このお話はまったくフィクションで……もないなどうしよう――長柄高校馬事文化研究部活動記録㉟
??「長柄高校馬事文化研究部活動記録
今まで読んでいなかったので、義務的に3回目まで読んでいるのだが、
何処が面白いんだ、このnote
獣医学的な考察が無茶苦茶なのは、まだ許せるが、
主人公だあろう高校生、もし私のところに配属されてきたら、速攻で、不適格者としてクビだ
競馬特にクラシックを甘く見すぎている」
部員一同「どーも、すみませんでしたっ!!」
1/22中山3R ダ1200m 1着:クールライズ
評価☆5.5
ハヤタ「……いや、なにこれ?」
璃子「いやあ、仮に私たちも『考察が無茶苦茶』『甘く見すぎている』とか言われちゃった時の予行演習というか、避難訓練? 私たちの場合、微妙にフィクションとも言えない面もあるから、もう平謝りするしかないかなって」
ハヤタ「これでも一生懸命パドックやレースを見て自分たちなりに考えてるから、温かい目で見てもらえると幸いなんだけどね。『何処が面白いんだ』と言われるとぐうの音も出ないけど……」
璃子「どうも、私が『主人公だあろう高校生』です」
ハヤタ「いや完全に茶化してるよね、それ……」
璃子「あの人、批評書けるんですか?」
ハヤタ「それは別の燃えたヤツだから。いろいろ危険だから混ぜないで」
璃子「ごめん。もう、しませんから。」
ハヤタ「やめて。幸〇誠先生を介して全然関係ない西本〇雄先生にまで飛び火させないで。ネタのつながりが薄すぎてたぶんほとんどの人に伝わらないし……」
璃子「いやあ、ちょっと盛りました。まあとにかく、森〇ジョ〇ジ先生に怒られないように、今回も頑張って3歳戦を振り返っていこうよ。まずは土曜中山の3Rから」
ハヤタ「……えー、ダート1200mの新馬戦だね。1番人気のクールライズが2番手追走からあっさり抜け出して、9馬身差の圧勝劇を演じた」
璃子「強かったよね」
ハヤタ「まだ少し余裕のある体つきだったけど、筋肉量が多いわりに柔らかみもあるし、なかなか芯の入った走りができていたね。ダノンレジェンド産駒でダートの短いところもぴったりだし、好素材だと思うよ」
1/22中山4R ダ1800m 1着:ジョイス
評価☆6
姫「あんたたちはまた煙が立ってるところに突っ込んでいってるわね……」
ハヤタ「僕は好き好んで近づいてるわけじゃないんだけど……」
姫「とにかく、次いくわよ。距離は違うけど、この日の中山はもう1鞍の新馬戦もダートだったわ。勝ったのは圧倒的1番人気のジョイス。内目の好位で折り合い、直線はあっさりと抜け出してみせたわ」
ハヤタ「うん。1番人気らしく、このメンバーではダート1800mへの適性が抜けてたよ。512キロで胴や首に伸びがあってフレームもしっかりしてる。筋肉もしっかりついていて力強いよね。直線で追い出される時に少しトモを滑らせていたようにまだ緩さもあるんだろうけど、これも好素材だと思う」
姫「この路線は層も厚いから昇級してすぐ勝ち負けとはいかないかもしれないけど、将来的には上のクラスでの活躍も見込めそうね」
1/22中京3R ダ1800m 1着:ブリッツファング
評価☆6
恵麻「7回まで読んでも面白くなる保証はないけど、せめて実際に馬をやっているプロの方のご迷惑にはならないよう慎ましやかにやらせてもらっています!」
ハヤタ「はつらつと言われると逆に発言しにくくなってくるんだけど……」
恵麻「てことで、中京の新馬戦もダート1800m。この日の新馬戦は全部ダート戦だったんだね。勝ったのはブリッツファングで、これも単勝1倍台の圧倒的人気馬。好位追走から直線に入って鋭い脚で抜け出し、最終的には7馬身差にまで後続との差を広げた。瞬発力が目立ったよね」
