自分をブランディングするまでの苦悩とその解決策
どうも、「マツコの知らない世界」にて「オニオンリングの世界」を紹介した、オニオンキングことおぐらです。
このネタの賞味期限は永遠(?)だと思っているので、ならば記憶が鮮明なうちにその時得た、「セルフブランディング」についての気付きや学びなどを残しておきたいと筆を執ることにしました。(←筆ではないけどwww)
受け皿となるメディア
テレビ離れが進んでいるとはいえ、その影響力はやっぱり大きいなー
と、つくづく感じた今回のテレビ出演。
エゴサーチしたら検索上位10件はもはや僕自身のアカウントは存在しませんwww
ある程度は想像していたものの、これほどとは。。。
放送と同時に、この一般人は誰だ誰だと一斉に視聴者が検索し始める。それをチャンスと記事を量産するアフィリエイターたち。
ならばそれを逆手に自分自身をアピールしようじゃないか。
自分の存在を知ってもらうチャンス。
とりわけ、こう見えて私も起業家として事業を展開しており、その認知の拡大を図ることに四苦八苦していたので願ったり叶ったりの出来事でした。
・経営者自らが広告塔となりサービスの認知を図るのか
・サービスそのものの力を利用し認知度を高めるのか
意図せずして前者の手段を取ることとなった私にはセルフブランディングが急務となったのです。
・小掠康浩は何者として人々に伝えるべきなのか(伝わって欲しいのか)
まずはこの部分をしっかり定義する必要があります。
↑エゴサーチしたらどれも同じ記事。。。
4人の壁打ち相手
自身のメディア戦略について4人の友人(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)に助けを求めました。
最も大きな問いは「本職との関係性」。
先ほどお伝えした通り、私は起業して現在、メンズ用メイクアップコスメを開発しています。
一方、番組では終始「オニオンリング」です(笑)。
「オニオンキング(←知人が命名)」という看板で発信するものすべてを統一するなら何ら不自然はありません。
しかし、オニオンリングから派生して「飲食コンサルやります、メインはコスメ作っています。」といった両方を同じレベルでアピールしてしまうと公私の区別がつかず、中途半端でマイナスのイメージが付いてしまいます。
「小掠康浩はどんな人間か」を正確に伝えることもできず、曖昧なままに一時を過ぎたら忘れ去られてしまうのは僕にとっても悲しいです。。T-T
世の中から僕はどう見えていることがベストなのかを考慮しつつ、見えていてほしい自分をちゃんと伝えられるようなブランディングが必要でした。
この問いに対する答えにたどり着くまでの過程において、考えるべき重要な視点は、
・どんな人に何を伝えたいのか
・会社ページ、SNSアカウントetc.を見た人がどうアクションしてほしいか
・発信する自身の情報には全て根拠ある納得のいく説明が存在するか
といった点でした。
友人4人に相談し、話をする中で出てきた無数の問いかけが、答えを出す判断軸として大いに機能しました。
最終的に出た決断は「『公』と『私』を切り離してそれぞれに理解を求めること」でした。
起業して今行っている事業も食への関心という部分も、一つの文脈の中で完結させることはせず、生業としてメンズコスメを作っている自分、グルメ好きが高じてオニオンリングを極めちゃった自分、それぞれを切り離しそこにたどり着くまでのストーリーをきちんと説明することで誰がどんな角度から僕を見ても納得できるようにする。
どんな切り口で僕の情報にリーチされるかは様々です。ただそのいずれにおいても僕が胸をはって両方を説明できれば「見えていてほしい小掠康浩」がきちんと相手に届くはず。
というわけで方向性が決まり、現在ある各種サイトのプロフィールとその運用を整理することにしました。
サイトの改修
会社HPは「公」です。
あわよくばグルメのオファーも、といった浮ついた心があるならばそれこそブレて見えてしまいます。
要件の定義から構成、設計、公開に至るまでが超短期間にもかかわらず、その全てを信頼する友人Eさんにお願いしました。
web制作、アプリ開発のPM、ドローンなど多岐にわたるスキルを持っていて、そのネットワークは本当に幅広いんです。
最近では「ハブ人材」として人と人をつなぐことも始めたEさん。
ネットワークの広さを活かしながら、こんな無茶なお願いも快く引き受けてくださり完璧に仕上げてくださいました。Eさんありがとうございます!!^^
SNSの運用と使い分け
次に着手したのはTwitterとInstagramでした。
全人格的要素をもつFacebookと違い、個人の一側面を映し出すこれらSNSにおいては
・プロフィール
・運用
がうまく噛み合っていないと、戦略的に行わないとカオスで見向きもされない残念なアカウントになってしまいます笑
フォロワーにとってもそのアカウントを「役割」と捉えている人も多く、自身のTLに流れてほしいツイートをコントロールしているはず。
それで今度は友人Fさんに相談しました。
Fさんはマーケティングを得意とし、自身のSNSアカウントは5000人を超えるフォロワーを持っているSNSコンサルです。
Twitterは個人アカウントではあるものの、「起業家」としての側面をアピールし、事業拡大を図るための足場固めとして方向を定めました。つまり「公」のイメージですね。
Instagramは「私」です。既にグルメ系の投稿は多かったですし、料理写真を撮ることが多かったので、もっとエッジを効かせて「オニオンリング」(をメイン)で絞ることにしました。
このようにそれぞれのメディアにおいて訴求する先のターゲットを明確にし、目的と内容をはっきりさせて役割を分けました。
リンクでそれぞれのアカウントを行き来できるようにしていますが、一つ一つのアカウントのメッセージを一つに絞ることで、「いくつもの顔をもつ」ことをハッキリと認識してもらえるようにしました。
何はともあれやっぱり見た目!
