見出し画像

祝1周年! ウ〇娘の魅力を馬体面からあらためて語ってみよう――長柄高校馬事文化研究部活動記録㊵

宮子「あ~、しんどいわぁ」
ハヤタ「失礼しま~す」
宮子「ああ、天塩くん。活動記録を提出しにきてくれたのね。ご苦労様」
ハヤタ「よろしくお願いします……って、田村先生、ずいぶんお疲れですね」
宮子「学期末でいろいろ行事も重なって、ちょっと仕事が立て込んでてねえ」
ハヤタ「そうなんですね。ご苦労様です」
宮子「じつはお昼もまだなのよ。ごめんだけど、ちょっとおやつだけ食べさせてもらっていい?」
ハヤタ「ええ、かまいませんよ……って、あれ? そのロールケーキ、ひょっとして、キタサンブラックじゃないですか?」
宮子「あ、わかっちゃった? ファミリーマートでたまたま見つけて、買ってみたのよ」
ハヤタ「アプリゲーム『ウ〇娘 プリ〇ィーダ〇ビー』のリリース1周年を記念して発売されてるコラボ商品ですよね。ほかにもゴールドシップの焼きそばとかサイレンススズカのいちご大福とか、キャラクターにちなんだ商品が多数あるとか」
宮子「そうそう。どれもキャラクターをイメージした面白い商品なのよね」
ハヤタ「このロールケーキも、黒っぽい色合いがキタサンブラックの毛並みを見事に表現してて、すごいと思います」
宮子「ウ〇娘のそのあたりのこだわりはすごいからねえ。各ウ〇娘のキャラデザインも、衣装や髪の色もモデルとなった名馬の毛色や勝負服を再現してるっていうし」
ハヤタ「そうなんですよ! 脚先が1本だけ白くなってる馬だとシューズも両足で色違いになってたり、細かな部分まですごく作りこまれているんです」
宮子「なるほどねえ。そのあたりは『馬体ウォッチャー』の天塩くんらしい目の付け所ではあるわね」
ハヤタ「そこまで細かく見てくれてるんだってことがうれしいですよね。背丈も再現されてるんですよ。馬体重が重くて体格が大きかった馬は大柄、長身に、小柄だった馬はちゃんと小柄にデザインされてるんです。あと、おっぱい!」
宮子「……え」
ハヤタ「ゴールドシップとかダイワスカーレットとか肩回りや胸前の筋肉が発達してた馬はおっぱいが大きくて、ライスシャワーみたいにステイヤーで胸が狭い馬はおっぱいが小さいんですよ、ちゃんと!」
宮子「えと……天塩くん?」
ハヤタ「すごいですよねえ、肩や胸の体型まで観察してちゃんとキャラのおっぱいデザインに反映させてるなんて!」
宮子「あのね、天塩くん?」
ハヤタ「え? なんですか、先生。どうしてそんな、怪談のオチに入る直前の稲〇淳〇みたいな顔してるんですか?」
宮子「いやね、天塩くん……。悪いんだけど、ちょっと発言を控えてもらっていいかな……?」
ハヤタ「え、なんでですか? ウ〇娘のおっぱい、すごいじゃないですか」
宮子「だからね? きみがおっぱいおっぱい連呼するのはちょっと……ね?」
ハヤタ「え、ええ!? 僕が!? なんでですか?」
宮子「なんていうか、その……普段そういう感じじゃない子が急にそういう発言をすると、聞いてるほうが恥ずかしくなっちゃうから……」
ハヤタ「ええ!? 僕、おっぱいって言っちゃダメなんですか⁉」
宮子「とにかく、いまの話、絶対に璃子たちの前でしちゃだめよ。確実に引かれるから」
ハヤタ「なんでですかぁ~!?」

2/26小倉5R 未勝利 芝1800m 1着:ゴールドエクリプス
評価☆5.5
・ストライド走法で極上の切れ味! 昇級でも期待

ハヤタ「う~ん、なんでだろうなぁ……。おかしいなぁ……」
姫「どうしたのよ、ハヤタ? 怪談のフリを盛り上げる稲〇淳〇みたいな声出してるけど」
ハヤタ「ああ、いや、なんでもない。こっちの話。気を取り直して、先週の3歳戦を振り返ろうか」
姫「? まあ、いいけど……それじゃあまずは、土曜日の小倉5R未勝利戦からいくわよ。このレースは3頭出ていた初出走馬の1頭、ゴールドエクリプスがデビュー勝ち。スタートはちょっと煽るもすぐに立て直して中団から。勝負所の手前で内に閉じ込められないよう少し待ちつつ外に回して、直線では大外から一気に前を差し切ってみせたわ。豪快な競馬だったわね」
ハヤタ「終始ストライドの大きさが目立っていて、最後はそれが切れ味にもつながっていたね。まだ大味な競馬ぶりではあるんだけど、そのぶん、小回りだけじゃなく広いコースになっても力を発揮できるんじゃないかな」
姫「牝馬限定戦で減量の恩恵もあったとはいえ、勝ちっぷりからするとクラスが上がっても楽しみはありそうね」
ハヤタ「パドックでも四肢の運びの柔らかさが目立っていたし、この仕上がりを維持できればいいね。480キロ台で牝馬としては十分な体格だし、骨の細さも感じない。肩回りに少し筋肉がついてるから前脚もうまく動かせるんだろうね。飛節も伸びるし、やっぱりこのストライドの大きさは武器になると思うよ」

