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ご報告その1:アレクサンダー・テクニーク札幌ワークショップ-2015年3月19日(木)から3月25日(水)

2015年3月19日(木)から3月25日(水)にかけて、札幌でアレクサンダー・テクニークのレッスンをしました。
グループレッスンは、3月20日(金)と3月21日(土)に行いました。

2007年から始めたアレクサンダー・テクニーク札幌ワークショップも、今回が35回目です。

3月20日(金)のグループレッスンは、4名の方がお見えになりました。写真は撮り忘れました。

ピアノ奏者の方が3名。そのうちおひとりは初めての方でした。

地元札幌でモデル・俳優などをされている方1名。

受講者のおひとりのピアニスト辻千絵さんがブログでご感想を書いてくださっています。

受講者に女性の方が多いときには、世間で(特に女性誌で)よく言われている「正しい姿勢」”背中と頭の後ろが一直線上に”とか”耳の穴と肩を合わせる”などが、生理学的にも解剖学的にも、まるで科学的な根拠のない、一種の信仰に近いものであることをお話します。

あれをやった途端、血行が悪くなって、首こり・肩こり・背中の痛みの原因になりうるのです(そのうち、集団訴訟になるのではないでしょうか)。

レッスンで、いつもと異なる姿勢になると、私たちはいつもやっていること=デフォルトとの違いで、今こういう姿勢になっていると感じます。

F.M.アレクサンダーは、それを感覚とは呼ばずに、感覚的解釈と呼びました。

なぜ解釈かというと、すでにバイアスがかかっているからです。下の写真による解説をご参照ください。もう少し詳しい解説をお読みになりたい方は、こちらをご参照ください。

感覚的評価は当てにならない-2

感覚的評価は当てにならない

腰痛、ひざ痛は、すべてとは言いませんが、胴体下部の骨盤周辺を、立ったり、座ったりするとき、歩くとき、ただじっと立っているときに、ひざが曲がる方向に(斜め前方下方向に)、押し下げることを減らせば、ずいぶん改善します。

そのためにはアレクサンダー・テクニークのインヒビション(何かをする前に自分自身に余裕を与えること)の原理と基本的な4つのディレクションが役立ちます。経験していただければ、すぐに効果は分かっていただけます。


顎関節症は顎の違和感については、

口を開くとき、噛むときなどに頭を胴体に押し下げないこと
口を開くとき、すなわち下顎骨が下に開くとき、耳の穴の前あたりに額関節はありますが、そのあたりが蝶番のように動くのではなく、前にスライドします。これを手を使ってレッスンではお伝えします。
口を開くときに、側頭筋や咬筋などの拮抗筋の緊張をやめる必要があります(このやり方は簡単な方法があるので、いずれ動画で解説します)。
そして外翼突筋などの協働筋は必要な収縮をする必要があります。そうでないと、顎のスライドが起こらない。
また主働筋も必要な収縮(緊張)をする必要があります。


このあたりのことについては、レッスンでお話しするとすぐ済むお話ですが、文章と図解で説明したりすると冗長になります。そしてどなたかの元ネタとして使われることが結構あって。。。そのうち公開させていただくかもしれませんが、わかりません。

演奏時特有の痛み(ひじ痛、だるさ、オクターブの時に親指が痛む等)については、人によって解決方法が異なります。

基本的には、”押し下げ”をやめます。押し下げというのは生理学的に言い直すと、反対のお仕事をする筋肉同士(互いに拮抗筋の関係にある複数の筋肉が)がの共収縮(同時収縮)することです。

これをやめるために、アレクサンダー・テクニークのインヒビションとディレクションを使って、押し下げをやめると、「からだ」のなかに力の通り道が開き、「からだ」に負担をかけず自由に活動できます。

“力の通り道”という言い方は、私が独自に言っていることで、他の教師が言うのを聞いたことはありません。なるべくブラック・ボックスにしたくないので、できる限り言葉で説明できる範囲では説明させていただいております。”力の通り道”について、もっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご参照ください。

すでにレッスンを長いあいだ受講されているMさんの場合には、定位反応を取り戻すだけで、押し下げが少なくなり、違和感をほとんど減らすことができました。これは私にとっても、大きな発見でした。

その2につづく。。。はず。。。

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