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平成元年生まれ腐女子が、これまでにハマった二次元キャラクターを振り返ってみた【高校】

 高校以降、サイクルが早いうえに思い入れがつよくて分量が多いので、こまごまと更新……。幼稚園〜中学校編はこちら

10)『桜蘭高校ホスト部』須王環(ホスト部部長) 

『桜蘭高校ホスト部』には、じつは高校に入る前から出会っていました。というか、読み切りのころからリアルタイムでLaLaを追いかけていました。中学1年の夏だよね、たしか。大好きだった『フルーツバスケット』が「花とゆめ」で休載にはいってしまったため、物足りなく感じた私は、花ゆめに載った広告で気になっていたLaLaも買い始めたのでした。中1の文化祭のクラス劇の練習中、ずっと舞台袖でホスト部の載ってるLaLaを読んでたのを覚えている(読み切りシリーズだったのが連載になったのがすごく嬉しかったのだ)。


※左上にいる金色の人がメインヒーローの環さんです。

ただ、連載を追いかけているときは、いまでいうDDで、強いて言えば鏡夜先輩が好きかもしれないけど、どのキャラ推しって感じではなかった。 

それが好きなキャラは環だと明言できるようになったのは……CV宮野真守でアニメ化したからだよ! 

別にそれまで宮野さんのことを知っていたりファンだったりしたわけではないのですが、環のビジュアルに宮野真守さんの声がついたことで素敵無敵完璧なイデアが顕現したというか、見た目も育ちもいいけど世間知らずなお馬鹿さがあってでも情に厚くて友達思いで侠気もあるけどちょっと守られ体質なところもあって家族愛に飢えてるけどスレてないキザなCV宮野真守! 最高ですね最高だよ。まあとにかくすぐに虜になりました。それにしてもホスト部はよくできたアニメだったね……。 

あと、アニメ化にあたり発売された環のキャラソンがめちゃめちゃくちゃくちゃ最高でですね……。GUILTY BEAUTY LOVEっていう歌なんですけどね……もうタイトルだけで最高じゃん。「罪は神は僕を美しくつくったこと」という歌い出しも最高じゃん。「夜に浮かぶ月が僕 抱き寄せ燃える君は太陽」っていう二番の歌い出しも最高じゃん。かなしいときはだいたいこの歌を歌うと元気になれます。カラオケにも入っています。

ホスト部アニメはほかの面々のキャラソンも本当いいしOPもEDもいいし何よりストーリーもいいし、ハルヒといえば涼宮もいいけど藤岡ハルヒ(主人公です。男装の女の子です。CV坂本真綾です)だって最高だよと積極的に布教していきたいですね、ええ……。 

というわけでホスト部あたりから、声優の演技によってキャラに肩入れしていくという傾向が発生します。

11)『金色のコルダ』月森蓮(高校生ヴァイオリニスト) 

ここまでもいろいろなキャラについてネチネチふりかえってきましたが、「ガチ恋」となると、月森蓮くんが最初かもしれません。月森くんのことも、やはりLaLaで『金色のコルダ』の連載を追いかけていたので中学のころから知っていたのですが、高校に上がってから、ゲームをやってアニメを観て、本格的に好きになりました。やはり環における宮野真守さん同様、月森蓮役をつとめた谷山紀章さんの功績が大きいことでしょう。 

『金色のコルダ』は音楽部と普通部からなる星奏学園という高校を舞台にくりひろげられる音楽ラブストーリーなのですが、この月森蓮くんは、音楽一家のサラブレッド、小さいころからヴァイオリン一筋のクールな優等生です。一方主人公は、素人だったのに、いきなり高校でヴァイオリンを始めて、真剣なコンクールに参加してくる普通の女の子(しかもそのヴァイオリンの才能は音楽の妖精が一時的に与えているもの)。月森くんからしてみれば主人公に対していい気分がしないらしく、「用がないなら話しかけないでくれないか」などと辛辣な一面を見せるのですが、コミュニケーションをしていくにつれ、同級生にからまれていた月森を助けて指を怪我しそうになった主人公に「君の指はヴァイオリンを弾く指だろ」と怒ってみせたり、音楽科の生徒はお高くとまっているなどと陰口をたたく普通科の生徒の話を聞いて、「誰がどう思っていようとかまわない。ただ、君には誤解されたくない。……なぜだろうな」などともらしてみたり、だんだんとデレていく過程がたまらない! たまらないですよ!!!  