2/27中山3R 未勝利 ダ1200m 9着:ザビッグマン

璃子「POG指名馬のザビッグマンが連闘でここに挑んだけど、残念ながら9着敗退。前走から200mの距離短縮でスピード競馬になったこともあって、前半から追走に苦労しちゃったね。陣営も1200mではやや忙しい印象をもったとのこと。ただ、この1戦が刺激になって距離延長で先手が取れるようにならないか。続戦できる状態らしいし、条件替わりに期待だね」

2/26中山7R 1勝クラス ダ1800m 1着:セイルオンセイラー
修正評価☆6
・父ドレフォン×母父クロフネ。先行力が武器のダート配合

恵麻「1番人気セイルオンセイラーが逃げを打ち、それを2番人気のジョイスがマークする展開。直線入口で完全に2頭が抜け出して、マッチレースの様相になったね。最後はセイルオンセイラーがジョイスを競り落として、待望の2勝目をあげた」
ハヤタ「セイルオンセイラーは骨は丈夫そうで、筋肉もしっかりついてきてる。馬体重が498キロまで増えてきてるし、パンプアップできていると見てよさそうだね」
姫「父ドレフォン、母父クロフネで、血統のイメージどおりダートで真価を発揮してきたわね。先行力は大きな武器だし、ここからダートの上位層に迫っていきたいわね」
ハヤタ「2着のジョイスはクビと胴の長い、伸びのある体型。これも安定した先行力がありそうだし、距離が延びても対応できそう。この馬も1勝クラスで十分勝負していけるんじゃないかな」

2/26阪神5R 1勝クラス ダ1200m 1着:バトルクライ
修正評価☆6
・ストライドの大きな走り! マイルでも期待

璃子「前走、中京の未勝利戦を1秒7の大差で勝ち上がってきたバトルクライが抜けた1番人気に推されたね。外枠からのスタートで序盤は後方になる苦しい展開だったけど、そこから楽々押し上げ、直線でも外を回ってあっさりと差し切った」
ハヤタ「後ろ脚の長い体型で、ストライドの大きな走りが印象的だよね。ここはスピードが一枚上という感じだったし、すごいね、この馬」
璃子「ダートに替えてこれで2回続けて楽勝だもんね。ダート短距離の適性はかなり高いと見て間違いない。今後は距離延長が課題となるだろうけど……」
ハヤタ「ストライドでスピードを出す走りだから、距離はマイルまで延びても対応できる感じはするよね」
璃子「おお……それなら、ユニコーンSでもチャンスがあるかも。名前を憶えておいて損はなさそうな1頭だ」

2/27中山7R 1勝クラス 芝1600m 1着:レッドモンレーヴ
評価☆6
・マイラー体型。完成途上だが素質高そう。

姫「前走、共同通信杯6着から中1週でここに挑んだレッドモンレーヴ。中団待機から3、4コーナーで早めに押し上げ、直線の追い比べも制してきっちり抜け出して1番人気に応えたわ」
ハヤタ「クビがやや短めの、ロードカナロア産駒らしいマイラー体型だね。まだ股関節に緩さがあるようだし、筋肉も付ききっていない感じ。それでいてここまで結果が出ているんだから、素質は高そうだね」
姫「祖母エアグルーヴ、母父ディープインパクトという良血は伊達じゃないと。管理する藤澤和雄調教師の引退に華を飾ったわね。このあとは転厩となるわけだけど、新天地でさらに才能を伸ばしていってほしいわ」

2/26中山9R 水仙賞 芝2200m 1着:ロードレゼル
修正評価☆6
・中山好相性の血筋! 皐月賞の穴候補?

