【胃がん日記】 day1 4/9 当事者意識 第三者意識
今日から毎日とは限らないが
また、noteを描いてみようと思う。
カウントアップは、術後日数ではなく
日付にしようと思う。変更するかも知れないが
とりあえず、これで進めてみる。
毎日にしない理由は色々あるが説明はしない。
手術は成功
して5/6ほどの#胃 が切除されて4日程になる。
病理検査に3週間ほどかかるとのことだ。
これでまた、よくない結果が乗っかったら
#俺の手札 は、あと何が残るんだろうか?
過去や未来に囚われない事の難しさを実感する。
初日、2日目は、何もかもが無理で
そんなことまで術後に要求するの?と驚愕した。
初日は寝てるだけだが、寝られる訳でもなく
体温と血圧、尿量、体液を測られるだけの存在。
ベットの上でレントゲンを撮る。
2日目には歩く。
平素な状態であればそれは簡単に行える行動。
だが、#胃切除翌日に歩行訓練 となると
そのハードルはかなり高く険しかった。
術後、鼻から胃までのチューブが入っていて
尿道にも管があり、自動排出される。
お腹にも血液が排除されるものが付いていて
腹帯と呼ばれるもので、覆われている。
もちろん24/7の点滴は装着されたままで
着圧ストッキングの上から
エコノミー症候群防止の機械が装着されている。
術着からパジャマに変えられて
座る、靴を履く、立ち上がる、を
1時間弱かけて行った。それだけでかなり辛い。
歩行訓練は看護師詰所横から病室まで。
距離にして十数メートル程だろう。
が、果てしなく遠い。そもそも立つ
歩くに、気持ちが追いついていなかった。
としか思えなかった。実際着替えて
靴を履くまでで、終わった、と思った。
なんとか、靴を履いて立ち上がる。
女性の若い細身の看護師の方が補助してくれる。
と言われ、頑張れば取れますからねと
奮起しようとする言葉が重くのしかかる。
結局立ち上がり、足踏みをして
三歩ほど歩いたところで気持ち悪くなり
ギブアップ、ベットサイドに腰掛けしばし休憩。
10分くらいして再度トライ。
今度は10歩くらい歩けたがやはり気分が悪く
吐きそうになる。
気分が悪いことを伝え、ベットに横になるかと
提案されるが、それもできない。
そう思った。歩けないし、横にもなれない
病室に戻るのは決まっているがその手段がない。
どうにもならないので、一度吐き楽になってから
と思ったが、看護師さんが
車椅子の提案をしてくれた。
何とかなるものだ。移動ができる。光が差した。
歩けなかったから機械は取れないのは決まった
が、そんなことよりこの状況から解放されたい。
何とか部屋に戻り、たかが数歩に翻弄され
また、各種、計られるだけの産物となる。
レントゲンがある。
3日目になり
朝から歩く。体重を毎日測らなければならない。
前日の歩くのが嘘のように歩けるようになった。
これで、着圧ストッキングと機械が外れる。
変化が起こり始めた。
主治医に少量の水を、飲んでいいと言われる。
が、怖い。繋がっているはずの胃と小腸から
漏れてしまうのではないか?と。
やっとのことでコップを手に取り
なんかとかして、水を入れる。一仕事感がある。
恐る恐る一口水を飲む。美味い!とはならず
大丈夫を確認した。
1日かけてコップ一杯を飲みきる
夕方からお腹がコポコポ言い出した。
腹が張ってくる。ガスはまだか?と
何度か確認されていたが出ていなかったので
前兆だと思う。しかしこれまた怖い。
思い切り腹圧をかけて
腹が破裂してしまうのではないか?と慄く。
そんなこと起こったら、いくつあっても
腹が足りなくなるのだが、怖いものは怖い。
夜になり鼻のホースが抜けてオナラもでた。
一歩前進!嬉しくなる。
夜になり横向きで寝ていたら何度もガスが出る
通常運転に戻ろうとしているのだろうか。
何度目かのガスの後、‼︎‼︎となった。
便意を催した。食べてないのに何が出るのか?
トイレに行くと、下痢のようなもの。
3度ほど夜に駆け込んだ。
4日目になり
おしっこの管が抜けた!
シャワーが浴びれる、嬉しい変化だ。
食事が始まる、と言っても液体ばかり。
あとは24/7の点滴とお腹のチューブだが
これらは長くかかりそう。
早速下半身のみシャワーを浴び保湿をする。
今でもオナラは怖い。
当事者意識と第三者意識
部屋での血液採取後、レントゲン指示があった。
指定された場所へ行きレントゲンを受ける
そんなに毎日何か映るんだろうか?
帰り道、がんの相談活動があり
話を聞くと毛糸の帽子がもらえるとあった。
どんなことをしているのか?
がんセンターで障害年金がもらえないと
話を聞いたが他に何か補助的な制度はあるのか?
そんな話を聞かせてもらったら
胃がん経験者と話ができるという。
どんな話でもいいから経験談を聞きたいと
申し込みをする。
60代くらいの女性、2度の胃がんを経験され
1度目は2/3切除、2度目は胃カメラ切除のみ
そんな方と30分くらい話をさせてもらった。
今はほぼ通常の食事ができるという
5年かかったそうだ。
アルコールとヨーグルトを術後
全く受け付けなくなったとか
日の半分は、横になっていたなど聞いた。
患者家族でも、当事者でなければ
わからないこと、経験できないことが
たくさんある。逆も然りだろう。
どちらが良い悪いもなく。差があるだけ
だが、この時衝突が起こりやすい。
この差を埋める努力が必要で大切なのだと実感。
病気になるのは原因を探しても
時間は戻らないし健康にもなれない。
自分の人生にJOKERの様な手札が来ただけ。
今は早かれ遅かれ、2人に1人が手にするのだ。
誰かに回すことはできないが
来た時点で終わりでは今のところない。
残された時間にフォーカスがより濃く当たる。
短くなったのか?見つかったから伸びたのか?
現時点では何もわからないし
答え合わせも不可だろう
ただ、time is moneyではなく
time is lifeだと感じた。
金がないとできないことはあるが
借りたりシェアすればいい。
金はあっても術前の体には戻れないし
アトピーも無くなる訳でもない。
そもそも時間がなくてはどんな経験もできない。
また、お金は幸せとも別のことだ。
幸せは"なる"のではなく"ある"と気がつく事と
アドラー も言っていた。
こんな記事が今話題になっている様だ。
これも#当事者意識 や#第三者意識 で
取り方考え方が変わるのであろう。
自分らしくある、それができること
誰かを巻き込むのではなく手を借りる。
常に感謝して生きていきたい。
そう思う1日だった。
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