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ブルーカルセドニー

ブルーカルセドニ
カルセドニーという宝石が気に入ってブローチにしていたご婦人がいる。
彼女が持っていたのはブルーカルセドニーという上品な石で出来た、特注品のブローチだった。きっと思い出があるものなのだろう。この大切なブローチがなくなってしまった。探して欲しい。と言う電話がはいる。透視すると、「道に落ちている。電信柱の下、車に引かれたのか金細工は曲がり石が飛びだしてひっくり返っている。早く探さないと車に踏みつけられたら大変だ。遠くに温室が見えると伝える。」彼女は朝早くから必死で探した。なかなか連絡が無いので心配したが、昼近くに電話があった。
「自分の思い違いで違う道を探していた。よく思い出したら昨晩は違う道を通ったのを思い出して探した。ありがとう。言われるとおりの状態でみつけた。遠くに温室も有った。」彼女は泣かんばかりの喜びようだった。「石が余程怖かったらしくて真っ白なの。元に戻してくれない。」直ぐに彼女は飛んできた。石も私にすがって来たので元の美しい石に戻してあげた。石とは話ができるから好きである。

その彼女が宝石のコーディネーターをしていた。後日その彼女の推薦でその宝飾屋さんに勤める人達に合う宝石を選んであげた事がある。
その頃はまだ今のようにパワーストーンという言葉も無かった時のことだ。
マネキンさん達が展示会が始まる前にどんどん自分の身体を直す宝石だ、運を上げる宝石だと買っていく様を見ていた社長がいつのまにか、お客用の椅子とテーブルを用意して
私に接客をやらせたのだから驚きである。今の私には頼めないだろうがその頃はまだ30代のコーディネーターの友達でしか無い。お茶は何度か出してくれたがこき使われたという感想が残る。後にその社長はパワーストーンという本も出して大儲けしたと聞いた。
正に商魂たくましいの一言である。

写真はブルーレースアゲイト(石の名前)コトネ式魔法陣です。
(特別な呪文があります。形だけで真似はしないでください。)

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