ステーブルコインの罠、タイヤキのアンコはすぐ終了
前回の記事でファーミング開始後秒速でジェットコースターのように落ちるトークン価格に衝撃を受けました。
ゴールデンウィーク中ということもあって前回の経験や他のDefiなどを探ってみていくつかの戦略をたてました。
その中の一つがステーブルペア作戦
この作戦の主眼は「トークン価格が下がってショックを受けるのは、はじめにそのトークンを購入してしまっているからだ」->「はじめにトークンを買わずにファーミングに参加してしまえばいい」ということです。
落ち着いて新台Defiの預けるペアを眺めると、そこのトークン以外だけのペアが多数あるでは無いですか。しかも利率は高く日利数100%。
これはしめたと思っているところに日本人の琴線に触れる「タイヤキファイナンス」なるものを見つけてしまいました。
ほらかわいい。
USDCとBUSDというどちらも1ドル固定のステーブルコインのペアを作って預けてみましょう。これでいくらトークン価格が下がっても待っていれば少なくなったとしても確実に利息のTAIトークンがもらえてBNBなどに替えていける。
うん?「Deposit fee」?
そう、世の中そんなに甘くない。預けるために前払いで数%元本が減らされてしまうのです(今回は4%)。
しかし日利数100%、簡単に元は取れるだろう、そう思っていました、、、ファーミング開始するまでは。
さあ、日本時間夜にファーミング開始です。
少しずつ利息であるTAIが溜まっていきます。
エクセルを表示しておいてDeposit fee分の費用、トークンの価格、利息として受け取れるTAIのペース、上記から計算してDeposit fee回収に要する時間を計算できるようにしておきました。
いきなりTAIの価格が下がっている!-大丈夫、まだ1時間もしないうちに原資回収できる。
まだ価格下がっていく!-うーんまだ利息量は少ないから引き出す手数料もったいないし待つか。
利息の勢いが落ちていく!-なんだか利息の増えが悪い。。。あっ、かなりの勢いで利率が落ちていっている。
ちょっと価格下落が落ち着いた!- 今売るしか無い!
ここで利息を収穫。売ろうとしたところエラーがでて売れない!!
これは新台をやってると当たり前なんですが価格変動が激しい時に注文を入れた時点と実際に行われる取引のズレ(スリッページ)を大きくしておかないと注文が成立しないという罠です。
上記に気づいてなんとか売って、を2回程度行ってようやく最初の4%のDeposit feeを回収できたかな、という感じです。
翌日になると利率も下がってTAI価格もめちゃくちゃ下がっている状態。
利息がついても1ドルになりそうでならない状態が続きました。現在1TAI=0.03ドルぐらい(換金手数料の方が高い)
教訓1 魔界新台はDeposit feeを回収するのも一苦労である
教訓2 利率もファーミングが始まるとすごい勢いで落ちうる
教訓3 価格変動時はスリッページを大きくとらないとずんずん不利になる
次回は「ついにRugられた。Pumaの逃げ足は伊達じゃない」です。