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鳳雛S レース回顧

1:51.0 ミヤジコクオウ 京都18

(12.1 - 11.3 - 12.0 - 12.0 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 13.0 - 13.2)

参考比較:同日最終 古馬1000万

1:51.9 マイネルカイノン 京都18

(12.1 - 11.1 - 12.5 - 12.7 - 13.1 - 12.8 - 12.5 - 12.7 - 12.4)

ペースの違いはあるが古馬1000万を悠々上回る好時計。タイムランクAで500万を勝ち上がったダイメイコリーダの持ち時計1:51.5を上回る決着。ここで敗退した馬達は夏競馬で古馬混合1000万の主力を担っていく存在。極端な前傾ラップで京都とはいえ流石に前崩れの展開。差して好走した組は幾らか割引、先行組の巻き返しを期待したい。

次走注目馬

ミヤジコクオウ・ダイメイコリーダ・ヤウガウ・プレシオーソ

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1着 ミヤジコクオウ

今回は発馬を決めダッシュ良好。速い流れの好位を余裕をもって追走し、外々動いて自ら前を捕らえに行き、最後までしっかり脚を伸ばす完勝。前走伏竜Sはスタート直後に躓き大きく置かれる不利があり、スムーズならの変わり身期待に応える内容。京都・中山・小倉・阪神とコースを問わない強みもある。JDDの◎候補。

2着 ダイメイコリーダ

好ダッシュからこのハイペースを2番手追走、4角では後続とリードを広げ、勝ち馬には捕まるものの2着に残す。同馬以外は1~8着まで差し追い込み決着の中、非常に優秀な負け方。前走の500万勝ちはマイペースの逃げから終いを纏め、1:51.5のタイムランクA。一転、今回はハイペースの逃げ馬に付き合う形での同タイム。優秀だが、この好走を本格化の兆しと取るか、京都千八(2.1.0.0)適性の賜物と取るか。

3着 バンクオブクラウズ

押して押してのスタートダッシュで中団の位置取り。テンの速さに難あり、内枠だと不安が募る。前回今回と優秀な走破時計ではあるが、勝ったミヤジコクオウを終始見ながら目標に動けた事、厳しい流れをバテずに伸びるしぶとさを最大限に活かし切る展開だった事などから、最高に嵌って今回、と考えておきたい。買い時は今回で人気になるなら注意。

4着 メイショウダジン

小倉のネモフィラ賞のレベルを証明する4着(当時は1着ミヤジコクオウ、2着ショウナンナデシコ、3着メイショウダジン)。差し有利の展開を味方につけ、ミヤジコクオウやバンクオブクラウズと比べインコースを回る有利さあり。

6着 テーオーケインズ

スタートで躓き後方から。前回のミヤジコクオウを見ているよう。ただし展開的にその位置取りは決してマイナスとも言い切れない。終い伸びてはいるが最後は脚色鈍り、距離千八はやや長い印象も受ける。出遅れを理由に人気になるなら過信禁物。

7着 ミステリオーソ

道中で鞭が入る位やる気がない。前走は2番手から逃げるサンライズホープを道中で捕まえ先頭を奪いそのまま押し切る規格外の競馬だったが、気性の難しさを感じさせる一戦でもあった。今回はその気性難が災いし抑えてやる気を失ったか、不良と重で連勝してきた馬だけにパサパサに乾いたダートが合わなかったか。潜在能力は確かだが、負けても負けても人気しそうなタイプでもある。

9着 ヤウガウ

好ダッシュから先行、前2頭を見る離れた2番手グループを追走。ハイペースで苦しい位置から、更に勝ちに動いたミヤジコクオウを追いかける展開で、大敗してもおかしくない競馬。負けはしたが掲示板の下のグループからはそれほど離されておらず、1000万なら力量上位を示せるパフォーマンス。

10着 ヴォートルイエロー

ふわっとしたスタートから差しに構える。ほぼインベタ。

14着 ダノンファラオ

テンのダッシュ力が足りない。内枠2頭がすんなり先行し、外からダイメイコリーダに前に入られ、更にヤウガウに蓋をされてジエンド。追走もおっつけおっつけで、自分がレースの主役になれる相手関係と展開でなければ非常に脆い。これは伏竜Sでヘルシャフトの逃げに抵抗できず失速した時にも感じた。

15着 プレシオーソ

逃げて今回の流れを生み出した立役者。番手につかれたダイメイコリーダが強すぎたのも輪をかけて災難で、この敗戦はノーカンで良い。最内枠から主張もせずにハナを奪えるスピードは大したもの。函館千七あたりで見たい。

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