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冒険編 | 根拠のない自信が生み出すもの

こんにちは、自転車で世界一周をするひろです。今までやってきたことや大きく変わったターニングポイントなどをご紹介します。

今回は世界冒険についてご紹介します。


世界への冒険の船出と事件

人生最大の難題との出会い

フィリピン留学を経てもっと世界に冒険しにいきたいという思いが溢れ出てきて帰国後にすぐに世界に飛び出す計画を立てました。

そして1週間ヨーロッパを滞在するという旅行を計画し、チケットを確保して世界に冒険しにいきました。到着時間が遅かったので予約していたゲストハウスに深夜1時くらいに到着しすぐに就寝。そして起床したのが11時、、、

10時には退去しなくてはいけなかったのですが、予定を過ぎてしまったので急いでゲストハウスを退去。ただ顔も洗っていなかったので公園で顔を洗った。ただこれが全ての悲劇の始まりだった。

顔を洗ってると人が近くにいる雰囲気があったのだが気にせず顔を洗い続けていて気づいたら、何もなくなっていた。そう、荷物を盗まれてしまったのだ。

楽観的な思考と限界

パスポートと5ユーロ以外は綺麗になくなっていた。ただ不思議と心はとても穏やかだった。帰るチケットもお金も10万円ほどもないのにだ。その理由は簡単だ。

このまま海外にいれるんじゃないか?

という超楽観的な思考に基づいていた。僕はこの頃未知の世界である海外に身を置きたいと思っていたのでこのまま滞在していれば帰らなくて済むのではないのか?という無知の極みでしかない思考の状態でいた。

もちろんこれから食べるものを買うことも、チケットを買うこともできないが心の中では「どうにかなるんじゃない?」と思っていた。究極の無知の極みでした。だからこそ1日経った頃にはもう空腹と絶望感に苛まれて今後どうしようかと考え始めていた。

そこでまずは何か食べるものを探そうと思ってる中で出会った方がいた。それが現地にいた難民との出会いだ。

革命と解放

難民との出会いと衝撃

彼らとの出会いは偶発的なものだった。歩いていて、ふと周りを見渡したら声をかけてくる方がいた。僕は直感でこの国の人ではないなと感じたが別にやることも不信感も感じなかったので彼らと会話をしてみた。

話を進めていくと彼らは難民、いわば国を追われてきた人々だった。もちろん同じ枠組みで考えては絶対にいけないが「何かを失って辛い状況にある」という点に関して本当に小さな共感できるポイントがあって彼らとの会話が深まっていった。

そこで僕のここに至った経緯を伝えたところ彼らも自分たちがどういう経緯でここまで至ったのかを話してくれた。その内容は家や家族を紛争で失うなどとてもじゃないけど想像すらできない悲惨なもの。

だからこそ母国に居続けることで自分や子供の未来について考えることができなくなったから逃げてきた。という話だった。「小さな共感できるポイントがある」なんて軽々しく思ってしまったが、安易にそんなことを言うレベルの内容ではなかった。

そこにいた全ての人がそういった状況下にあるわけではないが自分の荷物を盗まれるなんてことで済んでいる自分の状況は彼らと比べたら全然マシな状態だった。

思考の革命

僕は恵まれている。

自分の生活がどれだけ豊かであるかが世界に出たことで再認識した。そもそも自分が求める『好き』を探すために勝手に冒険している自分の状態と『生きるため』に逃げないといけない彼らの状態。

そもそもの目的や前提条件など生きてきた世界が全然違うことをリアルな世界を見て理解した。テレビでなんとなーく日本は他の国よりも豊かで幸せなんだーとのほほんと情報として理解しているレベルではなく、肌感覚で強く感じた。

この事実と状況に対して僕はもっと自分が置かれてる幸福すぎるって自覚と生かさないといけないと強く感じた。つまり僕には今回のケースだと好きを見つけるための冒険に行ったがはっきり言って生きるという人間の最上位の目的に対しては行かなくても問題はない。だから僕には選択肢があるんだ。

解放のドラムと自由への扉

思考に革命が起こり、「失うものはない」「なんでもできる」と今までの自分とは一線を画した圧倒的な自信が自然と体の中に鳴り響いた。まるで体の奥底からドラムの音が鳴り響き続けるような解放的な感覚が全身に雷のように鳴り響いた。

そこでまずは生きなくてはいけないと考え、僕がしたことはとりあえずお金を稼ぐことだった。ただ一人の力では何も見出すことはできないと思い、近くにいた難民と共に金を稼ぐ戦略を立てた。

どうやって金を稼ぐのかのグローバル版の井戸端会議を開き、よくわからないけど日本の何かをパフォーマンスするのはどうだろうか?とアイディアがでた。そこで書道パフォーマンスしてみたらいいんじゃね?ってなり書道パフォーマンスを実践した。

根拠のない自信が描く未来

スキル0でもどうにかなるのがこの世

どうにかなる精神で1週間ほど挑戦したらどうなったか?それがまさかの15-20万円前後のお金を稼ぐことができた。自分でも今までの人生の中で一番の成功体験だった。

元々、スキルがある一定以上ないとやっても無駄だという考えが先行していて新しいものに挑戦すること自体を控えてしまっていた。ただ今回は無我夢中にどうにかなる精神でやってみたらできてしまった。

やればできるんです。ただもちろんサッカー選手になるぞ!みたいなクソレベルの高い目標を目指すってなるとやればできるってだけでは通用しない。才能やセンス、そして積み重ねてきた努力が必要になってくる。

だけどそれ以下のレベルのことを成し遂げるってなると案外スキルがなくてもやってみたらできたりする。

話を戻して、難民と共に稼いだこのお金は80%は難民にあげた。実際彼らには本当に感謝していて自分の人生に大きな変化を与えるためのキッカケを与えてくれたし、「やればできる」という感覚を芽生えさせてくれたことはどの世界に行っても通用する。

お金をもらわなくてもお釣りが出るくらいのものを彼らからは頂いた。ただこの時はそこまで深くは考えられなかったので20%ほどのお金はもらってました。

新しいスキルと共に世界へ

自分に対しての漠然とした自信と少しのお金を手にすることができてどうしようかと少し考えた矢先、

この際もう少し世界を回ってみよう

そう思って世界各国を巡り始めた。そして世界各国を巡って自分の中の世界の地図がまたさらに広がっていった。そして世界を回っていった時に芽生えた一つの感情があった。

世界で培ったことで自分に何かできることはないか?

どうしてそう思ったのかというと、今まで世界の各地を回ったりいろんなことに挑戦したりしていくような、いわば自分の『好き』にヒットするような何かを見出すことに奔走していた。ただ奔走すると同時に思ったことがある。

自分の『ワクワク』の興味を広げるだけでは『好き』に到達できないのかもしれない。

だからこそ次は『深める』ことをしようと思い、それを考えながら日本に帰国した。


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