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私の両腕は二本しかないって気づいた話。
「おしごともたいせつだけど、
むすめちゃんぎゅーってするのも、たいせつなんじゃない?」
2019年、娘に言われて衝撃だった言葉、第一位です。
2016年の2月になんとなーくで小説を書き始め、その年の12月にデビューをし、右も左もわからないまま年間6冊、7冊出版してきたヒロロです。
娘をないがしろにしてきたつもりはなかったんですけど、この言葉には、本当に反省しました。
当人は別にちょっとかまってもらいたかったぐらいで言っている感じだったのですが、そんなことを言わせてしまう親(自分)にちょっと引いてしまって、
「そやな! お前以上に大切になものはないもんな!!」
って娘を抱きしめました。
私の両腕は二本しかなくて、その時抱きしめておけるものには限りがあるってことに気が付いた2019年。
この言葉以来、土日はまったく仕事をしなくなりました。
もちろん締め切りが近いときは、旦那に頼んで仕事をするときもまだありますが、この言葉を言われる前に比べて、ほとんどなくなりました。
平日の日中思いっきりやって、土日は娘と過ごす!
それまでは寝る時間も、本を読む時間も、アニメやドラマを観る時間も、何もかも切り詰めて執筆してたんですけどね。
もちろん、最初は不安でした。
『私みたいな体たらくが、執筆の時間削って生き残れるのかな』
とかずっと考えてました。
でもまぁ、不思議なもので。
慣れてきたのかそんなに日産の文字数は落ちなかったし、ちゃんと寝てるおかげか、前よりも完成度の高い作品が作れるようになっている気がします。
代表作というのかな、『妻を殺してもバレない確率』の案をひらめいた時も娘と一緒にいたし。
もしかしたら、彼女は私の幸運の女神なのかもしれないとも、最近は考えるようになりました。
これからも自分の大切なものを間違えないように、日々精進していきます。
それでは2020年もどうぞよろしくお願いします。
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