ハヤタ「えと……頑張ります。ブリッツファング。背中が短いわけじゃないけどお尻に長さのある体型で、その分、ひと蹴りでビュンと伸びそうな体型だよね。460キロとそう大きくはない体格だけど、骨はしっかりしてるし、ホッコータルマエ産駒だからこれでいいのかな」
恵麻「7馬身差をつけられた2着のミスターホワイトも3着とは9馬身差だし、これも力はありそうだね。あと、ゴールデンベッセルをPOG指名の最後の1頭にしたんだけど……」
ハヤタ「うーん、シンガリ14着になっちゃったね。育成段階での評価はなかなか好感触だったんだけど……」
恵麻「今回は臨戦過程でちょっと苦しかったのかもしれないね。当初は10日のレースを目指していたんだけど、4日に『左前脚の繋の靭帯に腫れが出た』ということで回避。それからいちおう出走態勢は整ったと判断されたようだけど、それでも『左前脚の繋に張り』が残った状態とコメントされてた。今回がベストの状態でなかったってことじゃない?」
ハヤタ「体つきも少し余裕があるように見えたしね。胴もやや詰まった体型だし、ひょっとしたらもう少し短い距離のほうが向くのかもしれない。ただ脚が短めでピッチ走法にはなるから、筋肉を強化していかないとスピードを上げられないだろうね」
恵麻「うーん、若干先行きが不安だけど……ま、次走以降の変わり身に期待だね」
1/23中山6R 芝2000m 1着:エバーハンティング評価☆5.5
璃子「日曜中山での新馬戦はこの1鞍だけ。逃げたエバーハンティングと、これをマークしたデュアルレインボーがゴールまで競り合って、マッチレースさながらだったね。直線に入ったときはデュアルレインボーがかわす勢いかなと思ったけど、エバーハンティングが内でしぶとく粘りきった」
姫「牝馬アローワンスと減量騎手で斤量が5キロ差だったことも影響したのかしらね」
ハヤタ「そうだね。エバーハンティングは410キロと小柄だけど、脚の長さはあるし、骨は意外としっかりしてる印象があった。もっと馬体が成長してくればおもしろいよ」
璃子「物見をしてたってジョッキーコメントも出てるから、集中力も増してくるといいかもね」
ハヤタ「デュアルレインボーも脚長で芝の中距離向きの体型だと思う。まだ骨の緩さが目立つ感じだけど、勝ち上がってくる馬じゃないかな」
1/23中京3R ダ1200m 1着:カネコメシスター
評価☆5.5
ハヤタ「牝馬限定、ダート1200mのこのレースは大外枠からでも好位をキープしたカネコメシスターが直線で鋭く抜け出した。首が短めで胴も詰まった典型的な短距離体型。骨太で筋肉もしっかり前後についていて、ダート適性の高さも感じる。やや相手に恵まれた印象もあるけど、ここは順当勝ちだったんじゃないかな」
1/23中京6R 芝1600m 1着:キタサンシュガー
評価☆5.5
姫「中京は開催が進んで芝がだいぶ荒れてきた印象もある中、ここはキタサンシュガーが追い込みを決めたわ。スタートひと息で中団待機になったけど、直線は大外に持ち出して豪脚を繰り出した」
ハヤタ「レース振りは少し意外だったね。でも肩の長さはパドックでも目立っていたよ。お尻が薄いのがどうかなと思ったけど、結果的にうしろからの競馬がハマったね」
姫「父はキタサンブラックで、馬主はもちろん『サブちゃん』よ。所属厩舎も父を管理した清水久厩舎ってことは、オーナーの期待も高い1頭なんじゃないかしら」
1/23小倉5R 芝1800m 1着:ツッチーフェイス
評価☆5.5
璃子「小倉は雨模様で芝は重馬場。そのなかでおこなわれた唯一の新馬戦は、ツッチーフェイスが接戦をものにした」