あと名前もすごい好きなんですよね。「蓮」って書いて「れん」。自分はけっこう名前フェチなところがあるようで、わりと見た目と同じくらい名前の字面にひかれる傾向にあります。「◯一郎」系の名前と、漢字一文字の名前が好きです(榎木津礼二郎もそうですね)。 

コルダは高校1年の終わりから高校2年にかけて放送してて、受験勉強の大きな励みにもなりました。っていうかこの際だから告白してしまうと、勉強で家にいることが多くなって人と会わないでいるととてもさびしくて、アニメから聞こえてくる声と会話してそのさびしさをまぎらわしていました。

月森くん、話し相手になってくれてありがとう。

そういう意味でもガチ恋度というか、依存度が高かったキャラです。 コルダも音楽を題材にしたゲームなだけあり、キャラソンがめっちゃ気合はいっていて、それも好きになった一因ですね。「運命」とか「愛のあいさつ」とか「ハレルヤ」とか有名なクラシックのメロディをアレンジしてあってそれもおもしろいのです。 

 ただ、谷山紀章さんは、月森くんのキャラとしての演技はきちんと上品な優等生としてやってくれるのに、キャラソン歌うとなると地の自分(山口県のヤンキー)が出て、ガンガン自分のキャラでロックに歌いあげてしまわれるので、イベントだと月森くんじゃなくて普通に谷山さんが歌っているだけに思えてしまうという……そういうところ含めて谷山紀章さんのことも好きですけど!(谷山さんがボーカルをつとめるGRANRODEOもコルダが縁で好きになり、今でも年に一度はライブ行ってます)

12)『少女革命ウテナ』有栖川樹璃(デュエリスト) 

ここで初めて男性以外が登場です。『少女革命ウテナ』生徒会の孤高の薔薇、有栖川樹璃様(CV:三石琴乃さん)です。まさかセーラームーンのうさぎちゃんの人がこんな(表面上は)つんけんしたキャラをやっていたとは。

ウテナは、リアタイでやっていたのは私が小学6年生のころですが、当時はCMみても何かキラキラしたちょっと絵柄が独特の学園モノという印象しかなく、アニメを見る習慣もそこまでなかったので、華麗にスルーしていました。華麗にスルーして出会うのが遅れてしまったことを今でも激しく後悔していますが、でもあのストーリーは小学生のときに見ていてもわからなかった気がするなあ。なので高校で出会えたのはよかったかもしれません。

ちなみにどうして高校のときに既に放送の終了していたウテナを観ようという気になったかというと、アニメホスト部が好きすぎて、キャラデザの長谷川さんと脚本の榎戸さんを調べるうちにウテナにたどりついたというわけなのです(長谷川さんはウテナのキャラデザ、榎戸さんはウテナの脚本でデビューしました)(だから逆にウテナ好きな人にはぜひホスト部アニメを観ていただきたいです……。ウテナに通じるものがいろいろあるので……)。

とはいえ、ウテナは男性キャラは山ほど出てくるんですけど、女子が好きになる感じの男子はすくないんですよね(だってみんなクズな一面が山ほど開示されるから……)(まあ今にして思えばそこも含めて愛おしいんですけど、高校生にとってはちょっとね……)。

あと私は個人的にロン毛キャラというものに食指が動かないのです……(ウテナの男キャラだいたい女子より髪長いからね……)。しいていえばイケメン小学生石蕗くんはかなり好きなのですが、やはりいちばんに挙げるなら男子どもをさしおいて有栖川樹璃さんに軍配をあげざるをえません。 

くるくる縦ロールの金髪だし、やや高慢なしゃべり方だし、文武両道にひいでてるし、宝塚っぽいというか男役っぽいというか、浮世離れしてデフォルメされたキャラにみえる樹璃様ですが、実は一番あの作品のなかで泥臭い感情にとらわれて悩まされて苦しんで戦っている人で、それが7話「見果てぬ樹璃」で一気にあきらかになって、どうしてこの人がこんなにピンとはりつめて生きてきたのかっていうのが本当にあざやかに一瞬でしめされて、なんというか呆然とするしかなかった。ウテナは最初けっこうおふざけが多いのですが、だまされたと思って7話まで観たら絶対最後まで観たくなると思うので7話まで観てください……。

