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With_COVID-19に於ける撮影対処メモ  先日撮影を行った制作会社の素晴らしい対処20200617         ver.1.2

新型コロナウイルスによる世界同時自粛を経験しているWith_COVID-19_ニュースタンダード・新常態のためのクリエイティブを考える。20200616         ver.1.2

素晴らしい対処を行った制作会社のWith_COVID-19に於ける撮影対処の私の記憶をまとめてみました。

通常時
基本的対処


東京都、JACの新コロナウイルスの対処方法に準拠する。
毎日、体温を検温メールにて体調を含め報告。
マスク使用、手洗い、アルコール消毒の徹底、三密をしない、フィジカルディスタンスの意識を持つ。
朝、使用前、後に会議室テーブル、椅子の背、ドア取手など想定される接触部分をアルコール消毒。
換気をよくする、加湿器による空間除菌など。

打ち合わせ時

上記、 基本的対処を注意しながら、
必要な人員で距離を取りながら面接会議、またはリモート会議を行う。
面接会議の参加者に入退室管理票を記入を毎回実施。
飲み物などの紙コップ使用を禁止。
長時間の会議を避けるように円滑に進める。

企画時

撮影を想定した企画
スタッフ打ち合わせ、オーディション、ロケハンなど、 上記、 基本的対処を注意しながら行う。
撮影場所の選択、換気の良い動線の多い広い空間にて、クライアント&エージェンシー、スタッフの待機場所を確保して可能な限り低い人的密度とフィジカルディスタンスを確保した撮影場所を想定して、被写体とのカメラ距離、空調と換気
と同録などの撮影手法を考慮して企画と演出を考える。
例えば、スタジオを2棟使い片方を待機所に使用するなどの方法やスタッフの少人数化のための撮影機材の選択なども。

企画提案時

撮影想定の企画、撮影しない想定の企画などを提案することになりますが、撮影想定の企画には撮影を行うリスクが伴うので
リスクを担保するための撮影のためのガイドラインの提示が重要になってくる、基本的には東京都や保健所のもの、JACのもの、参考にTV局の撮影のためのもの、海外の撮影のための物などを参考に。JACのガイドラインに準拠しその上の社内基準を想定し感染予防に努めることを明文化し、基本的対処を注意しながら、それを実行することを明示して安心と信頼を作ることが必要でした。
PPM時には、スタジオの平面図に撮影エリア、各パートの待機エリアが示され、空間面積に対するフィジカルディスタンスが、2.0mの場合1人16㎡、 1.5mの場合1人9㎡、1.0mの場合1人4㎡、を目安に、実床面積に対するスタッフ人数が密にならないように計画されていることが、ひとめでわかるように提示されている。

撮影時

準備
個人のスタッフには事前に撮影参加への同意書を確認して、同意したスタッフが参加可能。事前に各部署の助手の体調確認をリーダーが行い、準備段階から検温体調基準を満たさないスタッフや発熱の有無にかかわらず体調不良の人は参加不可。
スタジオ入り口にて検温、体調報告、当日の検温37.5°以上の発熱の人は参加不可。37.0°〜37.5°の人は平熱や体調を伺い数時間ごとの検温に協力いただく。
(検温作業は多数の接触を避け製作部が行う)
必要なスタッフは別室でリモートで参加することを想定しておく。
十分な広さ、換気条件、複数部屋、複数の動線の確保などの条件を満たす現場の選定。

前日、またはスタッフが入る数時間前までに撮影現場に入り、使用する場所の消毒殺菌作業を行う。(人の手が触れる場所、手すり、ドアノブ、イス、テーブル、
エレベータのボタン、控室の鏡台、トイレなど)
スタジオ内床などと、搬入機材全てアルコール消毒、スリッパなど消毒し名札をつけ混同しないようにする。
搬入など時間差で行い人的密度を低くする。
基本対処の意識と認識を徹底し手洗い消毒などを徹底し、アゴマスクなどを行わないようにスタッフの意識を高める。
撮影前日に撮影機材の殺菌消毒作業を行う。
現場の換気状態を確認し、必要であれば大型扇風機を配置し、準備時より次亜塩素酸加湿器などで空間除菌を行う。
現場付近、控室、各トイレ、トイレの個室に注意喚起ポスターを貼る。
各出入口、控室に消毒用アルコールを設置、現場出入りの際の消毒の徹底。各トイレにうがい薬、ハンドソープ、ペーパータオルの設置。
現場の備品(タオル、ストロー、箸、スプーン、フォークなど)未開封、個別包装のものを準備。
大人数の料理のシェアを避け、個別の弁当で対応し飲み物も個別のペットボトルに各自記名、管理をする。

