『小説家Z』 水野良樹×彩瀬まる 第4回:長編物語で行けるといい場所。
<光る野原を 君にあげたい>の最後一行。
彩瀬:よく他の作家のひとと、「ひとつのお話をずーっと嘘のない形で書いていくと、最後のほうでやっと普遍性に触れられる」みたいな感覚について話し合うことがあります。たとえば、オリエンタルランドのアトラクションとかって、安全な設計がされていて、ここで上がって落ちて、キャーッ!ってなって、最後は出口まで連れてってくれて、「ばいばーい」ってなるじゃないですか。それはひとを安心して楽しませるエンターテイメントで。
水野:はい。
彩瀬:でも多