!

HIROBAの水野良樹です。 所属するいきものがかりや、個人のソングライターとしての活動とは別に、2019年からHIROBAという活動を続けていました。細々とした活動ですが、ご参加くださるゲストの皆さんのおかげで、かろうじて物語をつないでこれました。 この秋、そのHIROBAで新たなプロジェクトを始めることになりました。 『OTOGIBANASHI』 HIROBAを訪れてくださった5人の小説家、詩人の皆さんに、歌詞を書いていただきました。その歌詞をスタートラインにして、

『OTOGIBANASHI』をはじめるまえに

君へ。 いいかい。どうか、ゆっくり聞いて欲しい。 焦る必要はない。僕もゆっくり喋るから。 前の言葉と後ろの言葉とを丁寧に結びつけてくれ。 それぞれが、はぐれはぐれにならないようにね。すべては一連なのだから。 僕はね、ニンゲンは物語がないと、どうにかなってしまうと思うんだ。そもそもニンゲンは物語がなくちゃ、この世界を理解することさえできない。 何を言っているか、わからないって?そりゃあ、そうだろう。僕が話す言葉だって、ただ音を並べているだけなのだから。それをみんなは“意味

ある企画が始まる前に、語っておきたいこと⑥-”場”になる

HIROBA ”物語”のなかにいるのだなと思う。 高校生の頃に始めたグループが20年以上も続いている。いつからだったか「自分たちだけのものではない」なんて言葉を生意気に言い始めた。本心だった。 謙遜とか、周囲への配慮とかいうことではなくて、素直な実感だった。 3人で風を起こして、それが渦を巻き始めた。最初はつむじ風くらいの規模だったものが、どんどん大きくなって、台風のようになって、いつのまにか風を起こした自分たちでさえ、身を委ねるようなかたちになった。 多くのひとが