でも結局見た目は大事ですよねwww
普段全くと言っていいほどファッションには無頓着でいたのですが、公の前に立つ以上、少しでも格好よく見せたいですよね^^
ということでファッションに対する悩みを原点にファッション業界でキャリアを歩んできた友人Gさんにコーディネートを依頼しました。
↑収録3日前にFさんにコーディネートを依頼。
スタートアップ企業に勤めており、忙しい毎日を送っているにもかかわらず、貴重な休日を返上し買い物に付き合っていただきましたTT
見た目が変わるだけでこれほどに気分も変わるのかと正直驚きました。
おそらくそれはマツコさんとのトークにも生きていたのではないかとwww
ファッションの力、すごい…!と、同時にFさんありがとうございます!
こうしてテレビ出演を機に自身のリブランディングについて改めて向き合い、再構築を図ったわけですが、振り返れば上述の6人の友人の他に、話には出てきていないですが、たくさんの友人のアドバイスをもらって、計画から実行まで果たすことができました。
そうした自分にない部分を補ってくれた素晴らしい友人は、皆あるコミュニティをきっかけに知り合った友人でした。
・
・
・
すべてをつないでくれた「議論メシ」
「議論でメシを食っていく」をコンセプトに発足した当コミュニティですが、今では「議論でつながるフラットなコミュニティ」として150人ほどものメンバーが所属しています。
既に紹介した友人以外にも、全国の農家の生産支援を手掛けているフリーランスの方、採用コンサルティングを手掛ける経営者、ブロックチェーンのプロトコルを自社で開発している起業家、などなど実に多様なスキルとキャリアを持つメンバーが在籍し、年齢・職種・性別などの垣根を越えて皆が対等な立場で議論し合い、その場を通じてつながり、お互いのスキルを高め合っています。
唯一共通すること
メンバーに共通することは、自己実現を果たすためそれぞれが一生懸命であるということ。
「何のために生きているのか」
「自分は何者なのか」
そんな問いを人生を通して何万回と問うて自分自身と向き合ってきた猛者たちがゴロゴロいますwww
故にメンバーの誰かが悩んでいたり、困難に直面していたりすれば、全力で応援しに行く。それが形となって表れるのが議論なのです。
3人集まれば議論が始まるというのはそういうこと。
「誰かのために貢献したい」とか「Giveをたくさんあげたい(⇔Takeが欲しい)」といった感情からくる行動とはまた違うもので、参加する我々も他者の問いに取り組むことで、知性と教養を高めることができ、それが喜びだったりします。
議論メシにおいては議論に参加することはoutputよりもinputの方がはるかに多いことを皆が知っているんです。
そうしてつながった仲間はコミュニティの枠を越えて信頼の輪でつながり、今回も議論メシの仲間から助けていただきました。
最後に
会社を辞めて東京に出てきた自分には社会との接点が全く存在しなかった。固定化された人間関係の中で生きている人にとっても学び多き場で、自分自身の成長を語るうえでは切っても切り離せないものとなっています。
自身のブランディングを見直した結果が表れてくるのはまだまだこれからではありますが、兎にも角にも議論メシでつながった仲間の全面プロデュースのもとこのプロジェクトを完遂することができました。
着地点をどこに見出せばいいかわからなくなってしまいましたが(笑)、
・人々の目にどう映っていてほしいのか
を決め、それを正確に伝える方法を決める。最後に重要なのは、
・偽りのない、自然な自分がそこに存在していること
言い換えれば、説明が窮屈で自分を語ることに負担を感じていないということ。
を意識してプロフィールや日々の投稿をしてみてはいかがでしょうか。