見出し画像

アレクサンダーテクニーク東京グループレッスンのご報告-2016年1月13日(水)夕方のクラス

2016年1月13日(水)の18時30分から東京は荻窪で、アレクサンダー・テクニーク&ボディマッピングのグループレッスンを行いました。

この日の受講者の方は3名。
3人の勇者
久しぶりにいらしたセミプロのピアノ奏者の方
マンドリンの仲間のリュートモデルノ奏者の方
声楽とフラをされる方(札幌のピアニストの方のご紹介)

勇者;かわかみ語では、ご自分の課題に正面から真摯に向き合う方のことを勇者という。

いつもと異なる会場です。
この日のこちらから提示したテーマは、動きの切り替わりをスムースにでした。でも、テーマにそって行ったというよりも、生徒さんがリクエストされたアクティビティのなかにそのテーマを入れて行いました。そのような日もあります。

私のレッスンのルーティーンになっているワークをはじめにみなさんと行いました。

視界への注意を変えることで「からだ」のサポートを変える。

右を向く、左を向くという動きで左右の差や動きにくさや違和感に気付いていただいた後に、視界のディレクションや脇の下へのディクレクションを思うことで、動きやすくする

腕を持ち上げたり、降ろしたりするときにディクレションを思うことによって、動きやすさを変える。

そして、上を見たり下を見たりするときに、デイクションを思うことによって、動きやすさを変える。

足関節のボディマッピングで、足の動きを動きやすく。

ここまで来てようやくアレクサンダー・テクニーク定番の立ったり、座ったり。私自身は、いきなり立ったり座ったりでは、ワークについて行けない人が多くなるので、このようなスタイルに落ち着きました。

そして、アレクサンダー・テクニークの原理を踏まえて歩きます。

小休止を取ってからアクティビティの時間に。この時間は、生徒さんが課題を感じていらっしゃる活動をアレクサンダー・テクニークを使って実践します。

人数が少なかったので、2巡しました。

リュートモデル奏者の方は、演奏中に腕が疲れてくるということでしたので、

1つめ。視界に気をつけます。あまりに楽譜にとらわれすぎると、「からだ」が潰れて、「からだ」のなかに力の滞りが起きます。そうなると、負担がかかるので、怪我をしやすくなったり、疲れやすくなったりします。

しかし、アレクサンダー・テクニークの基本のインヒビション(私たち自身に余裕を与えること)、そして基本のディレクションを思い、楽譜に引っ張られすぎないように視界に気をつけると、全身が伸びやかになり、全身が「からだ」の外に向かう力と、楽器から戻ってくる反作用の力の通り道になります。

アレクサンダーテクニークの基本のディレクションを使って、伸びやかになり、全身に”力の通り道”を開いた上で、さらに一定の手順を踏んで親指の伸筋の緊張を解放するディレクションを思うと、小指・薬指などの他の四指の運指が改善されます。

しかし、それを行っても、楽にならない場合もあります。あまりにも苦手意識が強かったり、苦手な期間が長いと、そのように思っただけでは、解決しないこともあります。

すでに皮膚のボディマッピング「皮膚、皮膚。。。」を繰り返し行っていたので、いっしょにはじめてマイナスの手を行いました。

これは演奏中の指回りの改善や、腕や全身への負担の改善に著しい効果があります。

ピアノの方とは、特に肩甲骨の動きに気をつけていただきました。これは、バック・ディレクションの一部ですが、腕がピアノに向かうときに、肩甲骨が押し下げられると(そういう方は大勢いらっしゃいますが)、腕を保持していくのが辛くなり、連打やオクターブやその他の演奏に関わることがとても難しくなります。しかし、それがなくなると、腕に掛かっていた負担が劇的に改善することもあります。

他にあがり対策のワークをみなさんとしてから、声楽&フラの方と、今回はフラを踊っていただきました。

この日は顎関節の調子が悪かったので歌われませんでした。受講される動機がこの顎関節の不調でしたが、現在急速に悪くなっている時期で、これについては話し合って、今回のレッスンでは扱わないことになりました。

そのかわりに、フラを踊ってくださいました。フラは踊るときに腰を低く落とします。
実はこのときに頭を胴体の方に、背中側と骨盤を斜め前方下に押し下げがちです。そのようになると、胴体の正面から脚に向かう筋肉と、胴体の後ろ側から脚に向かう筋肉とは、互いに一方が他方の拮抗筋になりますが、これらの筋肉が同時に収縮して、脚の動きを邪魔します。
脚は動きにくくなりますし、膝や太ももや腰にかなりの負担がかかります。

しかしアレクサンダーテクニークの基本のディレクションを用いると、胴体の正面から脚に向かう筋肉と、胴体の後ろ側から脚に向かう筋肉とが同時に収縮することはなく、脚は自由に動きますし、太ももや腰に今までかかっていた負担はなくなります。

特に、横に動くときに、太ももが長〜い、長〜いと思って、膝が前に曲がることをゆるすと,骨盤を横に振る動きが無理なく大きくなります。

「なんでこんなに楽になるのですが?」と驚いていらっしゃいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?