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フィッシュマンズ「パラダイス」

11年ぶりに姪っ子と西武園ゆうえんちに行ってきた。保育園児だった姪っ子は春からJKになってヨルシカとVtuberが好きな女子になっていたが久しぶりに話せてよかったです。そして昭和の街にリニューアルした西武園ゆうえんちがすごくよかった。古い設備を逆に活かしたエンターテイメントはコンテンツのヒントになった。キャストの皆さんのやる気もとても感じられてのもよかった。

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そして部屋の片付けで発見されたフィッシュマンズ関連のカセット音源、なかでも一番の掘り出し物は1990年12月23日ラママ「君(ちみ)のギターが泣いている」ワンマン2DAYSの2日目の音源だ。「映画フィッシュマンズ」で使われていた「ヴァージン・ジャパンからCDデビューします!」と言うシーンのアレです。

「映画フィッシュマンズ」を見て以来、この2DAYSの音がまた聴きたくて仕方なかったので非常に嬉しい!「HAPPY MAN」を演奏している初日22日も聴きたかったが最終日のこの日、どうしても聴きたかった曲が1曲ある。「パラダイス」だ。

今年の1月に配信されたフィッシュマンズ “俺たちの決起集会”で”広いソファーの上で考え♪”とフレーズを欣ちゃんが歌いだして譲君が反応するシーンがあってその時、思い出した初期フィッシュマンズの名バラードだ。

「パラダイス」は一般には3rdアルバム「Neo Yankee's Holiday」に収録されたバージョンが知られているが初期バージョンはもっとテンポも遅く譲君のメロディアスなベースと小嶋君の優しいトーンのギターが佐藤君のヴォーカルに絡む美しい風景を映し出すような楽曲だった。スタジオ盤ではカットされてしまった中間部の「もう帰れな〜い、もう戻れな〜い♪」とリフレインを繰り返す佐藤君のヴォーカルの儚い美しさはデビュー前の「ラママ期フィッシュマンズ」がもっていたイノセンスを凝縮したような風景で、カセットで再生された音源も全く変わっていなかった。

"HISTORY Of Fishmans"ライブで欣ちゃんが「ラママ期のフィッシュマンズのライブを演奏してみたい」という発言も、もしかすると同じ想いを、佐藤伸治のピュアネスが発揮されていたフィッシュマンズの原初期を聴いてもらいたいという想いを、表明したものではないだろうか。ここで音源をお聞かせ出来なくて申し訳ないけれど、いつか音源のアーカイブ化やライブでの演奏を期待したいと思う。

しかしフィッシュマンズはどんな時代でも発見がある。本当にすごいグループだ!

最後まで読んでいただいたありがとうございました。個人的な昔話ばかりで恐縮ですが楽しんでいただけたら幸いです。記事を気に入っていただけたら「スキ」を押していただけるととても励みになります!