見出し画像

ツールド妻有と大地の芸術祭(本番編)

ツールド妻有と大地の芸術祭(鑑賞編)はコチラ
https://note.com/hiro_east_1960/n/n8bfcc4477ecb/edit

さて大会当日。
ツールド妻有はエイドステーションがとても充実していることで有名。
今回は、距離120km、獲得標高2500mのコースでエントリーなので、エイドは全10カ所ある。

目標は「完走&完食」(笑)

すべてのエイドで、すべての種類を食べて、かつ制限時間内で完走するためには、
●1種類を食べ過ぎない(去年はおにぎりと西瓜を食べ過ぎ...)
●1エイド当たりの滞在時間を短く
というまあ当たり前の作戦で臨むことに。 あ、それともう1つ、
●どんなにツラくてもエイドの食事は笑顔で頂くこと(大切)

恒例の参加者全員でのラジオ体操の後、120kmコースの人から10人ずつのウエーブスタート。
朝一から並んだので、先頭集団でスタートできた。

すでに遅れている(笑)

スタート直後から登り。最初はアップのつもりでゆるゆると進む。とはいっても、あんまり遅いとエイドの食べものが売り切れになるので、アップ後はほどほどの速度で巡行。

沿道での地元の方々の応援がうれしい。


12kmで第1エイド、さらに12km走って第2エイド。さらに13kn走って第3エイド。
と、こんな感じで坂の数もすごいがエイドの数もすごい。

地元コシヒカリのおにぎりやら漬物やら、いくらでも食べられそうだが(実際にいくらでも食べられる)、第1エイドから飛ばしすぎると、この後100km以上がずっと満腹状態で走れなくなるので、2つ食べたいおにぎりを1つでガマン!

登りはいつも一人旅(笑)

いくつもの峠といくつものエイドを過ぎると、74km地点の農舞台エイド。
さあお昼ご飯! ずっと食べ続けてるけど、ここがお昼ご飯という設定なんです(笑)
満腹ではあるが、地元のお蕎麦屋さんが提供する蕎麦をスルーすることはできない。
当然いただきます。
ちなみに、ここを13時までに出発しないと、70km/90kmコースに強制誘導される。

さくっと蕎麦を食べて、次のエイドを目指す。
のだが、ここからが後半の正念場。アップダウンの高低差が半端ない。
ヘロヘロになりながら坂を上る。
そういえば、昨年はこのあたりで両足が攣ってしばらく悶絶してた記憶が...。

そろそろ足が攣る…?


今年は前半をセーブしたおかげで、いまのところ大丈夫。米18升のパエリアをいただいて、次の坂へ。

激坂の先は棚田の美しい星峠エイド
「満腹で食べられない? 大丈夫、この水茄子は飲み物だから」
ナスを生で食べたことあります?
冷水で冷やして半分に切った水茄子に味噌を塗っただけだが、まったくアクが無い。
むしろ甘味さえ感じられます。旨し。
生の茄子はカリウムが豊富とのことで、足釣り予防にも最適。

星峠の棚田

星峠を降っていると、ゴロゴロという音とともに天気が怪しくなりあっというまにかなりの雨に。
まあ、でも、昨年の猛暑よりはラク。昨年は37℃くらいあったんじゃないかな。
「37度だぜ、37度。夏にしても暑すぎる。これじゃオーブンだ。37度っていえば一人でじっとしてるより女の子と抱き合ってた方が涼しいくらいの温度だ」(「風の歌を聞け」村上春樹)

しばらく走っていると雨は小降りになり、次はいろんな意味で最難関の最終エイド、五十子平の「夏野菜カレー」。
何が最難関というと、ひとつはここまで100km以上の登り下りを繰り返してきて、最後に最大斜度20%を2km近く登らなくてはならないこと、それと食べ過ぎと坂道登りすぎで疲弊した胃と体がカレーを受け付けなくなってしまうことだ。

ずっと満腹状態ではあるが、
「これ以上は食えねー、と思っても死ぬ気で食うんだよ」(映画「刑務所の中」)
という至言を思い出し、夏野菜たっぷりの美味しいカレーとフルーツセットを頂く。

その後も、小刻みなアップダウンを繰り返し、信濃川が見えてくるとまもなくゴール。
ゴールゲートでは地元中里中学の生徒さんたちの、拍手と歓声と吹奏楽で迎えてもらえました。
(地面に素晴らしいチョークアートを書いてくれたらしいのだが、雨で流れてしまったのが残念!)

中里中学校のみなさん

大地の芸術祭と同様、地元の方々の協力で成り立っているいい大会でした。地元の中里中学校では、全校生徒67人が授業の一環としてボランティアに参加しているそうで。
参加者全員に手書きのメッセージカードを頂きました。
ありがたや。

また、各エイドステーションは1か所の公営エイドを除き、他はすべて設営から配給まで各集落の方々のボランティアで運営されているとか。
これが2006年からほぼ毎年続いているって、すごい。

ああ大満足(あんなに走ったのに、家に帰ったら体重が2kg増えてるって...)

「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」(「風の谷のナウシカ」)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?