撮影中
クライアント、エージェンシー 含め、全員マスク着用。飲食時以外のマスク着用を徹底する。
出演者も待機時はマスクやフェイスシールドを着用。(出演者用にはメガネタイプのフェイスシールドが用意されていた)
作業手順を明確にし現場人員を最小にしながら、順番に現場を撮影可能な状態に作り上げること。
撮影のために、カメラ周辺被写体に近く作業する撮影部、演出、制作などは、マスク、フェイスシールド、ラテックスグローブなど、被写体に感染させない想定の仕様での作業を徹底する。出演者まわり少人数を心がける。
トランシーバーによる連絡で進行時に大声を出さないように努める。
消毒済みではあるが床に直ずわりしない、必要以外の備品などまたは、ノート、ペンなどの貸し借りを含め、他人の持ち物などを触らないことの徹底。
撮影中、可能な限り換気を行う。
防護服の代わりに、使い捨てのレインコートが用意されている。
さらにこの時期、マスク着用も加わり熱中症の対策のための瞬間冷却材などの体温を下げるための用意もされていた。
ヘアメイク、スタイリストなどさらに被写体に近く接触する担当者はさらに、マスク、フェイスシールド、シリコンゴム手袋着で作業。
出演者用の刷毛、筆などの専用シンナー消毒、スポンジ、パフも出演者ごとに消毒殺菌したものを個別に密封し、メイクルームで開封し使用する。
ファンデーションなど化粧品をモデルに対しての小分けにしての使い切りの実施。
最低限のコミュニケーションで作業を心がける。
全体のスケジュールに関しても時間的な密度を下げるために、長時間に及ぶ場合は2日に分けるなどの算段が必要です。
確認用のモニターは多めに設置され分散された印象の空間での撮影イメージです。
撤収もまた手際良く込み入らないように順番に行います。

編集とMA

編集とMA
オフライン時の時間を短縮するためにコンテベースの精度を上げた仮オフラインを用意した。
オフラインのやり方はそれぞれですが、オフライン試写に関しての方法の選択は、画質、音質、遅延、駒落ちをどうするかです。
ポスプロも対応して映像製作用の専用サービスを用意していますが、通信環境とそれぞれのPC環境に応じての差が出てきます。
事前のテストと使用するためのインストールや慣れも必要です。限定公開のYOUTUBEやVIMEOでの共有プラス、ZOOMなどの画面共有で、修正点の確認などがをベースになっています。さらにMAなどの微妙なニュアンスやバランスレベルに関しては、再生する機器によってもまるで違うので、時間がかかるはずです。またはスタジオを分け別室でリモートで確認ということもあるはずです。

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以上、今日までの雑感をまとめてみました。

必要とされるのは、

ひとりひとりのスタッフ自分自身が仮に保菌者であった場合を想定し他人にうつさないための意識と実践。

クライアントがリスクヘッジできるための防疫意識を全スタッフが共有するための教育と実施。

クライアントが撮影にGOを出すための安全基準の証明と準拠の根拠を示すことと、それを上回る安全基準の明文化と実施。

と感じています。


以上私が見た主観的メモであります。

そして、演出としてのマスク、フェイスガードに関してはやはり、声が響かない、くぐもったこと、口元や顔が隠されていることでのコミュニケーションのやりにくさがありましたこれは積極的に改善してゆくポイントだと思いまする。

つづくよ!

20200617
ひらかたひろあき

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