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ベーシックインカムの裏シナリオ

一般の視点じゃないベーシックインカムで一般人に起きそうな事をさらに要点を絞ったシナリオです。

給付金

2032年ベーシックインカム給付金が出た。
支給額は10万円、他の国よりも2年も遅れた。
普通の生活するには十分な金額だった。

1年もしないうちに、いかに生活を切り詰めてその支給額で優雅に暮らすかを考える人々の誕生した。

そうしてローコスター(低コストの人)の誕生を迎えた。


イメージはSDGsに近く、環境を配慮し、頭がいい人、優しい人の象徴となった。

ブランド物を着飾る人よりも優れたイメージが定着した。

そのため、経済は物が売れなくなり、消費主義(たくさん物を作って皆んなで物を買いまくろうという考え方)の衰退が始まった。

それは経済として悲観的なことに、ならなかった。

物経済からモノ経済に


これは新型のビジネスマンにとって、かなり良い影響を受けた。

物は作るコストがかかり、多くの人に届けるには良いやり方ではなかった。

空想、データ、知能はコピーが簡単でコストが低く、多くの人に届けるには最適だった。

物は、有限で限界があるが、
モノは、無限にコピーできる。

※以下、モノは質量の持たないデータ、知能、空想として表現。物は現実世界の質量のあることで表現します。

モノは多くの人に届けるには最高で最適だった。
モノ経済は資本主義の理想だった


古いビジネスは集団で物を作り上げたが、

新型のビジネスは個人でモノを作り上げる進化を遂げた。


この世界では以前のように利権でずっと暮らせるような階級制度はなく、公平であった。

皆んなが独自の能力を開発し、ありとあらゆるモノに価値がついた。

それは昔で言うと知的障害者が、その障害で見える意味不明なイメージを書いたら、その絵に大きな価値がつくような世界をもっと幅広くした考え方

キラキラおじさん


例えば、この時代の一般的なアーティストの1人はビー玉とおはじきのキラキラとした綺麗さに執着していた。

キラキラおじさんと呼ばれていた。

その新たなモノを作ることは昔は価値は0だった。
しかし、この世界では価値が付与される。

その方法は面白く斬新だった。

モノとしてのあなた


AIがあなたを学習しつづけることによって、現実のあなたではなく、モノとしてのあなたが作られる。

それはYouTubeのオススメ動画があなたに合ったモノを選ぶように。

あなたが何が好きかを学習していく。

そして、モノのあなたが、キラキラおじさん作品を見ることによって評価する。


モノのあなた《これは綺麗だ!価値がある!》

本物のあなた「じゃあ見てみようかな。たしかに綺麗だ!価値がある!」

それとは逆の場合こうなる。

モノのあなた《これは微妙だ。価値がない。》

本物のあなた「じゃあ見なくていいね。」

そもそも、モノのあなたが良い反応をしない場合は知らせが来ない。

現実世界の100億人がビー玉、おはじきのモノを評価することは不可能だ。

しかし、モノの100億人がビー玉、おはじきのモノを評価することは可能だ。


こうして、昔に価値の無かったことに価値がつくようになった。

キラキラおじさんの作品は14億円の作品を作り上げた。

強烈な孤独感


もちろん、誰でも作れるようなモノを作れば、価値はつかない。

《このビー玉おはじき作品は”0円”です。》

これは世界に拒絶されている感覚があるが、それは幻想ではなく事実である。

100億人のモノの人の価値観から見て本当に価値が無いと評価されている。

そのため昔よりも、もっと強烈な孤独感を持つ人も生まれてしまった。

この世界は常識や皆んなと一緒が良いと言う考え方の人にとっては厳しく、公平だった。

独自のアイデンティティを作る人にとっては面白くなり、

人の作品を模倣し利益をだす。と言う古いビジネスの定石は使えなくなってしまった。

その人たちにとってはつまらない時代かもしれない。

お金のありかたの変化


お金の概念は昔とは違い、どれくらい凄いかを測るだけの共通の道具となり、ローコスター達にとっては重要な道具ではなくなってしまった。


お金で買える物で、ローコスターにとって重要なことは
衣、食、住
ローコスター達は経済合理性を求めた結果、現実の暮らしは最適化された。

衣食住の最適化

着る物はアイデンティティのみの存在に

着る物は

毎日同じ服(服に価値を感じないというアイデンティティ)
自分でデザインした服(独自アイデンティティ)
思想が入った服(集団アイデンティティ)

に分類されているが、

ローコスターのほとんどは毎日同じ服だった。

住む場所は移動しつづける

住む場所は東京のように皆んなが1箇所に集まることは、移動速度、通信手段が発達しすぎたため

都市に住むメリットが無いことにほぼ全員が同意してしまった。

ローコスターが先駆者となりほとんどの人が田舎の空き家に暮らしたり、

キャンピングカーで移動式の暮らしになっていた。

周りに人がいない綺麗な自然の中で暮らすことがセレブの暮らしというイメージが定着していたこともあり、多くの人が田舎に住み始めた。

食料問題は食べなければ良い


食料問題はローコスター達の功績が大きく、
彼らは1日1食で、体に必要な材料を調達し料理で美味しくする方法に執着していた。

肉体労働が大きく減った時代の環境に適していたこともあり、皆んなが信じる都合の良い宗教
として最適だった。

1日1食は悪い考えと社会問題に

最初は1日3食ちゃんと食べることを信仰していた人が1日1食に対して大きな批判を集め、社会問題になった。

とはいえ、優れた体調、有効な時間が増えたこと、その美しい体型など事実を、周りの人々から見たり聞いたりするにつれて、信じ始めた。

反対勢力はすぐに自分の脆弱さ気がついて、昔から1日1食であったと信じ込み皆んなに話し始めた。

そして、常識のような世界的流行りについて行く人が急増し、食料問題は世界的に落ち着いた。

変化は永遠に、そして愛が希望に


そうして物経済からモノ経済にシフトした人々の暮らしはさらに人間の欲望をより本質的に表していき、大きな問題が起きましたが解決しました。それは愛でしたとさ。

おしまい。


という違う視点から考えたベーシックインカムのシナリオでした。最後は急に飽きたのでいつもの映画のラストみたいに適当に愛にしました。
この物語として、やばい戦争、でかい出来事、まだ考えられない思想、を考慮できていないので不十分だと思います。

なにも無ければ結構ありえるんじゃないかと僕は本気で思っています。

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