恵麻「土曜日の中山では1勝クラス特別の水仙賞がおこなわれたよ。持続力が問われるといわれる芝2200mが舞台だったけど、ここはロードレゼルがゴール前で切れ味を見せて、粘った2着オウケンボルトをとらえたね」
ハヤタ「脚が長くて斜尻の体型で、見た目にも切れ味を秘めてそうだよね。馬体重12キロ増も太め感はまったくなかったし、むしろ体格の良さが目を引いた。2000m、2200mあたりが合いそうだね」
姫「母のエンジェルフェイスや近親のレディアルバローザは中山で重賞を制していて、中山コースとの相性もよさそうな血統背景なのよね。少し先の話になるけど、セントライト記念なんかでもおもしろそうじゃない?」
恵麻「その前にはもちろん皐月賞もあるよ。トライアルも通過して本番に出てこれば、穴候補の1頭になるかも」

2/27中山9R デイジー賞 芝1800m
修正評価☆6
・胴長、平尻→持続力。この決め脚は脅威!

璃子「デイジー賞は牝馬限定の1勝クラス特別だね。1番人気を背負ったルージュエヴァイユが、直線で鋭い末脚を繰り出して差し切った」
姫「2着のサンカルパも完全に抜け出したように見えたけど、そこをとらえての差し切りは見どころがあったわね」
ハヤタ「ジャスタウェイ産駒で少し胴長。平尻でもあって、差し脚を持続させるタイプだね」
璃子「新馬戦も今回と同じ舞台で直線、強襲してきたもんね。デビュー2連勝。この決め脚は脅威だよ」
姫「このあとは桜花賞を狙うのか、オークス1本に絞ってくるのか、動向にも注目だわ」

2/27小倉9R ネモフィラ賞 ダ1700m 1着:テーオードレフォン
修正評価☆6
・脚質転換成功! GⅠ馬の弟。

璃子「ネモフィラ賞……? あんまり耳なじみないけど……」
恵麻「今年から始まった特別レースみたい。同じ条件でおこなわれてた平場戦が昇格したかたちかな」
ハヤタ「特別戦になったってことで、なかなかのメンバーがそろったよね。人気も割れ気味で、5番人気のテーオードレフォンが直線でよく伸びて差し切った」
恵麻「最後の1ハロンでラップタイムが12秒6に上がる、めずらしい加速ラップになってるね。デビューから2戦、逃げる競馬をしてたけど、ここは思い切って脚質転換を試みて、見事に結果もついてきた」
姫「エスポワールシチーの弟という血統馬よ。父はドレフォンに替わったけど、やっぱりダート適性は高いのね」
ハヤタ「肉付きもいいしね。もう少し骨も太いといいけど、素質の高さはやっぱり侮れないよ」
璃子「この馬もユニコーンSやレパードS、あるいはJDDに名前を連ねてきそうだね」

2/26阪神10R すみれS 芝2200m 1着:ポッドボレット
修正評価☆6.5
・ウ〇娘ならきっと長身キャラ。中長距離での活躍を期待

璃子「すみれSはおなじみの1戦だね。阪神芝2200mとちょっと長い距離だから、ダービーに照準を定めた馬も使いやすいレースなんだよね」
恵麻「今年の出走馬は8頭。レヴァンジルが内枠から逃げる展開で、ペースは落ち着いた。ポッドボレットは2番手を追走して、直線ではレヴァンジルと叩き合いに持ち込んだ。最後までしっかり脚を使って、クビ差かわしたところでゴール」
ハヤタ「首差し、背中、胴、脚とすべてが長い作りで、ゆったりと走れる中長距離馬の体型だね」
恵麻「たしかに、距離を延ばして戦績も上がってきたもんね」
ハヤタ「500キロを超す体格でもあって、ウ〇娘だったら確実に長身キャラだよね」
璃子「なんでここでウ〇娘……?」

2/27 阪神10R マーガレットS 芝1200m 1着:ジャングロ評価☆6.5
・脚質も馬体にも幅。重賞制覇も見えてきたぞ!

恵麻「阪神芝1200mのリステッドレース、マーガレットステークスは、もともと評価の高かったジャングロが勝ったね。ありあまるスピードでここまでは逃げて結果を残してきたけど、今回は控える競馬を試みた。外からこすられて一瞬ムキになりかけたけど、武豊騎手がうまくコントロールして4番手におさめた。直線ではしっかり差し脚を繰り出して、逃げ粘るショウナンマッハをきっちりとらえた」
璃子「脚質の幅を広げられたのは収穫だよね」
ハヤタ「馬体重10キロ増でも太め感は全然なかったし、馬体面でもたくましさを増してる。やっぱり良い馬だよね」
璃子「これでオープン2連勝。いよいよ藤田晋オーナーの重賞初制覇も視野に入ってきたね。森厩舎だし、ゆくゆくは海外遠征も……?」
姫「藤田オーナー、夢が広がるわね」
恵麻「遠征費用はウ〇娘マネーでお願いします」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?