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「ロバのパン屋」に行ってきた。

某テレビニュース番組で「コロナ禍の昨今、ロバのパン屋の移動販売車を見かけるので調べてほしい」というのを見たのは、今年の春になる前ぐらいだったかな。

「ロバのパン」、名前は聞いたことはあるが、実物は見たことがない。

終戦間もない頃から昭和30年代あたりまでが全盛期だったらしく、昭和46年生まれの私が見たことがないのも頷ける話だ。


さすがに当時のように「ロバ」が貨車を引くことはないだろうが、移動販売しているなら行ってみたい。

調べてみたら…

意外と身近な場所で催事出店することがわかったので行くことに。

「フィールシャンピアポート」の1階に出店中の「ロバのパン」に来ました。

パンは8種類ありました。

懐かしの販売風景の写真

この日は2種類購入。

しばらくすると、今度は中川区の「フィール富田店」にも出店しているところに遭遇。

「ロバはきません」の文字がなんとも言えない味わいがあります。

この日は「つぶあんパン」にしました。

見ため、ふつうの蒸しパンですが…

ひっくり返すと、底につぶあんが入っていました。

そこから数日後、近鉄蟹江駅のイベントスペースに出店しているとの情報を得たので、仕事帰りに寄り道。

どうやら8種類しかない模様…

購入後、スタッフさんに話を聞きました。

この「ロバはきません」の意味を伺うと…

「以前、某スーパーに出店した際に、お客様から“なぜロバがいないんだ!”と言われたから」なのだとか…

いや、わかるでしょ、今の世の中「ロバ飼ってる人」そんなにいないことぐらい!

売る側も、そんなことにまで気を配らなきゃならないとは、大変だな。

催事出店には遭遇するものの、移動販売車は見かけたことがない。

そのことも伺うと、SNSでスケジュールは発表してるとのこと。

早速確認すると…

「1号車 ○○周辺」

みたいな感じにしか書いてない。

これでは、ピンポイントに移動販売車を捕まえることは難しい…

さて、どうするか?

購入したパンと一緒に入っていた1枚の紙。

食べ方の説明が書いてあった。

裏を見ると…

「ロバのパン工房」だと⁉︎

しかも「出来立てのパンが食べられる」とある。

場所は岐阜県岐阜市、行けない距離じゃない。

行くしかないだらう!

ということで、6月上旬に現地へ。

ナビで確認しながら、道を曲がると…

あった!

しかも、移動販売車も停まってるし!

停まってるところではなく、販売中の時に出会いたいが、それは難易度が高そうなので、今日のところはこれで満足しておこう。

では、工房内へ。

イートインスペースはなく、販売スペースが少しあるだけ…

狭い!

というのが第一印象。

売ってるパンは、やはり8種類だが…

パンの隣に、なにやら気になるものが並んでいる。

これは「CD」ではないか!

あの「ロバのパン屋のテーマ曲」の貴重な音源。

確認すると「販売していますよ」とのこと。

お値段「1枚 510円」

それ、ください!

買います!

私は「珍盤コレクター」をしていた時期もあり、こういったCDを見ると、無駄にテンションが上がるのです。

パンも2種類購入したのですが…

CDを入手できたことに大満足。

行って良かった。

早速聴いてみる…

あの、懐かしの曲が流れてくる。

ライナーノーツを読むと…

衝撃の事実が書いてある。

この曲、当時の「ロバのパン屋」側が依頼したのではなく、売ってる光景を見たレコード会社側が曲を勝手に作り、曲を聴いた「ロバのパン屋」がテーマ曲に採用したらしい…

なに、それ⁉︎

さらに衝撃が…

パンを売りにきてたのは「ロバ」ではなく…

「馬」だった!

曲を作った人が、馬をロバと見間違えたと。

でもさ…

「ウマのパン屋」では、なんとなく人気にならなかっただろうな。

「世紀の見間違え」

が、令和の時代にまで残る「ロバのパン屋」を生み出したとは、予想外でした。

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