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ツールド妻有と大地の芸術祭(鑑賞編)

どんな旅にもテーマがある。

「おにぎり」ですか?  「おむすび」ですか?

さるかに合戦はおにぎり、おむすびころりんはおむすび。
ローソンはおにぎり、ファミマはおむすび。
東京語では元来おむすびだったが、西日本のおにぎりが東日本に入ってきて、これが一般的になったとか(諸説あり)。

おむすびは女房詞(といっても奥さんのことじゃないよ)なので、語感が柔らかい。
私の母は、自分が作るのはおむすび、売っているのはおにぎり、と言っていたなぁ。
ちなみに私は「おにぎり」です。

という訳で今回の旅のテーマは
「ツールド妻有とアートを巡る旅」

昨年エイドステーションで食べたコシヒカリのおにぎりの美味しさが忘れられず、今年もツールド妻有に参戦。
今年は、3年おきに開催される「大地の芸術祭越後 妻有アートトリエンナーレ」の開催年でもある。
「ツールド妻有」もその出展作品の1つで、1,000人のサイクリストがお揃いのジャージで妻有の自然の中を走ること、それ自体を作品としている。

ツールド妻有も走りたいし、大地の芸術祭もゆっくり見て回りたいので、3日かけて両方を満喫してきた。


■大地の芸術祭 鑑賞編

「人間は自然に内包される」を理念に、新潟県十日町地域の約762平方キロメートルの広大な土地を美術館に見立て、アーティストと地域住民とが協働し地域に根ざした作品を制作、継続的な地域展望を拓く活動を目的とする芸術祭である。(Wikipediaより)

2000年の第1回開催から今年で25年で9回目の開催。地元住民とアーティスト、ボランティアたちの「協働」が開催の原動力で、四半世紀も継続していることが驚き。
田舎で新たにコトを起こそうとすると、必ず住民の反発があるのものだが、ここ妻有も同様だったらしい。しかし回を重ねるうちにすこしずつ受け入れられ協同できるようになったとのこと。過疎地のデメリットを逆手に取りアートで再生する、というこの手法は一昨年に見に行った「瀬戸内国際芸術祭」も同じ(と思ったらディレクターが同一人物だった)。

作品の展示エリアは十日町市と津南町で、その面積は東京23区よりも広い。その広大な展示エリアの空き家、廃校、森の中に300点以上の作品が点在している。
なにせエリアが広すぎるので、好きな作品を好きなように巡るのなら、車が無いと厳しいかもしれない。作品展示場所が電車の最寄り駅から徒歩3kmとかざらにある(ぜんぜん最寄りじゃない)。
でも、ざっくりと鑑賞するなら、JR飯山線の十日町駅と、北越急行ほくほく線のまつだい駅周辺だけでも十分に楽しめるし、お手軽な各種バスツアーもあります。

私は車でツールド妻有の前後2日をかけて回ったが、(私の鑑賞時間が長いこともあって)見られた作品は全体の1/10程度。それでもとても満足感の高いものだった。

以下、鑑賞した作品のほんの一部を紹介。

Tunnel of Light(清津峡渓谷トンネル)
マ・ヤンソン / MAD アーキテクツ(中国)
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]
たくさんの失われた窓のために
内海昭子(日本)
最後の教室
クリスチャン・ボルタンスキー(フランス)
「記憶―記録」足滝の人々
霜鳥健二(日本)
鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館
田島征三(日本)
リバース・シティ
パスカル・マルティン・タイユー(ベルギー、フランス)
私のいちばんのお気に入りである、
草間彌生の「花咲ける妻有」
御年95歳でまだ作品を作り続けているって
スゴイ!
ランチは「越後まつだい里山食堂」で
ティファニーブルーで統一されたこちらもアート作品
カフェ・ルフレジャン=リュック・ヴィルムート(フランス)
越後妻有の食材を使った料理がたっぷり
脱皮する家
鞍掛純一+日本大学藝術学部彫刻コース有志(日本)
空の池
レアンドロ・エルリッヒ(アルゼンチン)
一見すると水面に空と建物が映っているようだが、じつはコレ「だまし絵」的な建築物。
横から見るとこんな感じ
16本のロープ
イリヤ&エミリア・カバコフ (旧ソビエト連邦/アメリカ)


この他にもごっそりあるのですが、とても紹介しきれないので、また後ほどYoutubeで。



ツールド妻有 本番編 へ続く
https://note.com/hiro_east_1960/n/na64fe0943c1e/edit

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