ハヤタ「牝馬だけど骨は意外としっかりしてる。そのあたりがスリッピーな馬場もこなせた要因かもしれないね。体型は首の長さや胴の長さは並で、背中はやや短め、脚はやや長め。芝の1800mはぴったりだね」
璃子「減量の恩恵があったとはいえ、きっちり自分の力を出せた点は評価したい」
1/22中京5R 未勝利 芝2000m 3着:フォーブス
姫「ここはPOG指名馬のフォーブスが新馬戦2着以来、3か月半ぶりの出走。7頭立てで初勝利も期待してたんだけど、スタートで少し寄られて後方からの競馬になり、直線は大外から脚を伸ばすも最後は前と脚色が同じになり3着。1番人気に応えられなかったわね……」
ハヤタ「馬体重プラス6キロで、そう大きく成長した印象こそなかったけど、馬体は良かったと思う。小柄なわりに骨はしっかりしてて、飛節も伸びるしね。ただ川田騎手もコメントしているとおり、本質的にはもう少し短い距離が合うのかも。マイルから1800mくらいだね。勝ち上がれるだけの力はあるはずだよ」
1/22中山6R 未勝利 芝2000m 9着フィルクローバー
璃子「ここもPOG指名馬のフィルクローバー。前走で少しきっかけをつかんだかなとも思ったけど、残念ながら前進とはいかなかった。やっぱり追われても前に進んでいかない点が解消されないみたいだね。柴田騎手は『ギアが上がらない』と言ってるみたいだし、ひょっとして気性面というよりは適性や能力の問題なのでは……。このあとはリフレッシュ放牧に出されるってことだし、次はダート戦に矛先を向けてくる気もするな。とりあえず現状ではもう手の打ちようがないみたいだね」
1/22中山7R 1勝クラス ダ1200m 1着:アイヴォリードレス
修正評価☆5.5
姫「イスラボニータ産駒のアイヴォリードレスが3番手から抜け出す正攻法の競馬で2勝目をあげたわ。デビュー戦から一貫して中山ダート1200m戦を使われていて、早くもスペシャリストの風格が出てきているわね」
ハヤタ「骨格は少しコンパクトだけど、その分筋肉がついていて短距離向きの馬体だよね。お尻が大きい後ろがちのバランスもスピードにつながってる」
姫「今後は活躍の舞台も広げていけるといいわね」
1/22中京4R 1勝クラス ダ1400m 1着:ジレトール
修正評価☆6
ハヤタ「ここは勝ったジレトールもそうだけど、2、3着に続いたシーヴィクセンやリメイクもなかなかの好素質馬で、見ごたえのあるレースだったよ」
姫「ジレトールはチャンピオンズカップを制したサンビスタの仔。デビューは芝だったけど、やっぱりダートに替えて頭角を現してきたわね。川田騎手はまだ幼い面があるとコメントしていたけど、逃げて後続を引き離す強い勝ちっぷりだったわ」
ハヤタ「今回は体のハリが抜群で活気に満ちてた。骨格もしっかりしているし、まだまだ伸びると思うよ」
姫「母はキャリア最終盤まで活躍をつづけたし、このジレトールも先々まで楽しみね」
1/22小倉9R 萌黄賞 芝1200m 1着:ショウナンマッハ
修正評価☆5.5
恵麻「ショウナンマッハは昨年夏に小倉でデビュー勝ちして、小倉2歳ステークスでも1番人気に推されていたんだよね。2戦目以降はもどかしいレースが続いていたけど、ここは持ち前のスピードをいかんなく発揮して2勝目をつかんだ」
ハヤタ「パドック映像を見てもらえばひと目でわかると思うけど、とにかくお尻とトモのボリュームが目立つ馬なんだよね。肩も立っていて前脚も短め。繋も短くてピッチが速いし、生粋のスプリンターだよ」
恵麻「父ショウナンカンプ、母父ダイワメジャーで、配合の狙いが素直に出た感じなのかな。今後も気風の良い逃げでターフをわかせてくれるといいな」