ちなみにあの細田守監督も橋本カツヨという名義でウテナに参加しており、7話の絵コンテ切ってます。樹璃さんのこと考えすぎて円形脱毛症になったそうです(参考)。そのほかウテナの脚本には機龍警察の月村了衛さんも参加して樹璃さんの重要回を担当しています。あんまり熱く押し売りするとウザいと思うので樹璃さんについてはこのへんで……。

13)神谷浩史(声優) 

これは2次元のキャラクターではないのではないかというお叱りを受けそうな気もしますが、まあお許しを……。 

ホスト部、コルダ、ウテナときて、高校時代はびっくりするほどアニメ観るようになりました。それまでは気になる原作のものはちらっとチェックしつつも根本的にアニメは苦手でした。というのも、アニメって、なんかキャラクターたちが自分に話しかけてきているような居心地の悪さ、気恥ずかしさがあり……。だがしかし、神谷浩史の魔性のボイスがそれを完全に塗り替えてしまいました。

そして神谷浩史さんの声聞きたさに、アニメだけでなく、アニラジとかBLCDとかの界隈にも手を出すように……。とくにBLCDは完全に金がかかる趣味ですが、さいわいにもSHIBUYA TSUTAYAには大量にBLCDが置いてあり、毎週ちまちま借りてはPCに取り込んでいました。 アニラジでは絶望先生のラジオ「さよなら絶望放送」にガチハマリし、人生初の声優イベントデビューも果たしたのでした……。来場者プレゼントでもらったトイレットペーパー(ロールになってるあのトイレットペーパーに絶望先生がプリントされてる)、今でも持ってるよ……。 

神谷浩史さんの何がそんなにいいの、声がいいって点では他の声優さんの声だっていいし、演技だっていい人いるし、顔はもちろんもっといい人いるし、ドSキャラだってたくさんいるじゃん、と言われるかもしれないですが、っていうか神谷オタって盲目なわけではなくて(盲目な人もいるでしょうけど)、自分でもそう思うこともあるんですが、何なんでしょうね、すべてのバランスなのかもしれないし、いい声はたくさんあるけど、あの質の声は神谷さんがずばぬけてるってこともあるかもしれないし、何なんでしょうね、これまでのキャラについてはいろいろ言えたのに、神谷さんを好きな理由はむずかしいですね、むずかしい。

何よりも私を熱狂させたのは、今ではすっかり人気長寿看板声優ラジオ番組となった「Dear Girl Stories」。神谷さんと小野大輔さんとの軽妙なやりとり、毎週本当に心待ちにしてリアタイで視聴し、番組が終われば公式サイトで着ボイスをDL、公開録音では前日から海浜幕張に行き徹夜で待機列に並び、グッズを手に入れました(今は徹夜禁止だと思います)。 大学受験の緊張も、神谷さんの着ボイスによって何とか乗り切りました。センター試験1日めに向かう日の朝、神谷さんの「お前ならできるって 俺は信じてるよ」を路上で聞き、士気を高めていたら、通行人にうろんな顔をされたのを今でも覚えています(そしてこの着ボイス、今でもDLできるんですね。ドワンゴすごい)。 

※ラジオなのに&声優なのに、漫画にもなってる。

今でこそDGSはさすがに追いかけるのがつらくてイベントや映画に行く程度だし(っていうか声優ラジオが武道館でイベントやったり全国の映画館で上映する映画やるの本当すごいと思うよね)、神谷さんの出演作もすべては追いかけられていないですが、それでも「黒子のバスケ」の赤司役が神谷さんだと聞けば祝杯あげますし、「進撃の巨人」のリヴァイ兵長役が神谷さんだと聞けば祝電打ちますし、神谷さんのことはオールタイム・ベスト声優的に今でもつねに応援しているのでした。

いつもありがとうございます。より良い浪費に使います。