1/23中京4R 1勝クラス ダ1800m 1着:カフジオクタゴン
修正評価☆6.5
璃子「前走は実力馬デリカダの2着だったカフジオクタゴン。今回はスタート後に少しつまづいて後方の位置取りになったものの、直線はびっしり追われて前を差し切った。苦しい競馬にはなったけど、ここは力が違ったね」
ハヤタ「フレームの大きい骨太の馬体で、まさにダート馬って感じだよね。背中が長くてストライドが大きいこともあって、長く良い脚を使える」
璃子「あらためて力を確認できた1戦だった。JDDまで楽しみは続きそうだ」
1/23中山9R 若竹賞 芝1800m 1着:シンティレーション
修正評価☆6
ハヤタ「シンティレーションは3ヵ月ぶりの実戦で馬体重プラス12キロも太目感はまったくなし。むしろ無駄肉がなく体に張りがあった。素軽さがあるね。本質的には荒れた馬場がいいタイプではないだろうけど、馬場のいい大外に出したのは横山武史騎手の英断だったんじゃないかな」
姫「460キロ台のロードカナロア牝馬といえば、あのアーモンドアイを彷彿とさせるわ。牡馬混合の特別戦を勝てたのは大きな収穫だし、シンティレーションも牝馬クラシック戦線で頭角を現してくるかもしれないわね」
1/22中京10R 若駒S(OP)芝2000m 1着:リューベック
修正評価☆6.5
恵麻「土曜日の中京でおこなわれたオープンクラスの1戦は、若駒ステークス。今年は京都競馬場改修工事の影響で舞台が異なるとはいえ、かつての勝ち馬にはあのディープインパクトも名をつらねるクラシックの登竜門だね」
姫「今年の勝ち馬リューベックは、くしくもそのディープと同じ金子オーナーの所有馬よ。レースは7頭立てで積極的に先手を奪う馬もいなくて、1番枠のリアドが押し出されるように前に出てスローな流れになる展開。ただ2番手になったリューベックも無理に抑えず途中から先頭に立っていった。直線入口では3番手から迫ってきたグランディアに一旦前に出られるシーンもあったんだけど、直線の坂上から盛り返して抜け出し、内から迫ったリアドも寄せつけずに快勝。少数精鋭の1戦を見事に制したわね」
ハヤタ「戦前予想ではちょっと軽視しちゃっててごめんなさい。体型的にはすごく見栄えがするってタイプではないけど、筋肉はバネがあって歩様の推進力は素晴らしいね。飛節も伸びて繋も長さがあるから、体質の良さをダイレクトに推進力につながってるんだね」
姫「全姉は海外GⅠも制した名牝ディアドラ。前走札幌2歳Sはジオグリフに遅れをとったけど、良血馬がきっちりと巻き返してクラシックを狙う位置まで上がってきたわね」
恵麻「うん。破った相手も、いろいろあるとはいえ素質馬だからね。リアドはやっぱり行かされる展開になったのが苦しかったかな。後方から脚を溜める競馬で真価をはかってみたい。4着のグランディアはまだ折り合い面での難しさがあるみたいだね。3着メイショウラナキラは前走4馬身差の新馬戦快勝が伊達じゃないところを見せた」
姫「クラウンドマジックをのぞけば暮れの朝日杯やホープフルSは見送ってきた素質馬たちの争いだったし、まさにクラシックへの登竜門といったレースになったんじゃないかしら。リューベックも多頭数での競馬とかまだ課題はあるけど、朝日杯、ホープフルSの上位組にどこまで食い込んでいけるのか、はたまた逆転して一気に頂点まで上り詰めるのか、非常に楽しみな存在になったよわね」
璃子「ここでリューベックが出てきたかあ。ホント、1回2回見ただけじゃ面白さは分からないもんだよね、馬もアニメも」
ハヤタ「強引にオチをつけてなくていいから」